動画

No Angel
Dido
- Here with Me
- Hunter
- Don’t Think of Me
- My Lover’s Gone
- All You Want
- Thank You
- Honestly OK
- Slide
- Isobel
- I’m No Angel
- My Life
- Take My Hand (bonus track)
歌詞&翻訳
My tea’s gone cold, I’m wondering why I
Got out of bed at all
お茶は冷めてしまってる、なんで起きたのかもわからない
The morning rain clouds up my window
朝の雨が窓を曇らせて
And I can’t see at all
何も見えないの
And even if I could, it’d all be grey
たとえ見えたとしても、きっと全部灰色
But your picture on my wall
でも壁に貼ったあなたの写真が
It reminds me that it’s not so bad
そんなに悪くないって思わせてくれる
It’s not so bad
そんなに悪くないの
I drank too much last night, got bills to pay
昨夜は飲みすぎて、支払いもたまってる
My head just feels in pain
頭がズキズキしてる
I missed the bus and there’ll be hell today
バスに乗り遅れて、今日は散々な日になりそう
I’m late for work again
また仕事に遅刻してしまう
And even if I’m there, they’ll all imply
たとえ間に合ったとしても、みんなに思われてる
That I might not last the day
「今日一日もつのかな」って
And then you call me and it’s not so bad
でも、あなたからの電話で、そんなに悪くない気分よ
It’s not so bad
そんなに悪くない気分なの
And I want to thank you
だからあなたに感謝したいの
For giving me the best day of my life
人生で最高の日をくれて
And oh, just to be with you
ただ、あなたと一緒にいるだけで
Is having the best day of my life
それが私の人生で最高の日なの
Push the door, I’m home at last
ドアを押して、やっと家に着いた
And I’m soaking through and through
ずぶ濡れになった状態で
And then you handed me a towel
そしたら、あなたがタオルを差し出してくれたの
And all I see is you
もうあなただけしか見えない
And even if my house falls down now
たとえ今、この家が崩れたとしても
I wouldn’t have a clue
気づきもしないと思う
Because you’re near me
あなたがそばにいるから
And I want to thank you
だからあなたに感謝したいの
For giving me the best day of my life
人生で最高の日をくれて
And oh, just to be with you
ただ、あなたと一緒にいるだけで
Is having the best day of my life
それが私の人生で最高の日なの
And I want to thank you
だからあなたに感謝したいの
For giving me the best day of my life
人生で最高の日をくれて
And oh, just to be with you
ただ、あなたと一緒にいるだけで
Is having the best day of my life
それが私の人生で最高の日なの
曲情報
「Thank You」(サンキュー)は、イギリスのシンガーソングライター、ダイドによって作詞・作曲・歌唱された楽曲である。1998年の映画『スライディング・ドア』のサウンドトラックに初収録され、その後1999年のデビューアルバム『No Angel(ノー・エンジェル)』に収録された。シングルとしては2000年9月18日にリリースされた。同年、アメリカのラッパー、エミネムがこの曲をサンプリングしたシングル「Stan(スタン)」を発表したことがきっかけで、「Thank You」と『No Angel』は大きな商業的成功を収めた。
「Thank You」は、2001年4月にBillboard Hot 100で3位を記録し、ダイドにとってアメリカで唯一のトップ10ヒットとなった。Billboard内の4つのチャートでも1位を記録し、全世界15か国以上でトップ40入りを果たしている。イギリスでは3位、カナダではエアプレイチャートで1位を獲得し、クロアチアとポルトガルでも1位を記録した。
背景と作曲
この曲は、当時の恋人ボブ・ペイジについて書かれたものである。歌詞は鬱状態をテーマにしているが、「壁に貼ったあなたの写真が、悪くないと思わせてくれる」といったフレーズに見られるように、恋愛によって慰めや励ましを得られることを示唆している。初出は1998年の映画『スライディング・ドア』のエンドロールで、その後1999年の『No Angel』に収録された。
2000年、エミネムが「Thank You」の冒頭ヴァースを「Stan」にサンプリングして使用し、楽曲は世界的に注目されるようになった。このことから、2001年にはダイドが「世界で最も売れた女性アーティスト」と評されるまでになった。
楽曲はG♯マイナーで書かれ、テンポは80BPM、4/4拍子。コード進行はG♯m – Emaj7 – F♯ – B – F♯/A♯で、ダイドのボーカルレンジはF♯3からB4に及ぶ。
リリースと法的問題
「Thank You」は2000年9月18日にアメリカでトリプルAラジオ向けに配信され、同年11月6日にアダルト・コンテンポラリー・ラジオ、2001年1月9日にCHR(コンテンポラリー・ヒット・ラジオ)に送られた。イギリスでは2001年5月21日にCDシングル、12インチアナログ盤、カセットシングルとして発売され、リミックスバージョン(Deep Dish、Skinny)が収録された。
なお、2007年にはダイドがエミネムを相手に100万ポンド(約180万ドル)の未払いロイヤリティを求めて訴訟を起こしている。
評価と商業的成功
「Thank You」は批評家から高く評価され、「感動的で優しいバラード」としてアルバムの中でも際立つ存在とされた。AllMusicのジェフ・バーガーはアルバムのハイライトとして挙げており、NMEのクリスチャン・ワードは「狂信的ファン崇拝ではなく、ザ・コアーズのような雰囲気を想起させる」と述べている。
アメリカでは2001年1月13日にBillboard Hot 100に80位で初登場し、4月28日には3位に到達。その後3週間3位を維持し、計39週チャートインした。アダルト・コンテンポラリー、アダルト・トップ40、ダンス・クラブ、マキシシングル・セールスの各チャートでも1位を獲得した。
特にアダルト・コンテンポラリーチャートでは、フェイス・ヒルの「There You’ll Be」と同点で1位となり、3段階目のタイブレーク(再生回数の減少数)で「Thank You」が勝利して首位となった。
カナダではラジオ全体、CHRチャートで1位、ACチャートで2位、フィジカルセールスチャートでは10位を記録し、年間60位となった。イギリスではシングルチャートで3位、スコットランドで2位、ダンスシングルチャートで5位を記録し、2001年の年間78位となった。BPI(英国レコード産業協会)は2023年11月に本作をプラチナ認定している。
その他、クロアチアとポルトガルで1位、ヨーロッパ全体のEurochart Hot 100で10位、ポーランドとスペインでトップ10入りした。オーストリア、ベルギー、フランス、オランダ、ノルウェー、スイスではトップ30に入り、ドイツとイタリアでは41位、スウェーデンでは42位、2025年にはモルドバで89位を記録した。
ニュージーランドでは2000年12月24日に47位でチャートインし、2001年2~3月には3週連続で3位を記録。年間14位、プラチナ認定を受けた。オーストラリアでは一般発売されなかったが、クラブチャートで2位にランクインした。ブラジルでも大ヒットし、2001年の年間2位となった。
ミュージックビデオ
ミュージックビデオはデイヴ・マイヤーズが監督し、2001年1月に公開された。家賃滞納により立ち退きを迫られているかのように始まり、家財道具が運び出され、最終的にダイドは家から追い出される。しかし映像の後半では、実際には再開発のために家が取り壊される設定であることが明らかになる。家が高層ビルの間に挟まれて建っている描写がその証左である。
コーラス部分では、彼女が紅茶を飲みながら引っ越し作業を見守っており、業者の一人が庭の花を踏んでしまう場面もある。最後には、バッグと傘、ドライヤーだけを手に、彼女は家を後にする。
2012年にはVEVOがアコースティックバージョンを公開し、2016年にはライブ版も公開された。