動画
ミュージックビデオ
2012年、バーミンガム(英国)でのライブパフォーマンス
歌詞&翻訳
Finished with my woman
彼女とは終わった
‘Cause she couldn’t help me with my mind
俺の心の悩みを彼女にはどうにもできなかったから
People think I’m insane
みんな俺が狂ってるって思ってる
Because I am frowning all the time
だっていつもしかめっ面だから
All day long I think of things
一日中いろんなことを考えてる
But nothing seems to satisfy
でも何一つ満足できない
Think I’ll lose my mind
何か心を落ち着かせるものを見つけなきゃ
If I don’t find something to pacify
きっと俺は正気を失ってしまう
Can you help me
気を紛らわせてくれないか
Occupy my brain?
助けてくれよ
Oh yeah
ああ、そうさ
I need someone to show me
誰かが必要なんだ
The things in life that I can’t find
人生の中で俺が見つけられないものを教えてくれる誰かが
I can’t see the things that make true happiness
どうすれば本当の幸せが得られるのか見えない
I must be blind
きっと俺は盲目なんだろう
Make a joke and I will sigh
君が冗談を言えば、俺はため息をつく
And you will laugh and I will cry
君は笑い、俺は泣くだけ
Happiness, I cannot feel
幸せなんて感じられない
And love to me is so unreal
そして愛なんて俺にはまるで現実とは思えない
And so, as you hear these words
だから今こうしてこの言葉を聞いてるお前へ
Telling you now of my state
俺の今の心の状態を話してるんだ
I tell you to enjoy life
お前には人生を楽しめって言いたい
I wish I could, but it’s too late
俺もそうしたかったけど、もう遅すぎた
曲情報
「Paranoid」は、イギリスのロックバンド、ブラック・サバスが1970年に発表した楽曲で、同年発売の2作目のスタジオ・アルバム『Paranoid』に収録されている。アルバムからの最初のシングルとしてリリースされ、B面には「The Wizard」が収められている。この曲は史上最高のヘヴィメタル楽曲のひとつと広く見なされており、全英シングルチャートで4位、全米ビルボードHot 100では61位を記録し、ブラック・サバスにとって初の全米チャート入り曲となった。
楽曲情報
「Paranoid」は、ブラック・サバスにとって初のシングルであり、デビューアルバム『Black Sabbath』の発売から約6か月後にリリースされた。ベーシストのギーザー・バトラーはGuitar World誌(2004年3月号)で次のように語っている:
『Paranoid』の収録曲の多くは、最初のアルバムと同時期に書かれたものだった。録音は2〜3日ほどで、スタジオでライブ録音された。「Paranoid」はアルバムの尺を埋めるための3分ほどの”つなぎ”として後から書かれた。トニー(・アイオミ)がリフを思いつき、僕が急いで歌詞を書き、オジー(・オズボーン)はそれを読みながら歌ったんだ。
楽曲はEマイナーペンタトニック・スケールを用い、パワーコードのみで構成されている。ギターソロは左チャンネルではドライ信号で、右チャンネルにはリングモジュレーターを通した音が流れる。このエフェクトは1978年の楽曲「Johnny Blade」でも再使用されている。
残された歌詞シートによると、当初この曲のタイトルは「The Paranoid」だったという。
結果的に、この楽曲名がアルバムタイトルにも採用されたが、歌詞中には「Paranoid」という言葉は一度も登場しない。当初、バンドはアルバムを「War Pigs」と名付けるつもりだったが、レコード会社がより無難なタイトルとして「Paranoid」を提案したとされる。
また「Paranoid」は、オズボーンの後年のソロ曲「Suicide Solution」と同様に、自殺を助長していると一部で批判された。特に「I tell you to enjoy life(人生を楽しめと言ってるんだ)」という歌詞が、「I tell you to end your life(命を絶てと言ってるんだ)」と聞き間違えられたことによる。
評価
Cash Box誌はこの曲を「音楽的には『Whole Lotta Love』並みに濃密」と評し、「重く途切れないビートとたっぷりのベースとドラムに、エコーの効いたボーカルと鋭いギターリックが加わり、猛スピードで展開する」と記した。
「Paranoid」はVH1の「40 Greatest Metal Songs」で34位にランクイン。Q誌は2005年3月号で「100 Greatest Guitar Tracks」の11位に選出。ローリング・ストーン誌では「史上最も偉大な500曲」で250位、「史上最高のヘヴィメタル・ソング100」では13位に選ばれている。また、ドイツの『Rock – Das Gesamtwerk der größten Rock-Acts im Check』誌ではブラック・サバスの楽曲中5位にランク。2020年のKerrang!誌では5位、2021年のLouder Sound誌では6位に選出された。