音源
曲情報
「Celebrity」(セレブリティ)はアメリカのボーイバンド、NSYNC(インシンク)の曲。この曲は、2001年7月24日にJive Recordsからリリースされた4枚目にして最後のスタジオアルバム『Celebrity』に収録された。
歌詞の意味
この曲は、「もし自分が“セレブ”じゃなかったら、君はまだ俺を好きでいてくれる?」という、疑いと失望に満ちた恋の本音をそのまま歌った内容になっている。
語り手は、恋人の態度が “自分そのもの” ではなく、“名声・お金・地位” に向いていると気づき始めている。自分が有名で金銭的に余裕があるから優しくしているのではないか、という疑念が常につきまとう。特に「ダイヤの指輪」「高価なものを買う」という歌詞が象徴するように、恋人は“贅沢さ”に惹かれているだけではないかと感じている。
1番では、恋人が“セレブと付き合っている自分”を誇りにしている様子が描かれ、語り手はそこに強い違和感を抱く。「君は俺の本質ではなく肩書を愛してるだけじゃないか?」という葛藤が前面に出る。
2番になると、恋人が贅沢を当然のように楽しみ、自分自身は努力も仕事もしていない様子が語られる。語り手は、もし自分に名声と富がなかったら、この人はすぐに自分から離れていっただろう、と冷静に分析している。
ブリッジでは、恋がすでに壊れてしまったことを受け入れる。「もし本当に愛していたのなら、名声ではなく“自分”を見てくれたはずだ」と語り、嘘や利用によって信用が消えてしまったと告げる。そして、ようやく“自分自身を見て愛してくれる人”を見つけたと前向きな余韻で締めくくられる。
全体として、華やかなセレブの世界の裏側にある孤独や人間不信がテーマになっており、テンポは明るくても歌詞の内容は非常にリアルで切実なもの。名声とお金があるからこそ生まれる恋愛の歪みを、ストレートな言葉で描いた一曲になっている。
「cheese(チーズ)」の意味
ここでの “cheese” は スラング で「金(money)」を意味する。
補足:
「チーズ(cheese)」が「金」を意味する理由は、アメリカの福祉給付プログラムで配られた政府支給のチーズに由来すると言われている。また、お札(特にドル紙幣)に似た色合いから連想されたという説もある。
英語のスラングでは 食べ物の単語 が「お金」を意味することがよくある。
以下が代表的な例:
? お金を表す食べ物スラング
- Bread(ブレッド)
→ 「パン」=「生活の糧」から派生し、「金」の意味で使われる。
例: I need to make some bread.(ちょっと金を稼がないと。) - Dough(ドウ)
→ 「パン生地」。“bread” と同じ由来で「お金」の意味。
例: He’s got a lot of dough.(あいつめっちゃ金持ってる。) - Cheddar(チェダー)
→ 「チェダーチーズ」。“cheese” と同じく「金」を指す。
例: I’m stacking cheddar.(金を貯めてるぜ。) - Lettuce(レタス)
→ 緑色の紙幣(特にアメリカのドル札)に由来。
例: I need some lettuce to pay the rent.(家賃払うのに金がいる。) - Bacon(ベーコン)
→ 「稼ぐこと」を意味する “bring home the bacon”(家計を支える)が語源。
例: Gotta bring home the bacon.(しっかり稼がないとな。) - Cabbage(キャベツ)
→ これも緑色の紙幣に由来。
例: I’m low on cabbage this month.(今月は金が少ない。) - Beans(ビーンズ)
→ 逆に “not have a bean”(金がない)というフレーズもある。
例: I don’t have a bean right now.(今、全然金がない。)
「チーズ」以外にも、特に パンや野菜 が「お金」のスラングとして使われることが多い。


