動画
- Digital Get Down
- Bringin’ Da Noise
- That’s When I’ll Stop Loving You
- I’ll Be Good For You
- I Thought She Knew
- I’ll Never Stop
曲情報
「It’s Gonna Be May」(イッツ・ゴナ・ビー・ミー)は、アメリカのボーイズバンドNSYNC(インシンク)が2000年3月21日にリリースした3枚目のスタジオアルバム『No Strings Attached』に収録された曲。Jive Recordsから発売された。またアルバムからシングルカットされた。
ビルボードHOT100で1位になったのはこの曲だけ
インシンクの最大のヒット曲は一般的に「Bye Bye Bye」とみなされているが、ビルボードHOT100で1位を獲ったのはこの曲だけである。同チャートで初週は42位スタートだったが、最終的には2週間連続で1位を獲得した。
ジャスティンの発音がインターネットミームになっている
この曲はまた「It’s Gonna Be May」というインターネットミームでも有名である。このミームは、歌詞の中で「It’s gonna be me(それは僕になる)」という部分が、歌手のジャスティン・ティンバーレイクのクセ強すぎな発音によって「It’s gonna be May(それは5月になる)」のように聞こえることに基づいている。このミームは、毎年4月の終わりにインターネット上で広まり、5月が近づくことを知らせるものとして使用される。このミームは特にソーシャルメディアで人気があり、多くの人々がジャスティン・ティンバーレイクの画像や動画とともに「It’s Gonna Be May」のフレーズをシェアする。
ちなみにこの奇妙なイントネーションはスウェーデンの音楽プロデューサーであるマックス・マーティンのリクエストによるものだと判明している。マックス・マーティンの英語は完璧でない上、音を重視する傾向にあるため、発音が正しくなくてもアーティストに対して特定の歌い方を求めることがある。その結果、この特有の発音が生まれ、後にミームとして定着した。
歌詞の意味
この曲は、相手が過去の恋愛で傷つき、「誰も信用できない」という思いにとらわれている状況の中で、語り手が“自分だけは違う”と強く伝えようとしている内容になっている。
最初のパートでは、相手がこれまで何度も失望を経験し、そのせいで「泣かないように誰も信じない」と決めてしまったことが明かされる。語り手はその理由を理解しているが、それでも自分の想いは本物だと伝えようとしている。
サビでは、どれだけ尽くしても相手にはまだ届かず、「また失うのが怖いから心を開けない」のだとわかっている。それでも語り手は、相手がいつか本当に誰かを愛せるようになったとき、その相手は自分になると断言する。「It’s gonna be me」という一言に、確信と強い意志が込められている。
続く部分では、相手にはもう前に進むしかなく、時間を無駄にしている場合じゃないと語る。相手はまだ気づいていないが、最終的には自分を選ぶことになると静かに主張している。
ブリッジでは、「どれだけやっても十分じゃない」と嘆きつつも、投げ出すのではなく “自分は他とは違う” と繰り返し強調する。そして、ようやく相手が愛する準備ができたとき、自分の真剣さが届くと信じている。
全体として、この曲は“なかなか心を開けない相手に向けた、粘り強い愛の宣言”で、明るくポップなメロディの中に、切なさと確信が入り混じっている。
no man, no cryの意味は?
「no man, no cry」はボブ・マーリーの「no woman, no cry」のパロディ。ボブ・マーリーの曲は、「大丈夫、泣かないで」という慰めの言葉だが、この歌詞の「no man, no cry」というフレーズは「男がいなければ泣くこともない」という意味になっている。
「多分それが理由だね」は何の理由?
上記の“no man, no cry”の直後に続く、「多分それが理由だね」というフレーズは、その直後に続く「Every little thing I do 僕がどんなに努力しても Never seems enough for you 君には決して満足してもらえないみたい」にかかっている。男に対して感情を閉ざしている理由は失恋を何度も経験して傷ついてきて、「男がいなければ泣くこともない」という信念を持ってしまったため、ということ。


