動画
曲情報
「I Was Born to Love You」(アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー)は、フレディ・マーキュリーの楽曲であり、1985年のソロアルバム『Mr. Bad Guy』に収録され、シングルとしてリリースされた。マーキュリーの死後、クイーンは1995年のアルバム『Made in Heaven』に収録するため、この曲を再構成し、オリジナルのトラックに他のメンバーが新たな演奏を加えた。『Made in Heaven』バージョンには、「A Kind of Magic」や「Living on My Own」のマーキュリーのアドリブボーカルが一部使用されている。
この曲は、2005年の日本ツアーにおいて、クイーン+ポール・ロジャースによって初めてライブ演奏された。ブライアン・メイとロジャー・テイラーがアコースティック編成で演奏した。その後、クイーン+アダム・ランバートのツアーでも、韓国と日本でフルバンドによる演奏が行われた。
ミュージックビデオ
フレディ・マーキュリーのオリジナルバージョンのミュージックビデオは、デヴィッド・マレットが監督を務め、ロンドンのライムハウス・スタジオ(現在は解体)で撮影された。振付はアーリーン・フィリップスが担当し、マーキュリーが鏡張りの壁の前で歌い、その後、女性(Hot Gossipのデビー・アッシュ)と共に家の中を駆け抜け、最後にポディウムの上で踊る様子が収められている。
『Made in Heaven』バージョンのミュージックビデオは、リチャード・ヘスロップが監督し、イギリス映画協会(BFI)のために制作された。このビデオは、団地の住人たちの日常をモノクロ映像で描き、カップルがキスをしたり、子供たちが遊んだり、ティーンエイジャーが車を盗んで破壊する様子が映されている。音源には、アナログレコード用の編集バージョンが使用された。
2004年の再リリースでは、マーキュリーのオリジナルソロビデオに、クイーンのライブ映像(ウェンブリー・スタジアム公演)や「Living on My Own」のソロビデオを組み合わせた新たなビデオが制作された。このバージョンは、日本限定のコンピレーションアルバム『Queen Jewels』や、2004年の『Greatest Karaoke Hits』DVD、日本版のドキュメンタリー『Days of Our Lives』にも収録された。
他メディアでの使用
この楽曲は、日本を中心に多くのテレビCMで使用されている。マーキュリーのオリジナルバージョンは、1980年代半ばに日本の化粧品会社ノエビアのCMで使用された。
1996年2月、日本国内限定で『Made in Heaven』バージョンがシングルとしてリリースされた。これは、キリンビールの「一番搾り」のCMソングとして使用されたためである。このシングルは、1977年の「Teo Torriatte(Let Us Cling Together)」以来、クイーンの楽曲として日本のチャートにランクインした。
2004年には、日本の人気ドラマ『プライド』(木村拓哉、竹内結子主演)のテーマソングとしてクイーンバージョンが使用され、日本限定のコンピレーションアルバム『Jewels』にも収録された。
2018年には、マレーシアの放送局AstroがFIFAワールドカップの放送プロモーションとして、マーキュリーのソロバージョン(別ミックス)をCMに使用した。また、未使用版としてクイーンバージョンを用いたバージョンも制作された。
歌詞の意味
一途さが爆発したような“運命の恋”の告白ソング。相手こそ自分にとって唯一の存在だと信じ、夢のような愛に酔いしれながら「生まれながらにあなたを愛するためにいる」と全身で叫ぶ。熱狂、喜び、ロマンスが渦巻く、フレディらしい情熱全開のラブアンセム。


