【曲解説】BABYMONSTER – PSYCHO

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「PSYCHO」(サイコ)はYGエンターテインメント所属の韓国のガールズグループ、BABYMONSTER(ベイビーモンスター)の曲。この曲はBABYMONSTER のセカンド・ミニアルバム「WE GO UP」の収録曲として2025年10月10日午後1時にリリースされた。タイトル曲はアルバムと同名の「WE GO UP」である。グループのメンバーであるRamiは健康上の理由から活動を一時的に休止中で、このアルバムの制作およびプロモーションには参加できないことがアナウンスされている。

歌詞の意味

この曲は「誰の中にも“少しだけおかしな部分”があり、それこそが人間らしさであり個性だ」というテーマを中心に据えたアンセムで、BABYMONSTERの中でも特に自己肯定色が強い。ここで言う“psycho”は社会的に問題を起こすような意味ではなく、K-POPでしばしば使われる「型破り」「普通じゃない」「他人に理解できないほど独自」というポップな意味での比喩だと考えられる。つまり、「変わってしまっているからこそ面白い」「普通じゃない部分を恥じる必要はない」という肯定である。

曲全体では、強気なラップとエッジの効いたボーカルで、他人にどう見られるかよりも自分のペースで走ることを優先する姿勢が描かれている。外側から見れば理解不能に見える言動や、激しい気分の揺らぎ、衝動的な行動といった要素は、若い世代が抱える自己矛盾そのもの。彼女たちはそれを否定するのではなく、「誰だってそういう部分は持っている」とフラットに認める。そして最終的には「全員同じように普通じゃない。だから気にする必要はない」という連帯のメッセージに着地する。

また、この曲には“仮面をつけた姿”についての示唆も含まれている。外向けの笑顔の裏で抱えている不安や葛藤こそが、他人には見えない“little psycho”であり、そこにこそリアリティがあるという考え方だ。つまり、弱さや揺らぎの存在を否定せず、それを抱えたまま前に進む姿が“強さ”なのだという価値観が押し出されている。

終盤のパートでは、“psycho”という言葉を逆転させ、「特別でありたい」「周りに溶け込むより自分らしさを選びたい」という自己宣言へと変換させる。奇妙さや未熟さを欠点ではなく武器にしてしまう態度は、完全にZ世代以降の価値観にフィットしている。

総じて、この曲は“普通ではない自分を肯定し、その不完全さを含めて仲間と共有する”という現代的なアイデンティティの歌であり、BABYMONSTERの若さとエネルギーを象徴するメッセージソングになっている。

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