【歌詞和訳】Ben Folds Five – Army

動画

歌詞&翻訳

Well I thought about the army
軍隊に入ることについて考えたんだ
Dad said, “Son, you’re fuckin’ high”
父さんは言ったよ「お前ぶっ飛んでんのか」って
And I thought, yeah there’s a first for everything
それで思ったんだ まあ何事にも初めてはあるよなって
So I took my old man’s advice
だから親父のアドバイスを聞くことにした

Three sad semesters
悲しい三学期
It was only 15 grand spent in bed
家のベッドで寝て過ごして学費の1万5千ドルを無駄にした
I thought about the army
軍隊に入ることについて考えたけど
I dropped out and joined a band instead
結局、大学を辞めてバンドに入った

Grew a mustache and a mullet
口ひげを伸ばして、マレットヘアにして
Got a job at Chick-Fil-A
チックフィレイで仕事を始めた
Citing artistic differences
「芸術的見解の違い」で
The band broke up in May
バンドは5月に解散した

And in June reformed without me
そして6月には僕抜きで再結成
And they’d got a different name
名前も別のものになってた
I nuked another grandma’s apple pie
またおばあちゃんのアップルパイを電子レンジで台無しにして
And hung my head in shame, oh
恥ずかしくてうつむいた ああ、くそっ

I’ve been thinkin’ a lot today
今日はずっと考えてた
I’ve been thinkin’ a lot today
今日はずっと考えてた
Oh, I think I’ll write a screenplay
ああ、脚本でも書こうかな
Oh, I think I’ll take it to L A
それをLAに持って行こうかな
Oh, I think I’ll get it done yesterday, ah, shit
昨日仕上がってたらよかったのに ああ、くそっ

In this time of introspection
内省の時を迎えて
On the eve of my election
人生の転機が起こる前夜に
I say to my reflection
鏡に向かってこう言うんだ
God please spare me more rejection
「神様、これ以上の拒絶は勘弁してください」って

Cause my peers they criticize me
仲間たちは僕を批判するし
And my ex-wives all despise me
元妻たちはみんな僕を軽蔑してる
Try to put it all behind me
全部過去にしようとしてるのに
But my redneck past is nipping at my heels
昔のダサい自分が、しつこく追ってくるんだ

I’ve been thinking a lot today
今日はずっと考えてた
I’ve been thinking a lot today
今日はずっと考えてた
I’ve been thinking a lot today
今日はずっと考えてた
I thought about the army
軍隊に入ることについて考えたんだ

曲情報

 Ben Folds Five(ベン・フォールズ・ファイヴ)の「Army」(アーミー)は、1999年のアルバム『The Unauthorized Biography of Reinhold Messner』に収録されたオルタナティヴ・ロックの楽曲である。全英シングルチャートでは28位を記録した。

歌詞・作曲・人気

 この曲は、軍への入隊を考え、大学に入ってすぐに中退し、バンドに加入するという語り手の人生の迷いや模索を描きながら、優柔不断、自立、葛藤、自由といったテーマを扱っている。冒頭の「Well I thought about the army / dad said ‘Son, you’re fucking high!’(軍に入ろうと思ったんだ/親父は『お前、ラリってんのか!』ってさ)」や、ホーンセクションが登場するブリッジなど、印象的なフレーズが多い。ファンからの人気も高く、フォールズのソロ公演でも定番の楽曲となっている。

 フォールズはライブで、この曲がほぼすべて実体験に基づいていると語っている。ただし、「口ひげとマレットを生やしてチックフィレイで働いた」という歌詞だけは創作である。

 シドニーのエンモア・シアターでの公演では、次のように説明している:

 「これは俺が大学で本当にひどい経験をしたことが元になってる。奨学金をもらってたけど、一つのテストで成績が決まるクラスでそのテストを落として、一学期で奨学金を失った。しかもそのテストには、朝6時にパトカーで連れて行かれた。鼻と口に縫い傷があって、まだ酔ってたし、手も骨折してた。たぶん誰かをぶん殴ったか、壁を殴ったんだと思う。

 それで、そのクラスで使ってたドラムセットをマイアミ大学の真ん中にあるオセオラ湖に投げ捨てて、グレイハウンドバスに乗って実家に帰った。本当にグレイハウンドだったよ。で、18ヶ月くらいスーパーで年配の女性たちと一緒に働いた。その頃、1986年にエルヴィス・コステロを聴きながら、自分の部屋で思ったんだ。『もうウェイターとかこの年寄り仕事はやめよう。軍に入るべきかもしれない』ってね。

 歌詞は、韻を踏むところ以外は、実際に起きた出来事をもとにしてる。親父がドアをノックして、『ベンジャミン、何してるんだ?』『うーん、軍に入ろうかと……』『お前、ラリってんのか』ってやり取りがそのまま歌詞になったんだ」

 この曲のクリーンバージョンは「We Got the ‘Fuck’ Out edit(「ファック」を取り除いたバージョン)」と呼ばれることもある。

歌詞の意味

mullet(マレット)とは?

Grew a mustache and a mullet
口ひげを伸ばして、マレットヘアにして

 マレットヘアとは、前髪と横髪が短く、後ろ髪が長いヘアスタイル。

Chick-Fil-A(チックフィレイ)とは?

Got a job at Chick-Fil-A
チックフィレイで仕事を始めた

 Chick-Fil-A(チックフィレイ)とは、アメリカのファストフードチェーンのこと。チキンサンドイッチが主力商品で、南部文化を感じさせる保守的な企業イメージがある。

redneck(レッドネック)とは?

But my redneck past is nipping at my heels
昔のダサい自分が、しつこく追ってくるんだ

 アメリカ南部の田舎出身で教養や洗練に欠けるとされる白人労働者階級を指す俗語で、無学・粗野・保守的といったステレオタイプがある。自虐的に「ダサい過去」や「田舎者の自分」を表現する際にも使われる。

error: Content is protected !!