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曲情報
「プリーズ・ドント・ゴー・ガール」は、アメリカのボーイバンド、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの1988年の曲である。リードボーカルはジョーイ・マッキンタイアとジョーダン・ナイト、ナレーターはダニー・ウッドが担当したが、歌詞の大部分はジョーイ・マッキンタイアが歌った。モーリス・スターが作詞・作曲・プロデュースを担当したこの曲は、彼らの2枚目のアルバム『ハンギン・タフ』(1988年)からの最初のリリースであり、グループ初の商業的ヒットとなった。「プリーズ・ドント・ゴー・ガール」は、1988年7月30日の週に、米国ビルボードホット100シングルチャートで62位から46位に上昇し、ゆっくりとだが着実に上昇していった。最終的に1988年10月8日の週に10位に達した。
1997年、アーロン・カーターがこの曲をカバーし、彼の国際版のセルフタイトルのデビューアルバムに収録された。
歌詞の意味
この曲は、大切な相手に去らないでほしいと必死に訴える主人公の、純粋で真っ直ぐな愛情を描いたクラシックなバラードである。恋愛の複雑な駆け引きや葛藤ではなく、ただ相手の存在を求める心が率直に表現されており、その素朴さやストレートな感情が楽曲の魅力となっている。
冒頭では、長い時間を共に過ごしてきた相手が離れようとしている気配があり、主人公は動揺しながらも必死に引き止めようとしている。相手がいなくなることが人生の一部を失うような衝撃であり、愛情と不安が重なった切実な語りかけになっている。
サビでは「行かないでほしい」という一言が繰り返され、相手がいなくなることで主人公の世界そのものが壊れてしまうという強い表現が使われる。子どものように真っ直ぐで、愛情と依存が入り混じった感情の深さがここで際立つ。
最初のヴァースでは、主人公が相手を長く愛し続けてきたことが語られ、「親友」であり「心の中の愛」でもある存在として描かれる。この曲の特徴は、恋人としてだけでなく、それ以上の絆を感じている点で、相手が離れることが単なる別れ以上の意味を持つことがわかる。
二つ目のヴァースでも同じ気持ちが繰り返され、相手への必要性と永続する愛が強調される。「ずっとあなたを愛し続ける」という約束めいた言葉が多用され、主人公の気持ちは揺らぎがなく、ただ相手の存在を求めている。
プレコーラスでは、「永遠に愛し続ける」「ずっと自分のそばにいてほしい」という二つの願いが重なり、純粋な愛情の永続性が強調される。時間の概念を超えた愛を訴えることで、主人公の心がどれだけ深く結びついているかが表現される。
全体としてこの曲は、別れの危機に直面しながらも、相手に向けてただひたすら「行かないで」「そばにいて」と願う、純粋で揺るがない愛情を描いたバラードである。現代の複雑な恋愛観とは違い、まっすぐで言葉に飾りのない感情が伝わる点が、むしろ普遍的な魅力として響く作品になっている。
関連動画
アーロン・カーターのカバー


