【歌詞和訳】The Beatles – Love Me Do

音源

歌詞&翻訳

Love, love me do
ねえ、僕のことを愛してよ
You know I love you
君もわかってるでしょ、僕が君を愛してるって
I’ll always be true
いつだって誠実でいるよ
So please, love me do
だからお願い、僕のことを愛してよ
Whoa, love me do
ウォー、僕のことを愛してよ

Love, love me do
ねえ、僕のことを愛してよ
You know I love you
君もわかってるでしょ、僕が君を愛してるって
I’ll always be true
いつだって誠実でいるよ
So please, love me do
だからお願い、僕のことを愛してよ
Whoa, love me do
ウォー、僕のことを愛してよ

Someone to love
必要なんだよ、愛せる誰かが
Somebody new
新しい誰かが
Someone to love
愛せる誰かが
Someone like you
君みたいな人が

Love, love me do
ねえ、僕のことを愛してよ
You know I love you
君もわかってるでしょ、僕が君を愛してるって
I’ll always be true
いつだって誠実でいるよ
So please, love me do
だからお願い、僕のことを愛してよ
Whoa, love me do
ウォー、僕のことを愛してよ
Hey, now!
ねえ、ほら!

Love, love me do
ねえ、僕のことを愛してよ
You know I love you
君もわかってるでしょ、僕が君を愛してるって
I’ll always be true
いつだって誠実でいるよ
So please, love me do
だからお願い、僕のことを愛してよ
Whoa, love me do
ウォー、僕のことを愛してよ
Yeah, love me do
イェー、僕のことを愛してよ

Whoa, oh, love me do
ウォー、僕のことを愛してよ
Yeah, love me do
イェー、僕のことを愛してよ
Why don’t you love me do?
どうして僕のことを愛してよしてくれないの?

曲情報

 「Love Me Do」(ラヴ・ミー・ドゥ)は、イギリスのロックバンド、ビートルズのデビュー・シングルで、B面には「P.S. I Love You」が収録された。1962年10月5日にイギリスで発売され、最高17位を記録。1964年にはアメリカでリリースされ、全米チャートで1位を獲得した。1982年にはEMIによるデビュー20周年記念で再リリースされ、再びUKチャートで4位にランクインした。オーストラリアとニュージーランドでも1位を獲得している。

 この曲はビートルズ結成前に書かれており、ジョン・レノンによる印象的なハーモニカと、レノンとポール・マッカートニーのデュエット・ボーカルが特徴である。ビートルズによる3つの異なるバージョンが存在し、それぞれ異なるドラマーが参加している。

 最初の録音は1962年6月で、ピート・ベストがドラムを担当。このバージョンは1995年に『Anthology 1』で初めて公式にリリースされた。次に9月にレコーディングされたバージョンでは、新メンバーのリンゴ・スターがドラムを担当し、UKオリジナル・シングルの初回盤に使用された。さらにその1週間後、セッション・ドラマーのアンディ・ホワイトを起用したバージョンが録音され、2回目以降のシングル盤およびデビュー・アルバム『Please Please Me』、米国盤『Introducing… The Beatles』や『The Early Beatles』に収録された。

作曲

 「Love Me Do」はレノンとマッカートニーの共作で、マッカートニーがヴァースとコーラスを、レノンがブリッジを担当したとされる。レノンは後に「この曲はポールの曲」と述べているが、マッカートニーは「完全な共作だった」と語っている。2人は学生時代からノートに「Lennon–McCartney Original」と書いて曲を作っていた。

 コード進行はシンプルで、G7とCを中心にブリッジでDへと進行する。レノンによるブルース風のハーモニカのリフで始まり、2人のボーカルが交互に展開する。もともとはレノンが「Love Me Do」のフレーズを歌っていたが、ハーモニカ演奏との兼ね合いから、スタジオでジョージ・マーティンの提案によりマッカートニーがこの部分を歌うこととなった。

録音とリリース

 この曲はEMIスタジオで3回録音された:

  • 1962年6月6日:ピート・ベストがドラムを担当。初のEMIセッションで、長らく未発表だったが、『Anthology 1』で公開された。
  • 1962年9月4日:リンゴ・スター加入後のバージョンで、UK初回シングルに使用された。テイク15が採用された。
  • 1962年9月11日:アンディ・ホワイトをドラムに迎えたバージョン。リンゴはタンバリンを担当。『Please Please Me』や米国シングル、のちのコンピレーションに使用された。

 1982年の20周年再発シングルや、1976年の再発盤、『1962–1966』『1』などにはホワイト版が収録された。スター版は『Past Masters』『Mono Masters』『The Beatles Box』などに収録されている。

 カナダでは1963年2月4日にキャピトル・レコード・カナダがスター版を170枚だけプレスして発売した。

 BBCでは1962年から1963年にかけて8回録音され、うち1963年7月23日放送の『Pop Go the Beatles』で使用された音源は『Live at the BBC』に収録されている。

 1969年の『Get Back』セッションでは、よりスローでブルージーなバージョンが試みられた。ハーモニカは使われず、マッカートニーがほとんどのパートを「Lady Madonna」風のボーカルで歌っている。

 1989年のワールドツアーでは「P.S. I Love You」と組み合わせて「P.S. Love Me Do」としてメドレー形式で演奏された。スタジオ版は日本ツアー限定盤『Flowers in the Dirt』に、ライブ版はシングル「Birthday」に収録された。

 2023年11月2日、リンゴ・スター版に最新のデミックス技術を使った新ステレオ・ミックスが施され、「Now and Then」との両A面シングルとしてリリースされ、UKチャートで初めて1位を獲得した。

バックグラウンド

 最初のレコーディングとなった1962年6月6日、ビートルズは「Love Me Do」ほか3曲を録音。ジョージ・マーティンは途中でスタジオに現れ、ハーモニカのパートのためにレノンが「love me do」の「do」から演奏を始められるよう、マッカートニーに「love me do」の部分を歌わせるよう指示した。

 このセッションでベストのドラムの不安定さが露呈し、8月にはリンゴ・スターが加入。9月4日に再レコーディングが行われたが、さらなる改善を求められ、9月11日にアンディ・ホワイトが起用された。

 当時のマーティンはビートルズのオリジナル曲に懐疑的で、代替としてプロ作家による「How Do You Do It?」をシングル候補にしていたが、出版社の意向で「Love Me Do」が選ばれた。

 ハーモニカは、レノンが子供の頃に叔父からもらったクロマチック・ハーモニカや、1960年にオランダ・アーネムの楽器店で盗んだとされるハーモニカが使われた。レノンは「Hey! Baby」や「I Remember You」などのヒット曲に影響を受けており、ハーモニカは「Love Me Do」「Please Please Me」「From Me to You」など、初期のビートルズ作品の特徴的な要素となった。

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