【歌詞和訳】The Beatles – I Saw Her Standing There

音源

歌詞&翻訳

One, two, three, four!
ワン、ツー、スリー、フォー!

Well, she was just seventeen
彼女はまだ17歳だった
If you know what I mean
わかるだろ、どういうことか
And the way she looked was way beyond compare
見た目がもう他とは比べものにならないくらいだった
So how could I dance with another?
だから他の子と踊ってなんかいられなかったよ
Ooh, when I saw her standin’ there?
ウー、彼女がそこに立ってるのを見た時に

Well, she looked at me
彼女が僕を見つめて
And I, I could see
そして僕は、気づいたんだ
That before too long, I’d fall in love with her
そう遠くないうちに恋に落ちるって
She wouldn’t dance with another
彼女は他の誰とも踊らなかった
Woo, when I saw her standin’ there
ウー、彼女がそこに立ってるのを見た時に

Well, my heart went boom
胸が高鳴ったよ
When I crossed that room
彼女のもとへ歩み寄って
And I held her hand in mine
彼女の手を取ってダンスに誘ったんだ

Oh, we danced through the night
夜通し踊って
And we held each other tight
お互いを強く抱きしめて
And before too long, I fell in love with her
やっぱり「そう遠くないうち」になったよ、恋に落ちたんだ
Now, I’ll never dance with another
もう他の誰とも踊ったりしない
Woo, since I saw her standin’ there
ウー、彼女がそこに立ってるのを見てからは

Well, my heart went boom
胸が高鳴ったよ
When I crossed that room
彼女のもとへ歩み寄って
And I held her hand in mine
彼女の手を取ってダンスに誘ったんだ

Oh, we danced through the night
夜通し踊って
And we held each other tight
お互いを強く抱きしめて
And before too long, I fell in love with her
やっぱり「そう遠くないうち」になったよ、恋に落ちたんだ
Now, I’ll never dance with another
もう他の誰とも踊ったりしない
Ooh, since I saw her standin’ there
ウー、彼女がそこに立ってるのを見てからは

Oh, since I saw her standin’ there
ああ、彼女がそこに立ってるのを見てからは
Yeah, well, since I saw her standing there
うん、彼女がそこに立ってるのを見てからは

曲情報

 「I Saw Her Standing There」(アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア)は、イギリスのロックバンド、ビートルズによる楽曲で、ポール・マッカートニーとジョン・レノンによって書かれた。1963年のデビュー・アルバム『Please Please Me』およびアメリカでのデビュー・アルバム『Introducing… The Beatles』の1曲目に収録された。

 1963年12月、キャピトル・レコードはアメリカでこの曲を「I Want to Hold Your Hand」のB面としてリリースした。A面は1964年2月1日から7週連続で全米ビルボード1位を獲得し、「I Saw Her Standing There」は2月8日にHot 100へ入り、11週間チャートイン、最高位は14位だった。同週にはCashboxチャートで100位に1週だけ登場した。2004年には、『ローリング・ストーン』誌の「史上最も偉大な500曲」で139位に選出された。

作曲

 この曲はもともと「Seventeen」という仮題で、マッカートニーがマージーサイドのサウスポートからの帰り道、ビートルズのコンサートの後に着想を得たもので、「Seventeen Come Sunday」の現代版として書かれた。伝記作家マーク・ルイソンによれば、マッカートニーは1962年10月22日の夜、リヴァプールの友人ローリー・ストームの家でアコースティックギターを使ってコードとアレンジを初めて固めた。2日後、当時17歳だった恋人セリア・モーティマーとロンドンを訪れた際に歌詞の一部を執筆した。約1か月後、自宅のForthlin Roadでレノンとともに完成させた。1962年12月にはハンブルクのスター・クラブでセットリストに加えられていた。

 マッカートニーは雑誌『Beat Instrumental』でこの楽曲について、「チャック・ベリーの『Talkin’ About You』からベースのリフを拝借した」と述べている。実際、ビートルズはこのチャック・ベリーの曲をライブでも演奏しており、その音源は『Live! at the Star-Club in Hamburg, Germany; 1962』および『On Air – Live at the BBC Volume 2』に収録されている。

 歌詞はリヴァプール・インスティテュートのノートに書かれたもので、マッカートニーの兄マイクの著書『Remember: The Recollections and Photographs of the Beatles』には、レノンとマッカートニーがギターを手にしながらこの曲を書いている写真が掲載されている。マッカートニーは「『She was just seventeen』という行に『never been a beauty queen』を続けようとしたが、レノンが笑いながらそれはダメだと言った」と回想している。結果として「You know what I mean」という曖昧な表現が採用された。

 クレジットは「McCartney–Lennon」となっており、後の「Lennon–McCartney」表記とは異なる。

録音

 最初のライブ録音(スローなバージョン)は1962年末のキャバーン・クラブで行われ、レノンはリズムギターではなく、ハーモニカをイントロとヴァースで演奏した。2度目のヴァースでは、「Well we danced all night…」の歌詞の後にレノンとマッカートニーが笑っているのが確認できる。

 EMIスタジオでの公式録音は1963年2月11日で、ノーマン・スミスがエンジニアを務めた。『Please Please Me』に収録された14曲のうち10曲がこの1日のセッションで録音された。ミキシング作業は2月25日に行われたが、ビートルズはこのセッションには立ち会っていない。

 アルバム・バージョンでは、マッカートニーの「One, two, three, four!」というカウントインで曲が始まる。通常、このようなカウントインは編集で削除されるが、プロデューサーのジョージ・マーティンはライブ感を出すため、テイク9のカウントインをテイク1に編集して使用した。

 この曲は当時、ビートルズのライブでもオープニング曲として演奏されていた。アメリカのVee Jayレコード盤では、カウントの「Four!」以外は編集でカットされている。

 テイク9の全編は、シングル「Free as a Bird」のB面として初リリースされた。テイク2は2013年にiTunes限定で配信されたアルバム『The Beatles Bootleg Recordings 1963』に収録された。

評価

 アメリカでのシングル発売時、雑誌『Cash Box』は「魅力的なハード・ヒッティングなティーン向け作品」と評している。

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