【歌詞和訳】Sting – Perfect Love… Gone Wrong

動画

歌詞&翻訳

I’ve had a question that’s been preying on my mind for some time
ずっと心に引っかかっていた疑問があるんだ
I won’t be wagging my tail for one good reason
確かな理由があるから僕は尻尾を振ったりしない
It has to be a crime
それは犯罪に違いない
This doghouse never was the place for me
この犬小屋は、もともと僕の居場所じゃなかった
Runner up and second best just ain’t my pedigree
二番手や次点みたいな存在に甘んじるなんて僕の血統じゃないんだ
I was so happy, just the two of us
僕は君と二人きりで幸せだったのに
Until this alpha male
このアルファ・メイルが
Turned up in the January sale
1月のバーゲンセールに現れるまでは

He won’t love you
あいつは君を
Like I love you
僕のようには愛さない
It won’t be long now before that puppy goes astray
あの子犬が道を踏み外すのも時間の問題さ
And what I like about this guy the most?……….
僕があいつで一番気に入ってるところ?
He’d be my favourite lamppost
お気に入りの電柱になりそうなところさ
Devil take the hindmost
逃げ遅れた奴が悪魔に喰われてしまえばいい

Je sais que c’est dur, mais ilfaut se faire ar changement, tu vois
わかってる、辛いわよね、でも変化を受け入れなきゃ
J’ai négligé le primordial pendant trop longtemps crois moi…
私は長い間、大事なことをおろそかにしていたの、わかって…
Je suis consciente, je vois bien que tu souffres, mais çà s’attenuera
あなたが苦しんでるのはわかる、でもそのうち和らぐわ
Car c’est d’un homme plus d’un chien don’t j’ai besoin pres de moi
私のそばに必要なのは、犬じゃなくて「男」なの
Cesse donc de grogner, mon choix est fait c’est comme çà
だから、もう唸るのはやめて、私の決断は変わらない
N’en fait pas trop, ton attitude risque de t’éloigner de moi
そんな態度を続けたら、かえって私を遠ざけるだけよ
Faut que tu comprennes, puisque tu dis m’aimer tant que çà
あなたがそんなに私を愛してるっていうなら
Desormais nous sommes trois, lui toi et moi
もう理解して、これからは彼とあなたと私の三人なのよ

It’s a shaggy kind of story
まったくバカげた話だ
Would I tell you if I thought it was a lie?
嘘だと思うなら君に話すはずがない
But when the cat’s away the mouse will play
でも「猫がいない間にネズミは遊ぶ」っていうだろ
I wouldn’t dish around here
ここで噂話をする気はないけど
There’s something fishy round here
どうも怪しい雰囲気が漂ってる

I howl all night and I sleep all day
夜通し遠吠えして、昼は眠る
It takes more than biscuit baby to chase these blues away
クッキーくらいじゃ、この憂鬱は消えないんだ
I’ve got a long enough leash
首輪のリードは十分に長くて
I could almost hang myself
ほとんど首を吊れるくらいだ
It’s a dogs life loving you baby
報われない人生さ、君を愛すことは、ベイベー
But you love someone else
でも、君はもう別の誰かを愛してる
And now he’s moved my basket
そして今、あいつが僕のバスケットをどかした
I’d like to put him in a casket
棺桶にぶち込んでやりたいくらいさ
I’ll wear my best collar to his funeral
彼の葬式には、一番いい首輪をつけていくよ

Ta mauvaise foi, j’aimerais bien que çà s’arrête
あなたの頑固さ、そろそろやめてほしいわ
Me separer de toi, aujourd’hui çà trotte dans ma tête
あなたと別れることが、今、頭の中をよぎってるの
Moi non, j’en peux plus, tu n’est q’un chien, c’est trop bête
もう無理よ、あなたはただの犬なのよ、それ以上でも以下でもないの
La situation m’avait ppourtant l’air d’être des pius nette
状況はもっと単純だと思ってたのに
C’est clair, que je l’aime c’est un fait, ton égoïsme m’inquiète
そう、彼を愛してる、それは事実よ、でもあなたの独占欲が気がかりなの
Après toutes ces soirées passées seuis en tête à tête
二人きりで過ごしたあの数え切れないほどの夜も
Chaque chose a une fin, et c’est la fin de la fête
すべてには終わりがあるの、そして今がその時なの
Pour toi, car bientôt il n’y aura plus que lui et moi, lui et moi.
あなたにとっては辛いかもしれないけど、もうすぐ私のそばには彼しかいなくなるのよ、彼と私だけ

