動画
歌詞&翻訳
Blackbird singing in the dead of night
夜の静寂に鳴く黒い鳥
Take these broken wings and learn to fly
折れた翼を広げ、飛ぶことを学べ
All your life
君は生涯ずっと
You were only waiting for this moment to arise
この瞬間が来ることだけを待ち望んでいたんだ
Blackbird singing in the dead of night
夜の静寂に鳴く黒い鳥
Take these sunken eyes and learn to see
沈んだ瞳を開き、見ることを学べ
All your life
君は生涯ずっと
You were only waiting for this moment to be free
この瞬間に自由になることだけを待ち望んでいたんだ
Blackbird fly, blackbird fly
黒い鳥よ、飛べ、黒い鳥よ、飛べ
Into the light of the dark black night
暗い夜の光の中へ
Blackbird fly, blackbird fly
黒い鳥よ、飛べ、黒い鳥よ、飛べ
Into the light of the dark black night
暗い夜の光の中へ
Blackbird singing in the dead of night
夜の静寂に鳴く黒い鳥
Take these broken wings and learn to fly
折れた翼を広げ、飛ぶことを学べ
All your life
君は生涯ずっと
You were only waiting for this moment to arise
この瞬間が来ることだけを待ち望んでいたんだ
You were only waiting for this moment to arise
この瞬間が来ることだけを待ち望んでいたんだ
You were only waiting for this moment to arise
この瞬間が来ることだけを待ち望んでいたんだ
曲情報
「ブラックバード」は、イギリスのロックバンド、ビートルズの1968年のダブルアルバム『ザ・ビートルズ』(「ホワイトアルバム」としても知られる)に収録されている曲である。ポール・マッカートニーによって書かれ、レノン=マッカートニーの名でクレジットされ、マッカートニーのソロ曲として演奏された。この曲について語る際、マッカートニーは、歌詞はインドのリシケシで聞いたクロウタドリの鳴き声と、アメリカ南部の公民権運動に触発されたと語っている。
ポールと妻リンダとファンとのエンピソード
将来の妻リンダ・イーストマンが彼の家に滞在した最初の夜、マッカートニーは家の外に集まったファンのために「ブラックバード」を演奏した。
歌詞のインスピレーション
1968年に「ブラックバード」を作曲して以来、マッカートニーはこの曲のインスピレーションとその意味について様々な発言をしている。ある時には、ビートルズがインドのリシケシで超越瞑想を学んでいた頃のある朝にブラックバードの鳴き声を聞いてインスピレーションを受けたと語っており、また、ある時にはスコットランドでリトルロック・ナイン事件と公民権運動全体への反応として、差別の影響を受けた人々に捧げる曲を書きたいと思って書いたとも述べている。
2002年5月、テキサス州ダラスでの公演後、マッカートニーはKCRWのDJクリス・ドゥーリダスとこの曲について話し合い、次のように語った。
過去1年ほどの間、自分の詩集『Blackbird Singing』を宣伝するために、詩の朗読会をいくつか開いていました。「Blackbird」を朗読する際には、いつも聴衆に何か説明を加えようとしていました。それで、いろいろ説明を考えているうちに、「Blackbird」をなぜ書いたのか、実際に思い出したんです。その時の状況を振り返ると、スコットランドでギターを弾いていた時に浮かんだアイデアだったことを思い出しました。「you were only waiting for this moment to arise(君はただこの瞬間を待っていた)」というフレーズが、アメリカ南部での黒人たちの人種差別に対する闘いにインスパイアされていたことに気づいたんです。そして、その闘いを「黒い鳥(blackbird)」という象徴を使って表現しました。つまり、これは単に翼の折れた鳥についての歌ではなく、もっと象徴的な内容なんです。
2018年、マッカートニーは曲の意味についてさらに詳しく説明し、「ブラックバード」は1960年代のアメリカ南部の公民権運動の文脈で 「黒人の少女」と解釈されるべきだと説明した。
継母のアンジー・マッカートニーは、マッカートニーがこの曲を、長い闘病生活から回復するためにジム・マッカートニーの家に滞在していた彼女の年老いた母親、エディス・ストップフォースのために書いたと主張している。アンジーは、マッカートニーが家を訪れエディスのベッドサイドに座り、エディスが夜に鳥の鳴き声を聞くだろうと彼に話したことを思い出した。
チャールズ・マンソンの解釈
マッカートニーの「Helter Skelter」と並んで、「Blackbird」はホワイトアルバムの楽曲の中で、チャールズ・マンソンが独自に解釈し、ビートルズが終末的な人種間戦争を予言していると考えた曲の一つだった。マンソンはこの歌詞を、黒人たちに白人に対して戦争を仕掛けるよう呼びかけているメッセージだと解釈した。そして彼は1969年8月、ロサンゼルスで一連の殺人を指示し、その衝突を引き起こそうとした。この戦争によって、マンソン自身と彼の信奉者である「ファミリー」がカウンターカルチャーの原則に基づいてアメリカを支配するという計画を信じていたのである。