動画
歌詞&翻訳
You’ll take my life, but I’ll take yours too
お前が俺の命を奪っても、俺もお前の命を奪ってやる
You’ll fire your musket, but I’ll run you through
お前がマスケット銃で撃ってきても、俺は剣で突き刺してやる
So when you’re waiting for the next attack
次の攻撃を待っている間に
You’d better stand, there’s no turning back
立ち上がれ、もう後戻りはできない
The bugle sounds, the charge begins
ラッパが鳴り響き、突撃が始まる
But on this battlefield, no one wins
だがこの戦場で、勝者などいない
The smell of acrid smoke and horse’s breath
焦げた煙と馬の息づかいの臭い
As I plunge on into certain death
俺は確実な死に向かって突き進む
Oh oh oh oh oh oh oh oh oh
Oh oh oh oh oh oh oh oh oh
The horse, he sweats with fear, we break to run
馬は恐怖で汗をかいているが、俺たちは突撃する
The mighty roar of the Russian guns
ロシアの銃砲がとどろく
And as we race towards the human wall
人間の壁へと突進する中で
The screams of pain as my comrades fall
仲間が倒れるたびに響く苦痛の叫び
We hurdle bodies that lay on the ground
地面に横たわる死体を飛び越えて
And the Russians fire another round
ロシア兵がまた一斉に撃ってくる
We get so near, yet so far away
もうすぐ届く、でもまだ遠い
We won’t live to fight another day
俺たちに明日はない、これが最後の戦いだ
Oh oh oh oh oh oh oh oh oh
Oh oh oh oh oh oh oh oh oh
We get so close, near enough to fight
ついに近づき、戦える距離に
When a Russian gets me in his sights
ロシア兵が俺に狙いを定める
He pulls the trigger and I feel the blow
引き金を引かれ、体に撃たれた衝撃が走る
A burst of rounds takes my horse below
一斉射撃を浴びて、俺の馬が倒れる
And as I lay there, gazing at the sky
空を見上げたまま、俺は地に伏す
My body’s numb and my throat is dry
体は痺れ、喉は渇いている
And as I lay forgotten and alone
忘れ去られ、ひとり取り残され
Without a tear, I draw my parting groan
涙もなく、最期の呻き声を漏らす
Oh oh oh oh oh oh oh oh oh
Oh oh oh oh oh oh oh oh oh
曲情報
「The Trooper」(ザ・トゥルーパー)は、イギリスのヘヴィメタルバンド、Iron Maiden(アイアン・メイデン)の楽曲で、1983年6月20日に4枚目のスタジオ・アルバム『Piece of Mind』からのセカンドシングルとしてリリースされた。アメリカでは数少ないラジオで頻繁にオンエアされたIron Maidenの楽曲の一つであり、Billboard Mainstream Rockチャートでは28位を記録した。
イギリスではUKシングルチャートで12位に達し、前作「Flight of Icarus」よりも良い評価を得た。Iron Maidenの中でも特に人気の高い楽曲であり、ヘヴィメタルの代表的楽曲の一つとされている。ライブアルバム『Death on the Road』に収録されたライブバージョンは、2005年にシングルとして再リリースされた。
概要
楽曲はベーシストで創設メンバーのスティーヴ・ハリスによって書かれた。1854年のクリミア戦争中に起きたバラクラヴァの戦いにおける「軽騎兵旅団の突撃」に基づいており、同年にアルフレッド・テニスンが書いた詩『The Charge of the Light Brigade』にインスパイアされている。
AllMusicはこの曲を「ジャンルを超えた名曲」と評価し、「ギタリストのデイヴ・マーレイとエイドリアン・スミスによる最も印象的なハーモナイズド・リードリフと、アイアン・メイデンの象徴的なギャロップリズムが光る」と称賛した。ミック・ウォールは「この曲は、『Piece of Mind』を語るときに最も多くのファンがまず思い浮かべる曲」だと述べている。
シングルのB面にはJethro Tullのカバー曲「Cross-Eyed Mary」が収録されており、アメリカではこのカバーが「Flight of Icarus」と並び多くのラジオでオンエアされた。
ミュージックビデオはブリクストン・アカデミーで撮影され、ジム・ユキッチが監督を務めた。1936年の映画『The Charge of the Light Brigade』からの騎兵戦の映像が使われていたが、その暴力的な内容からBBCでは編集なしで放送されなかった。バンドのマネージャーであるロッド・スモールウッドはこの判断を批判し、「まるで我々が馬を殺したかのような扱いだ」と述べた。
2003年にはCamp Chaosによるアニメーション版のビデオが制作され、2008年には内容が更新されたバージョンが発表された。
この楽曲はライブでも定番となっており、ボーカルのブルース・ディッキンソンは公演中に常にユニオンジャックを振り、近年では戦闘当時の赤い軍服を着てパフォーマンスを行っている。2003年のダブリン公演では、この旗振り行為が観客のブーイングを受けた。
2005年のOzzfestでシャロン・オズボーンがバンドを批判した際には、アメリカの軍隊に対する不敬であるとされたが、『Classic Rock』誌は「この曲の主題は中東での軍事活動とは無関係である」としてIron Maidenを擁護した。
2005年8月15日には『Death on the Road』からのライブバージョンがリリースされた。
2016年4月24日の中国・北京公演では、中国政府の要請により「The Trooper」演奏時に旗を掲げる演出が省略された。2日後の上海公演でも同様であった。