動画
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Abbey Road
The Beatles
歌詞&翻訳
Once there was a way to get back homeward
かつては故郷へ帰る道があったものさ
Once there was a way to get back home
かつては家へ戻る道があったものさ
Sleep, pretty darling, do not cry
おやすみ、愛しい人よ、もう泣かないで
And I will sing a lullaby
子守唄を歌ってあげよう
Golden slumbers fill your eyes
黄金の眠りが君の瞳を満たし
Smiles awake you when you rise
目覚めれば、微笑みに迎えられるんだ
Sleep, pretty darling, do not cry
眠れ、愛しい人よ、泣かないで
And I will sing a lullaby
子守唄を歌ってあげよう
Once there was a way to get back homeward
かつては故郷へ帰る道があったものさ
Once there was a way to get back home
かつては家へ戻る道があったものさ
Sleep, pretty darling, do not cry
おやすみ、愛しい人よ、もう泣かないで
And I will sing a lullaby
子守唄を歌ってあげよう
曲情報
”Golden Slumbers”(ゴールデン・スランバーズ)は、イギリスのロックバンド、ビートルズの楽曲で、1969年のアルバム『Abbey Road』に収録されている。ポール・マッカートニーが作詞・作曲し、レノン=マッカートニー名義でクレジットされている。アルバムB面のメドレーの6曲目に位置し、続く「Carry That Weight」と共に録音されており、アルバムのクライマックスへと向かう楽曲の流れを形成している。両曲とも、プロデューサーのジョージ・マーティンによる弦楽と金管のアレンジが施されている。
背景
”Golden Slumbers” は、劇作家トーマス・デッカーの戯曲『Patient Grissel』に登場する子守唄 “Cradle Song” に基づいている。マッカートニーは、リバプールの父親の家で、義理の妹ルースがピアノの上に置いていた楽譜を見つけた。彼は楽譜を読むことができなかったため、自分自身でメロディーを作り上げたという。
マッカートニーは、オリジナルの詩の最初の一節を若干の変更を加えた形で使用し、そこに新たな歌詞を追加した。なお、1885年に出版された『St Nicholas Songs』には、W・J・ヘンダーソンが “Cradle Song” に作曲した楽曲 “Golden Slumbers Kiss Your Eyes” が収録されている。『Abbey Road』にはデッカーの詩や楽曲のクレジットは記載されていないが、この詩は1918年にはピーター・ウォーロックによって、またチャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードやアルフレード・カゼッラによっても作曲されている。
録音
マッカートニーがリードボーカルを担当し、冒頭は子守唄らしい静かなトーンで始まり、ピアノ、ベースギター、弦楽が伴奏を務める。しかし、「Golden slumbers fill your eyes」のフレーズからはドラムが加わり、マッカートニーのボーカルも力強いものへと変化する。この変化についてマッカートニーは「テーマがとても優しいものだったからこそ、ボーカルを強くしようと意識した。その結果、かなり満足のいく仕上がりになった」と語っている。
”Golden Slumbers” と “Carry That Weight” のメインセッションは1969年7月2日に行われた。この時、レノンは7月1日にスコットランドで交通事故に遭い、6日まで入院していたため、このセッションには参加していない。
7月31日にはドラム、ティンパニ、追加のボーカルがオーバーダブされ、この日にはアルバムB面のメドレー全体の初めての試作編集も行われた。レノンはこのセッションには参加していた。
8月15日には、”Golden Slumbers” を含む『Abbey Road』の6曲に対して、30人のオーケストラによる弦楽と金管のオーバーダブが施された。
なお、スコットランドのバンド White Trash は、”Golden Slumbers/Carry That Weight” を『Abbey Road』のリリース前にアップル・レコードからシングルとして発売している。
メンバーと担当楽器
Ian MacDonaldによると、以下の通りである。
- ポール・マッカートニー – リードボーカル、ピアノ
- ジョージ・ハリスン – 6弦ベースギター
- リンゴ・スター – ドラムス、ティンパニ
追加ミュージシャン
- 無名のセッションミュージシャン – ヴァイオリン12本、ヴィオラ4本、チェロ4本、コントラバス、ホルン4本、トランペット3本、トロンボーン、バストロンボーン
- ジョージ・マーティン – オーケストラ・アレンジ