【歌詞和訳】The Brothers Four – Where Have All the Flowers Gone

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歌詞&翻訳

Where have all the flowers gone
花はどこへ行ってしまったのだろう
Long time passing
あれからもう随分と経った
Where have all the flowers gone
花はどこへ行ってしまったのだろう
Long time ago
遠い昔のこと
Where have all the flowers gone
花はどこへ行ってしまったのだろう
Young girls have picked them, every one
若い娘たちが摘んでしまった、一つ残らず
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう

Where have all the young girls gone
若い娘たちはどこへ行ってしまったのだろう
Long time passing
あれからもう随分と経った
Where have all the young girls gone
若い娘たちはどこへ行ってしまったのだろう
Long time ago
遠い昔のこと
Where have all the young girls gone
若い娘たちはどこへ行ってしまったのだろう
Gone to husbands, every one
皆、夫のもとへ行ってしまった
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう

Where have all the husbands gone
夫たちはどこへ行ってしまったのだろう
Long time passing
あれからもう随分と経った
Where have all the husbands gone
夫たちはどこへ行ってしまったのだろう
Long time ago
遠い昔のこと
Where have all the husbands gone
夫たちはどこへ行ってしまったのだろう
Gone to soldiers, every one
皆、兵士になってしまった
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう

Where have all the soldiers gone
兵士たちはどこへ行ってしまったのだろう
Long time passing
あれからもう随分と経った
Where have all the soldiers gone
兵士たちはどこへ行ってしまったのだろう
Long time ago
遠い昔のこと
Where have all the soldiers gone
兵士たちはどこへ行ってしまったのだろう
Gone to graveyards, every one
皆、墓地へと送られてしまった
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう

Where have all the graveyards gone
墓地はどこへ行ってしまったのだろう
Long time passing
あれからもう随分と経った
Where have all the graveyards gone
墓地はどこへ行ってしまったのだろう
Long time ago
遠い昔のこと
Where have all the graveyards gone
墓地はどこへ行ってしまったのだろう
Gone to flowers, every one
すべて花に還ってしまった
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう
Oh, When will they ever learn?
ああ、いつになれば学ぶのだろう

Where have all the flowers gone?…
花はどこへ行ってしまったのだろう…

曲情報

「Where Have All the Flowers Gone?(花はどこへ行った)」は、アメリカのシンガーソングライター、ピート・シーガーが1955年に作詞・作曲したフォークソングである。歌詞はコサックの伝統的な民謡「Koloda-Duda(コロダ・ドゥダ)」に触発され、メロディはアイルランドの旋律を借用した。最初の3つのヴァースは『Sing Out!』誌に発表され、その後1960年5月にジョー・ヒッカーソンが追加のヴァースを書き加え、循環型の楽曲となった。死と「どこへ?」という修辞的問いかけを扱うこの曲は、ウビ・サント(ubi sunt)文学伝統に属する。2010年、『New Statesman』誌はこの曲を「トップ20政治的ソング」に選出した。

作曲と初期の録音

シーガーは1955年10月、オーバリン大学でのコンサートに向かう飛行機内でこの曲の着想を得た。ノートに「花はどこへ行った、娘たちが摘んでしまった。娘たちはどこへ行った、皆結婚してしまった。男たちはどこへ行った、皆軍隊にいる」と書かれた箇所を見つけたのである。これはミハイル・ショーロホフの小説『静かなるドン』(1934年)に引用されているコサック民謡「Koloda-Duda」から取られたものだった。シーガーはメロディをアイルランドの木こり歌から借用し、テンポを落としてこの歌詞を組み込んだ。1960年7月にアルバム『The Rainbow Quest』で3ヴァースのバージョンを録音・発表し、その後ジョー・ヒッカーソンがさらに2ヴァースと最初の再現を加えた。1962年には著作権付き作品として『Sing Out』誌に掲載された。

1962年の録音はコンピレーション『Pete Seeger’s Greatest Hits』(1967年)に収録され、コロムビアのアルバム『The Bitter and the Sweet』(1962年)収録版は1965年にシングルとしても発売された。シーガーの録音は2002年にグラミー殿堂入りを果たした。

カバー・バージョン

「Where Have All the Flowers Gone?」は世界中で多くのアーティストにカバーされ、各国語で歌われてきた。

1961–1964年

キングストン・トリオ(1961年録音)、ピーター・ポール&マリー(1962年デビューアルバム収録)、マレーネ・ディートリヒ(英語・フランス語・ドイツ語で歌唱し、特に「Sag mir, wo die Blumen sind」はイスラエル公演で反響を呼んだ)、ダリダ(フランス語版)、ザ・サーチャーズ、スプリングフィールズ(ダスティ・スプリングフィールド参加)、ボビー・ダーリン、ヴェラ・リンなど、多くの歌手やグループが取り上げた。

ブラザース・フォアのバージョンは1964年にリリースされ、日本のラジオや洋楽番組で繰り返し流され、フォークの代表曲として定着した。特に日本のフォーク世代(60〜70年代)に強い影響を与え、「フラワーズ・ゴーンといえばブラフォー(Brothers Four)」という印象を持つ人が多い。ただしこのバージョンはアメリカやイギリスのチャートでの「最大のヒット」とは言えず、本国での評価はキングストン・トリオほどではないのが実情である。

1965–1969年

ジョーン・バエズ(ドイツ語版)、ジョニー・リヴァース(全米トップ40入り)、ハリー・ベラフォンテ、レスター・フラット&アール・スクラッグス、ウェス・モンゴメリー(ジャズギターによるインストゥルメンタル)、チェンバーズ・ブラザーズらが演奏。イスラエルのヤルコン・ブリッジ・トリオはヘブライ語版を録音した。

1970–1979年

ロイ・オービソン(1970年)、ビル・アンダーソン、アース・ウィンド&ファイアー(1972年)、リッチー・ヘイヴンズ、ニュージーランドのハイ・マークスなどがカバー。

1980–1989年

イエロー・マジック・オーケストラ(1980年)、ハネス・ワーダー(ドイツ語版)、東独ロックバンドCity、バーニー・サンダース(1987年アルバム『We Shall Overcome』で歌唱)など。

1990–1999年

クロアチアの民族音楽バンドZlatni Dukati(独立戦争期)、ニコレット(1996年)、ピート・シーガー自身とカビール・スマンがコルカタで英語版とベンガル語版を共演、ロシアのオレグ・ネステロフとマーシャ・マカロワのデュエットなど。

2000–2009年

チェコ語版、ポーランド語版、アンジャン・ダット(ベンガル語)、オリヴィア・ニュートン=ジョン(2004年)、ドリー・パートン(2005年)、クリス・デ・バー(2008年)、ジミー・ソマーヴィル(2009年ピアノ版)など。2009年には第一次世界大戦最後のイギリス兵、ハリー・パッチの葬儀でも演奏された。

2010–2019年

ドイツのアヴァンギャルド・グループEinstürzende Neubauten(2014年)、Pete Seeger追悼と第一次世界大戦100周年記念の「Armistice Pals」(2014年)、台湾ドラマのララ・ヴェロニンなど。

2020年以降

ピエール・ラポワント(ドイツ語版、2022年)、ロシアのレナータ・リトヴィノワ(反ウクライナ侵攻を示唆する朗読付きパフォーマンス)、ギリシャのヴァシリキ・ニカ(カルヴリタ虐殺を題材にした映像付き)、ベラルーシのラヴォン・ヴォルスキ(自身のイラストを用いた映像作品)など、多様な表現で歌い継がれている。

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