【曲解説】R.E.M. – Radio Song

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曲情報

「Radio Song」(レディオ・ソング)は、アメリカのロックバンドR.E.M.の楽曲で、7枚目のアルバム『Out of Time』(1991年)のオープニング曲として収録され、同作からの4枚目のシングルとして発売された。リードシンガーのマイケル・スタイプは、この曲について「自分自身を含め、みんなをちょっと茶化しているんだということを、みんながユーモアのセンスを持って理解してくれればいい」と語っている。スタイプはまた、自身がファンであるBoogie Down Productionsのリーダー、KRS-Oneに声をかけ、この曲に参加してもらった。KRS-Oneは楽曲のバッキングボーカルと締めのラップを担当し、ミュージックビデオにも目立って出演している。

批評

  • Dele Fadele(NME)は「『Transmission』(ジョイ・ディヴィジョン)以来で最も活気づけられるラジオ・ウェーブの曲」とし、R.E.M.のメンバーたちが「ダーティなファンクを圧縮し、サブバージョンとしての“ラジオサイレンス”を織り込んでいる」と評して、この曲を「シングル・オブ・ザ・ウィーク」に選んだ。
  • Terry Staunton(NME)は、この曲を「予想通り最も奇妙で型破りなトラック」で、「穏やかなヴェルヴェット・アンダーグラウンド風のストロークから、不安気なファンクの展開へと切り替わる」と述べた。
  • Orlando SentinelのParry Gettelmanは、この曲をアルバムの「最も強力なカットの一つ」とし、「ジャングリーなファンクと甘美なポップ・バラードの大胆な融合」と評した。さらに「スタイプの歌詞はいつものように抽象的だが、KRS-Oneの言葉は明快だ」として、「今や子どもたちは生涯囚人のように育っている ― ラジオを聴きながら」というラップ部分を引用した。
  • Spin誌のCelia Farberは、「アルバムの中でも数少ない“ロックっぽい”曲の一つ」であり、「アルペジオ・ギターのクレッシェンドと世界の崩壊を歌う言葉によって典型的なR.E.M.の劇的瞬間に落ち着く」と述べている。
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