【曲解説】Elliott Smith – Roman Candle

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曲情報

「Roman Candle」(ローマン・キャンドル)はアメリカのシンガーソングライター、エリオット・スミスのデビュースタジオアルバム『Roman Candle』に収録された曲。この曲は1993年後半に録音され、1994年7月14日にレコードレーベルのキャビティ・サーチからリリースされた。

歌詞の意味

この曲は理不尽な相手に対して募っていく怒りと抑えきれなくなる衝動をそのまま吐き出している。相手は自分で自分を壊し、他人にも残酷にふるまい、それでも周囲が耐えてしまうからこそ主人公の中で鬱積した感情が燃え上がっていく。心の中は火花が散るように熱く、不公平や悔しさ、守りたい誰かの涙への反応として、どうしようもない暴力的な想いが膨れ上がる。

その怒りは理性というより本能に近く、まるで導火線に火がついたローマンキャンドルのように燃え広がる。泣き濡れた頬や、誰かが傷ついて眠りに落ちる瞬間を想像するたび、主人公は相手にも同じ痛みを味あわせたいという激しい願望に取りつかれる。最終的には、その痛みを「きれいな火傷」と呼ぶほど、怒りの感情が熱と光を帯びてしまっている。

タイトル「Roman Candle」の意味

ローマンキャンドルは、伝統的な種類の花火であり、1つまたは複数の星や爆発するシェルを放出する。ローマンキャンドルにはさまざまなサイズがあり、消費者向けの直径6mm(0.24インチ)から、プロの花火大会で使用される直径8cm(3.1インチ)のものまで存在する。

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