【曲解説】Shania Twain – That Don’t Impress Me Much

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アルバム収録バージョン(UK Dance Mix)

曲情報

「That Don’t Impress Me Much」(ザット・ドント・インプレス・ミー・マッチ) は、カナダのシンガーソングライター、シャナイア・トゥウェインが共作・録音した楽曲。1998年12月に、彼女の3枚目のスタジオアルバム『Come On Over』(1997)から、カントリーシングルとして6枚目、全体の7枚目のシングルとしてリリースされた。ポップ市場向けには3番目、国際市場向けには4番目のシングルとして展開された。この曲は ロバート・ジョン・”マット”・ラング とトゥウェインによって作詞・作曲され、1998年末に北米のカントリーラジオ局向けに初めてリリースされた。全米ビルボード・ホット100では3番目に大きなヒット曲となり、現在もトゥウェインの代表曲の一つとして知られている。

ライブでの定番曲

「That Don’t Impress Me Much」は、トゥウェインのすべてのツアー(Come On Over Tour、Up! Tour、Rock This Country Tour、Now Tour、Queen of Me Tour)で披露されている。カントリーバージョンは Come On Over Tour で、ダンスバージョンはそれ以降のツアーで演奏された。2000年のデンマーク・グラミー賞(Danish Grammy Awards)では「外国年間ヒット賞(Foreign Hit of the Year)」に選ばれた。また、2003年の CONCACAFゴールドカップ(北中米カリブ海サッカー選手権)の公式ソングとして、ダンス・ポップリミックス版が使用された。

背景

トゥウェインは、この曲をクリスマス前後に作曲したと語っている。2017年、5枚目のスタジオアルバム『Now』のリスニングパーティーで、彼女は歌詞の中で「ブラッド・ピット」の名前を使用した理由を明かしている。彼女によると、当時ブラッド・ピットとグウィネス・パルトロウのスキャンダルが報じられ、その後Playgirl誌にピットのヌード写真が流出する騒ぎがあった。しかし、トゥウェインはこの騒ぎに対して「裸なんて普通に見るものなのに、何を大騒ぎしてるの?」と興味を持たなかったことから、この名前を歌詞に取り入れたという。

内容

この曲では、トゥウェインが3人の自己陶酔的な男性に対して、タイトル通り「それってそんなにすごいこと?」と呆れる様子が描かれている。

トゥウェインは「頭脳・ルックス・財産」 だけでは「寒い夜を温めてくれる存在にはならない」と主張し、彼女が求めるのは 「本当に心を満たしてくれる人」 だと歌っている。

歌詞の意味

この曲は、理想的な男性像に対する女性のユーモアたっぷりの視点を描いている。主人公が「いくら賢くても、かっこよくても、車が高級でも、私の心を動かすのはその外見や自信だけじゃ足りない」と言わんばかりに、表面的な魅力を持つ男性に対して冷静な態度を取っている。

歌詞の中で繰り返される「That don’t impress me much」というフレーズは、物理的な魅力や能力が必ずしも魅力的でないことを強調し、内面や本当の意味でのつながりこそが重要であるというメッセージを伝えている。主人公は、自己満足的な振る舞いや一時的な魅力に惑わされず、本当に価値のあるものを求めている。

全体的に軽快で自信に満ちたリズムの中で、女性が自分にとって大切なものを選ぶ強さを感じさせる曲になっている。

rocket scientist とは

rocket scientist(ロケット科学者)は「天才」「頭脳明晰な人」「頭の切れる人」という意味の慣用的な比喩表現である。このフレーズは皮肉として「そんなに頭がいいの?」というニュアンスで相手をからかう場合に使われることが多い。

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