【歌詞和訳】Elliott Smith – Last Call

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歌詞&翻訳

Last call, he was sick of it all
ラストオーダーの時、彼はすべてにうんざりしていた
Asleep at home
家でぐったりした状態で
Told you off
君に怒りをぶつけ
And goodbye
そしてさようなら

Well, you know one day it’ll come to haunt you
まあ、いつか君はそのことで苦しむ日が来るんだ
That you didn’t tell him quite the truth
彼に本当のことを伝えなかったことでね
You’re a crisis, you’re an icicle
君はよく問題を引き起こす人で、感情を表に出さないタイプで
You’re a tongueless talker, you don’t care what you say
矛盾した言葉を平気で並べ立てて、自分の発言に責任を持たない人なんだ

You’re a jaywalker and you just
信号無視の歩行者のように
Just walk away, and that’s all you do
ただ歩き去る、それが君のすべて
The clap of the fading-out sound of your shoes
遠ざかっていく君の靴音のかすかな響きが
Made him wonder who he thought that he knew
彼に「知っていると思っていた君は本当は誰だったんだろう」と考えさせた

Last call, he was sick of it all
ラストオーダーの時、彼はすべてにうんざりしていた
The endless stream of reminders
記憶の断片が絶え間なく押し寄せてきて
Made him so sick of you, sick of you, sick of you
本当に君にうんざりになった、君にうんざり、君にうんざり
Sick of your sound, sick of you coming around
君が発する音に、君が近づいてくることに

Trying to crawl under my skin
僕の心の奥深くに入り込もうとする君
When I already shed my best defense
僕はもう最善の防御を捨て去ってしまったのに
It comes out all around that you won
君が勝者だってことが周囲に広まってしまう
And I think I’m all done, you can switch me off safely
これで終りだと思うから、安心して僕のスイッチをオフにしていいよ
While I’m lying here waiting for sleep to overtake me
眠りが僕を支配するのを待ちながら横たわっている間に

Yeah, yeah
そう、そう
You’re still here but just check to make sure
君がまだここにいるのは確認するためだけで
All you aspired to do was endure
君が目指していたのはただ耐え抜くことだけだった
You can’t ask for more, ask for more
それ以上を求めることなんてできない、求めることなんてできない
Knowing you’ll never get that which you ask for
求めても決して手に入らないと知っていたから
So you cast your shadow everywhere like the man in the moon
君は影のようにどこにでも現れる、まるで月に浮かぶ顔のように
And you start to drink, you just want to continue
そして飲み始める、ただ酔い続けたくて
It’ll all be yesteryear soon
すぐに全てが過去の出来事になるんだ
You start to drink, you just want to continue
そして飲み始める、ただ酔い続けたくて
It’ll all be yesteryear soon
すぐに全てが過去の出来事になるんだ

Church bells and now I’m awake
教会の鐘が鳴り、目が覚めた
And I guess it must be some kind of holiday
たぶん今日は何かの祝日なんだろう
I can’t seem to join in the celebration
祝いの輪に加わるような気分じゃないけど
But I’ll go to the service and I’ll go to pray
それでも礼拝に行って祈るよ
And I’ll sing the praises of my maker’s name
そして創造主の名を讃える歌を歌うんだ
Like I was as good as she made me
まるで彼女が「善良な存在」として創造した時のまま変わっていないかのように

And I wanted her to tell me that she would never wake me
そして彼女に言ってほしかった、絶対に僕を起こさないって
I wanted her to tell me that she would never wake me [x7]
彼女に言ってほしかった、絶対に僕を起こさないって
I’m lying here waiting for sleep to overtake me
僕はここに横たわり、眠りが僕を支配するのを待っている

曲情報

 「Last Call」(ラスト・コール)はアメリカのシンガーソングライター、エリオット・スミスのデビュースタジオアルバム『Roman Candle』に収録された曲。この曲は1993年後半に録音され、1994年7月14日にレコードレーベルのキャビティ・サーチからリリースされた。

歌詞の意味

主語のスイッチ

 歌詞の前半に出てくる he(彼)は語り手(主人公、エリオット・スミス)自身のことであり、「Trying to crawl under my skin」以降は主語が I に切り替わっていると考えられる。

タイトル「Last Call」の意味

Last call, he was sick of it all
ラストオーダーの時、彼はすべてにうんざりしていた

 この「last call」の意味として最も一般的なのは、バーや飲食店で、最後に注文できるタイミングを指す「ラストオーダー」のことで、この曲の歌詞でも「そして飲み始める、ただ酔い続けたくて」という飲酒に関する描写もあるため、この意味で取るのが最も有力な説である。

 他に可能性として高いのは「最後の電話」という意味である。歌詞の中では「眠り」や「僕のスイッチをオフにして」など、「死」を暗示するフレーズが登場するため、人生最後の電話と解釈することもできるし、彼女との最後の別れの電話という意味として解釈することもできる。

 また、比喩的な意味で「最後通告」という意味でも解釈できる。ただし、君にうんざりしている主人公が「この機会を逃したら終わり」というニュアンスを持つ「最後通告」という意味で使っている可能性は低い。

最後のフレーズの意味

I wanted her to tell me that she would never wake me [x7]
彼女に言ってほしかった、絶対に僕を起こさないって
I’m lying here waiting for sleep to overtake me
僕はここに横たわり、眠りが僕を支配するのを待っている

 ここでのsheは前の文に続き、創造主(神)のことであると思われる。”never wake me“(絶対に僕を起こさないで)という願いは、単なる眠りではなく、「そのまま眠り続けて永遠に目覚めない」=「安らかに死を迎えたい」という願望を表現していると解釈できる。

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