To have found this perfect life
完璧な人生と
And a perfect love so strong
こんなにも完璧で強い愛を手に入れたと思ったのに
Well there can’t be nothing worse
それが壊れてしまうことほど
Than a perfect love gone wrong
最悪なことはない
To have found this perfect life
完璧な人生と
And a perfect love so strong
こんなにも完璧で強い愛を手に入れたと思ったのに
Well there can’t be nothing worse
それが壊れてしまうことほど
Than a perfect love gone wrong
最悪なことはない

You said I wasn’t just your Christmas toy
僕はただのクリスマスプレゼントじゃないって
I’d always be your boy
ずっと君の「男の子」だって
I’d be your faithful companion
忠実な相棒で
And I would follow you through every thick and thin
どんな困難も共に乗り越えていくって、そう言ってくれたじゃないか
Don’t need nobody else
誰もいらない、あいつなんか必要ない
And we don’t need him
僕と君がいれば、それでいいはずだろ

曲情報

 「Perfect Love… Gone Wrong」(パーフェクト・ラヴ・ゴーン・ロング)は、イギリスのミュージシャン、スティングの楽曲。この曲は6枚目のソロ・スタジオ・アルバム『ブラン・ニュー・デイ』に収録され、1999年9月27日にA&Mレコードからリリースされた。アルバムはビルボード200で最高9位を記録し、米国で350万枚以上を売り上げた。発売後、『ブラン・ニュー・デイ』は批評的にも商業的にも成功し、このアルバムにより、スティングは最優秀ポップ・ボーカル・アルバムと最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンスのグラミー賞を受賞した。

歌詞の意味

for one good reason の意味

I won’t be wagging my tail for one good reason
確かな理由があるから僕は尻尾を振ったりしない
It has to be a crime
それは犯罪に違いない

 これは日本版CD付属の和訳では「僕はひとつの理由のためにしっぽをふったりしない / それは犯罪だ」となっているが、これは誤訳である可能性が高い。この訳だと「たった一つの理由に釣られて尻尾をふったりするもんか」という意味になってしまう。

 しかし、“for one good reason” は、「確かな理由があるから、僕は~しない」という因果関係を示しており、文脈を踏まえると、主人公(犬)は 「僕は君の一番だったのに、新しい男が現れたのは許せない。僕には確かな理由があるから彼に尻尾はふらない。それはまるで犯罪のようだ」ということである。

 後に出てくる歌詞が “one good reason” とつながっている。「確かな理由」とは彼が悪い男だとわかってるから。

It’s a shaggy kind of story
まったくバカげた話だ
Would I tell you if I thought it was a lie?
嘘だと思うなら君に話すはずがない
But when the cat’s away the mouse will play,
でも「猫がいない間にネズミは遊ぶ」っていうだろ
I wouldn’t dish around here
ここで噂話をする気はないけど
There’s something fishy round here
どうも怪しい雰囲気が漂ってる

「alpha male(アルファ・メイル)」と関連用語の比較表

用語特徴主なイメージ
アルファ・メイル(Alpha Male)群れのリーダー的存在。自信があり、支配的でカリスマ性がある。リーダー、成功者、支配者
ベータ・メイル(Beta Male)アルファの補佐的な存在。協調性があり、従順で温和な性格。参謀、サポーター、親しみやすい人
シグマ・メイル(Sigma Male)群れに属さず単独行動するが、アルファと同等の力を持つ。神秘的で独立心が強い。孤高の成功者、ミステリアスなカリスマ
ガンマ・メイル(Gamma Male)知的で創造的だが、社会的地位は高くないことが多い。野心があるが、認められにくい。クリエイター、アウトサイダー
デルタ・メイル(Delta Male)一般的な社会人タイプ。野心は控えめで、現実的な生活を重視する。平凡な会社員、堅実な人
オメガ・メイル(Omega Male)社会的ヒエラルキーの最下層。孤立しがちで、対人関係に難がある。孤独なオタク、非社交的な人

that puppy(あの子犬)とは?

It won’t be long now before that puppy goes astray
あの子犬が道を踏み外すのも時間の問題さ

 ここでは主人公(犬)が新しい男を指して「あの子犬」と皮肉っている。また “go astray” は「迷子になる」という意味もあるが、ここでは「道を踏み外す」「堕落する」「間違った方向へ進む」という比喩的な意味と解釈するのが自然である。

Devil take the hindmost の意味

Devil take the hindmost
逃げ遅れた奴が悪魔に喰われてしまえばいい

 直訳すると「悪魔は最後尾を奪う」という意味の諺で、他人のことを顧みず、自分の利益を最優先にする利己的な考え方を表している。

 もともとは競争や戦いの場面で、遅れた者が犠牲になるという考えから生まれた表現で、「弱者や落伍者には容赦しない」「自分さえ助かればいい」という冷酷な態度を示す際に使われることが多い。

 現代では、競争社会や経済、政治の文脈でも用いられ、他者を気にせず自分の成功だけを追求する姿勢を批判的に述べる際にも使われる。

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