動画
歌詞&翻訳
Asked a girl what she wanted to be
ある女の子に将来何になりたいか聞いたんだ
She said, “Baby, can’t you see?
そしたらこう言った「ベイビー、わからないの?
I wanna be famous, a star of the screen
私は有名になりたいの スクリーンのスターに
But you can do something in between”
でもあなたにも何か私の手伝いで仕事を回してやってもよくってよ」
“Baby, you can drive my car
「ベイビー、私の車を運転してくれてもいいわよ
Yes, I’m gonna be a star
ええ、私はスターになるんだから
Baby, you can drive my car
ベイビー、車を運転してくれるなら
And maybe I’ll love you”
もしかしたらあなたのこと、好きになるかもね」
I told that girl that my prospects were good
その子に言ったんだ「俺にはもっといいチャンスがあるから」って
And she said, “Baby, it’s understood
そしたら彼女が言った
Working for peanuts is all very fine
「ピーナッツ程度の給料で満足してるの?
But I can show you a better time”
私といればもっと良い思いができるのに」
“Baby, you can drive my car
「ベイビー、私の車を運転してくれてもいいわよ
Yes, I’m gonna be a star
ええ、私はスターになるんだから
Baby, you can drive my car
ベイビー、車を運転してくれるなら
And maybe I’ll love you”
もしかしたらあなたのこと、好きになるかもね」
Beep-beep’m-beep-beep, yeah
ビッビッ、ビッビッ、イェー
“Baby, you can drive my car
「ベイビー、私の車を運転してくれてもいいわよ
Yes, I’m gonna be a star
ええ、私はスターになるんだから
Baby, you can drive my car
ベイビー、車を運転してくれるなら
And maybe I’ll love you”
もしかしたらあなたのこと、好きになるかもね」
I told that girl I could start right away
俺はその子に言ったんだ「すぐにでも始められる」って
When she said, “Listen, babe, I got something to say
そしたら彼女が言った「ねえ聞いて、言わなきゃいけないことがあるの
I got no car and it’s breaking my heart
実は車なんて持ってないの、ほんとに悲しいことだけど
But I found a driver and that’s a start”
でも運転手は見つけたから、とりあえずそこからね」
“Baby, you can drive my car
「ベイビー、私の車を運転してくれてもいいわよ
Yes, I’m gonna be a star
ええ、私はスターになるんだから
Baby, you can drive my car
ベイビー、車を運転してくれるなら
And maybe I’ll love you”
もしかしたらあなたのこと、好きになるかもね」
Beep-beep’m-beep-beep, yeah
ビッビッ、ビッビッ、イェー
Beep-beep’m-beep-beep, yeah
ビッビッ、ビッビッ、イェー
Beep-beep’m-beep-beep, yeah
ビッビッ、ビッビッ、イェー
Beep-beep’m-beep-beep, yeah
ビッビッ、ビッビッ、イェー
Beep-beep’m-beep-beep, yeah
ビッビッ、ビッビッ、イェー
曲情報
「Drive My Car」(ドライブ・マイ・カー)は、イギリスのロックバンド、ビートルズによる楽曲で、主にポール・マッカートニーが作曲し、ジョン・レノンが作詞に協力した。1965年のアルバム『Rubber Soul』の1曲目として初めて発表された。アメリカでは『Yesterday and Today』という編集盤に収録され、こちらでも冒頭を飾るトラックとして登場した。これはアメリカ版『Rubber Soul』では本曲が除外されていたためである。
歌詞
この曲では、ある女性が「私、映画スターになるの。あなたを運転手にしてあげてもいいわよ」と語り手の男性に持ちかけ、「もしかしたら、愛してあげるかもね」と付け加える。男性が「俺にはもっといいチャンスがあるから」と断ろうとすると、彼女は「ピーナッツ程度の給料で満足してるの? 私といればもっと楽しいことがあるのに」と切り返す。結局、男性がその提案を受け入れると、彼女は「実は車なんて持ってないの。それが悲しくて/でも運転手は見つかった。ここから始めればいいのよ」と打ち明ける。
マッカートニーによれば、「drive my car(私の車を運転して)」という言葉は、昔のブルースにおいてセックスの婉曲表現だったという。この表現は、オートマチック車が主流になる以前の時代により一般的だった。
作曲
マッカートニーがレノンの自宅(ウェイブリッジ)に作曲セッションのために訪れたとき、すでにメロディは頭に浮かんでいたが、「歌詞はひどくて、自分でもそれはちゃんとわかってた」と語っている。サビは「You can buy me diamond rings(ダイヤの指輪を買ってくれてもいいよ)」というもので、以前に「Can’t Buy Me Love」や「I Feel Fine」で使われた陳腐な表現だった(さらに言えば、没になった「If You’ve Got Trouble」にも同様のフレーズがあった)。
レノンはその歌詞を「くだらない」「甘すぎる」と切り捨てた。そこで2人は歌詞の書き直しを決意し、苦戦の末(マッカートニーは「最も苦戦したセッションの一つ」と述べている)、最終的に「drive my car」というテーマに落ち着いた(このアイディアはレノンによるものと、ボブ・スピッツは記している)。以降の歌詞はスムーズに完成した。
一部では、この曲がシラ・ブラックと当時の恋人ボビー・ウィリス(後に夫となる)との関係を反映しているとも言われている。ブラックはビートルズの友人であり、ブライアン・エプスタインの庇護を受けていた。テレビドラマ『Cilla』によると、エプスタインはウィリスにもレコード契約を持ちかけたが、ブラックは「スターは私よ。彼は私のマネージャーになって運転でもしてればいい」と反対したという。
レコーディング
「Drive My Car」は1965年10月13日にレコーディングされ、ビートルズとしては初めて深夜を越えて続けられたセッションだった。マッカートニーはジョージ・ハリスンと共に基本のリズムトラックを緻密に作り上げた。著者イアン・マクドナルドによれば、2人はそれぞれベースと低音ギターで類似したリフを弾いており、これはハリスンの提案によるものである。
当時ハリスンはオーティス・レディングの「Respect」をよく聴いており、その影響で本曲は従来のビートルズ作品よりも低音を強調している。マクドナルドは、このベースラインはレディングの「Respect」のそれを直接的に引用したものだとしている。
著者ロバート・ロドリゲスは、この楽曲を「R&B色の濃い演奏」であり、フォーク・ロック色の強い『Rubber Soul』において、スタックスやモータウン系アーティストへの敬意が表れた珍しい例だと述べている。
マッカートニーはメインボーカルも務めており、音楽評論家リッチー・アンダーバーガーは「力強く、ハードロック的なボーカル」と評している。ヴァース部分では2コード構成のファンクリフの上で歌い、サビではピアノを主体としたジャズ的な転調が加えられている。マッカートニーはピアノとスライドギターのソロもオーバーダブしている。
楽曲の冒頭は、2本のエレキギターによるブルース風リフで始まり、その後ベースが入る。この導入部分も後から基本トラックにオーバーダブされた。音楽学者ウォルター・エヴァレットによれば、この導入は拍子が曖昧で「不安定な」雰囲気を作り出しており、ブルーノートを含むことで後の展開を予告しているという。