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曲情報
「Bad Influence(Prod. by Pharrell Williams)」(バッド・インフルエンス・プロデュースド・バイ・ファレル・ウィリアムス)は韓国のボーイグループSEVENTEEN(セブンティーン)の楽曲。この曲は、5枚目のフルアルバム『Happy Burstday』(ハッピー・バーストデイ)に収録され、2025年5月26日にPledisエンターテインメントからYGプラスを通じてリリースされた。本作はグループのデビュー10周年を記念した作品で、「爆発的な再誕」を意味する新章の始まりとして位置づけられている。
アルバムには全16曲が収録されており、リードシングル「Thunder」に加え、SEVENTEENの各メンバーによるソロ曲も含まれている。アメリカの音楽プロデューサーであるファレル・ウィリアムスおよびティンバランドとのコラボレーション曲も収録されている。
この曲のミュージックビデオは2025年6月11日にリリースされた。
アルバムの背景とリリース
2025年3月24日、Pledisエンターテインメントは、SEVENTEENのデビュー10周年を記念するフルアルバムのリリース計画を発表し、兵役中のメンバーを含む全13人が制作に関与していることを明かした。4月21日には、前作『Face the Sun』(2022年)以来となる5枚目のスタジオアルバムのタイトルが発表された。告知映像では、宙に浮かぶ封筒の裏面に情報が記され、その後「Happy Burstday」とロウソクで綴られたバースデーケーキが映し出された。また、この映像の中ではアルバムのプロモーションツアーや新たなサブユニットのデビューも予告された。
このアルバムは、グループが2015年5月26日にデビューし、5月29日に初のEP『17 Carat』を発表してから10周年を迎えることを祝うものである。「Happy Burstday」というタイトルは、この節目を象徴すると同時に、グループにとっての「ルネサンス(再生)」を意味している。「Burst」は「爆発的な再誕」を表しており、新章の到来に恐れず挑む姿勢を反映しているとされる。グループは、再構築、大胆さ、進化を受け入れる新たな時代へと飛び込んでいる。
4月28日には「Dare or Death」と題されたティーザー映像が公開され、視聴者が2つの選択肢を選べる形式が採用された。さらに、「消失」「変容」「再誕」をテーマとした3本のコンセプト映像が順次公開された。5月13日にはトラックリストが発表され、5月16日には収録曲のハイライトメドレーが公開された。
歌詞の意味
この曲は自分にとって望ましくない影響を与える存在に巻き込まれながらも、刺激や高揚を求めて結局その場に身を投じてしまう心情を扱っている。理性では距離を置きたいと理解しつつ、退屈を嫌い、非日常の楽しさに惹かれる矛盾が反復的に示される。日常では満たされない感覚が、夜更けの奔放な行動へとつながり、危うさと快楽が同時に高まっていく。主体は周囲の騒がしさや過剰さにうんざりしながらも、それを断ち切れず、むしろ一緒に雰囲気を作り上げる側に回ってしまう構造を持つ。全体として、悪影響だと分かっていながらも惹かれてしまう関係性の反復と、その中で得られる刹那的な愉しさがテーマとして描かれている。
Chase the fade の意味
「chase the fade」はかなり珍しい表現だが、「fade」はドラッグや酒による「フェードアウト」状態を指すこともある。この曲全体が「抑えきれない衝動」「ハメを外したい夜」をテーマにしているため、ここでの「chase the fade」は「意識が飛びそうになるまで楽しもう」「限界まで酔っ払おう/ハイになろう」というニュアンスがしっくり来る。
plug(プラグ)とは?
plug(プラグ)は「ドラッグディーラー」を指すスラング。特にアメリカのヒップホップ界隈では「drug dealer(ドラッグの売人)」もしくは「何か(特に違法・やばいもの)をつないでくれる人」を指して使われる。”bring the plug up“という形で「売人と連絡つける/ブツを手配する」という意味になる。


