【曲解説】Bon Jovi – One Wild Night 2001

動画

曲情報

Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)の楽曲「One Wild Night(ワン・ワイルド・ナイト)」は、2001年4月30日にリリースされたシングルであり、同年のライブアルバム『One Wild Night Live 1985–2001』からの楽曲である。ジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラによって作詞作曲され、サンボラ、ルーク・エビン、デズモンド・チャイルドがプロデュースを手がけた。本曲はヨーロッパでヒットし、7か国でトップ10入りを果たした。

リリース

「One Wild Night」は当初、2000年のスタジオアルバム『Crush』に収録されていたが、その後に別バージョンが制作され、ライブアルバム『One Wild Night Live 1985–2001』やベストアルバム『Tokyo Road: Best of Bon Jovi』に収録された。この新バージョンがシングルとしてリリースされ、ミュージックビデオも制作された。

歌詞の意味

この曲は月明かりの下で起きた狂騒の一夜を、熱気と危険なスリルに満ちた物語として描いている。暑さに浮かれた人々が集まるクラブに足を踏み入れた瞬間から、日常がどこかへ吹き飛び、妖しい空気に身を委ねるように物語が進んでいく。
印象的な出会いや酒の勢い、賭け事の興奮が次々と押し寄せ、気づけば常識の境界線を越えたような感覚に包まれ、時間の感覚さえ曖昧になる。現実なのか夢なのか分からないまま、目を奪われ、心を揺らされ、振り回されるような一夜が続き、何もかもが一瞬で変わってしまうような激しさが響く。
結局、後に残るのは眩しいほどの余韻と胸の高鳴りだけで、人生はこういう瞬間のためにあると叫ぶような、圧倒的で忘れられない夜を描いた曲。

タイトル「One Wild Night」の意味

直訳すると「ひと晩の荒れた夜」や「ある狂った一夜」などの訳になる。この歌は夜のパーティー、興奮、セクシーさ、酒、ダンスなどが詰まった熱狂の夜の冒険を描いているため、「熱狂の一夜」「ハチャメチャな夜」などの意訳が考えられる。

There’s a voodoo mojo brewin’ at the go-goの意味

この部分は直訳すると「ゴーゴークラブでブードゥーの魔力が醸成されている」という意味になる。これは謎めいた言い回しだが、「voodoo mojo」=何か得体のしれない、官能的で危険な雰囲気を指し、「brewin’」はじわじわと高まるムード、何かが起こりそうな気配を表現しているため、「クラブの中は妖しいムードがムンムン」「クラブでは何かエロいことが起きそうな雰囲気だ」のような意訳が可能となる。

Twilight Zone とは?

“The Twilight Zone” はアメリカの有名なSF・ホラー・ミステリードラマのタイトル(1959年~)として知られており、そこから転じて 「常識が通用しない、奇妙で不可解な世界」 を表す慣用表現となった。直訳すると「トワイライトゾーン(薄明の領域)に足を踏み入れた」となるが、ここでの意味は「現実離れした世界に入り込んだ」「奇妙な体験をした」というニュアンス。

error: Content is protected !!