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曲情報
「ウィ・アー・ザ・ワールド」は、USAフォー・アフリカが1985年に録音したチャリティーシングル。マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが作詞し、アルバム『ウィ・アー・ザ・ワールド』のためにクインシー・ジョーンズとマイケル・オマーティアンがプロデュースした。2,000万枚を超える売り上げを記録し、史上8番目に売れた物理的シングルとなっている。
曲作りの動機は?
1984年12月にイギリスのバンド、バンドエイドがエチオピアで発生した飢饉のチャリティーソングとして「Do They Know It’s Christmas?」をリリースした直後、ミュージシャンで活動家のハリー・ベラフォンテは、アフリカの飢餓救済のために、アメリカ人によるチャリティーシングルを制作することを決意した。募金活動家のケン・クレイゲンとともに、彼は数人のミュージシャンを募った。マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーは、1985年1月21日の最初のレコーディングセッションの前夜に曲を書き上げた。このイベントには、当時最もよく知られたミュージシャンが何人か集まった。
参加を希望したのに断られたジョン・デンバー
故意に除外されたミュージシャンの1人は「カントリー・ロード」などのヒット曲で有名なジョン・デンバーで、彼は以前慈善活動に尽力していたにもかかわらず参加を希望したものの断られた。ケン・クレイゲンは、デンバーのイメージがポップロックのアンセムとしての曲の信頼性に影響を与えると感じた人がいたためだと主張した。「私はこの評価に同意しなかった」とクレイゲンは述べたが、しぶしぶデンバーの申し出を断った。デンバーは1994年の自伝「Take Me Home」でこの拒絶について回想し、「参加できないことに心が痛みました」と述べた。
輝かしい実績
「We Are the World」は、1985年3月7日にコロンビアレコードからアルバムの最初のシングルとしてリリースされた。この曲は世界中の音楽チャートで1位を獲得し、史上最速で売れた米国のポップシングルとなった。「We Are the World」は4xプラチナに認定され、マルチプラチナに認定された最初のシングルとなった。受賞歴には、グラミー賞4回、アメリカンミュージックアワード1回、ピープルズチョイスアワード1回が含まれる。
歌詞の意味
この曲は、世界が苦しみに直面しているとき、私たち一人ひとりが支え合い、力を合わせて未来を変えていこうという強い呼びかけを込めている。誰かが救ってくれるのを待つのではなく、自分たちが立ち上がることでしか変化は生まれないという真実を、ストレートで温かい言葉で伝えている。
人々が命を落とし、助けを必要としている現実を前に、国や立場の違いを超え、同じ“世界の家族”として手を伸ばすことの大切さが歌われる。互いを思いやり、心を送るだけでも誰かの力になるという信念が基盤になっている。寄り添い合う姿勢は、ただの慈善ではなく、自分たち自身の未来を守る行為でもあり、その選択が明日を明るくするという希望が繰り返される。
落ち込んで何も見えなくなるときも、信じることで倒れない強さが生まれ、変化は一致団結したときにこそ訪れる。困難な状況でも、全員で立ち上がれば道が開かれるというメッセージは揺るがず、力強く響く。
全体を通して、愛と連帯が世界を動かす力になるという普遍的で力強いテーマを掲げ、互いに手を伸ばしてより良い未来を作ろうとする希望の歌になってる。


