動画
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Abbey Road
The Beatles
歌詞&翻訳
Oh! Darling, please believe me
ああ、ダーリン、どうか信じてくれ
I’ll never do you no harm
俺は絶対にお前を傷つけたりしない
Believe me when I tell you
信じてくれ、本当だ
I’ll never do you no harm
俺は絶対にお前を傷つけたりしない
Oh! Darling, if you leave me
ああ、ダーリン、お前が俺のもとを去ったら
I’ll never make it alone
俺は一人じゃやっていけない
Believe me when I beg you (Woo!)
信じてくれ、このとおりだ
Don’t ever leave me alone
俺を一人にしないでくれ
When you told me, you didn’t need me anymore
お前が「もう俺なんて必要ない」と言った時
Well, you know I nearly broke down and cried
俺は崩れ落ちて泣きそうになった
When you told me, that you didn’t need me anymore
お前が「もう俺なんて必要ない」と言った時
Well, you know I nearly fell down and died
俺は崩れ落ちて死にそうになった
Oh! Darling, if you leave me
ああ、ダーリン、お前が俺のもとを去ったら
I’ll never make it alone
俺は一人じゃやっていけない
Believe me when I tell you
信じてくれ、本当だ
I’ll never do you no harm
俺は絶対にお前を傷つけたりしない
(Believe me, darling!)
(信じてくれ、ダーリン)
When you told me (Woo!) you didn’t need me anymore
お前が「もう俺なんて必要ない」と言った時
Well, you know I nearly broke down and cried
俺は崩れ落ちて泣きそうになった
When you told me you didn’t need me anymore
お前が「もう俺なんて必要ない」と言った時
Well, you know I nearly fell down and died
俺は崩れ落ちて死にそうになった
Oh! Darling, please believe me
ああ、ダーリン、どうか信じてくれ
I’ll never let you down
俺は絶対にお前を裏切らない
(Oh! Believe me, darling)
(ああ、信じてくれ、ダーリン)
Believe me when I tell you
信じてくれ、本当だ
I’ll never do you no harm
俺は絶対にお前を傷つけたりしない
曲情報
”Oh! Darling”(オー!ダーリン)は、イギリスのロックバンド、ビートルズの楽曲で、1969年のアルバム『Abbey Road』に収録されている。ポール・マッカートニーによって作詞・作曲され、レノン=マッカートニー名義でクレジットされている。仮タイトルは “Oh! Darling (I’ll Never Do You No Harm)” であった。
この曲はイギリスやアメリカではシングルとしてリリースされなかったが、中南米の一部地域ではキャピトル・レコードの現地子会社が “Maxwell’s Silver Hammer” をB面としてシングル化したほか、ポルトガルや日本でも独自にシングルとして発売された。
背景
マッカートニーはこの楽曲の録音について、「レコーディングの際、毎朝早めにスタジオに入って一人で歌い、声がこなれるまで試行錯誤した」と述べている。彼は1日1回しか録音を試さず、納得がいかなければ翌日再挑戦したという。サウンドエンジニアのアラン・パーソンズによれば、マッカートニーは「5年前なら簡単に歌えたのに」と嘆いていたという。
1980年の『Playboy』誌のインタビューで、ジョン・レノンは「『Oh! Darling』はポールの素晴らしい曲だったが、彼の歌い方はイマイチだった。俺の方が上手く歌えたと思う。あれは俺のスタイルの曲だったのに、ポールが作ったから彼が歌うのは仕方なかった」と語っている。楽曲はAメジャーのキーで書かれている。
録音
この楽曲の基本トラックは1969年4月20日に録音された。その後、多数のオーバーダブが行われ、マッカートニーは理想のボーカルを求めて何度もリテイクを重ねた。イアン・マクドナルドによれば、バックコーラスは「絶妙」だが「ミックスの中で控えめになりすぎている」と評している。
エンジニアのジェフ・エメリックによると、マッカートニーはバックトラックをスピーカーから流しながら歌い、ヘッドフォンを使わなかった。彼は「ライブの観客に向けて歌っているような感覚」を求めていたという。
2022年9月3日、マッカートニーはフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスの追悼コンサートでクリッシー・ハインド(プリテンダーズ)と共にこの曲を演奏した。
Get Back セッション
マッカートニーは1969年1月16日、『Get Back』セッションの最中にツイッケナム・スタジオで “Oh! Darling” のデモを録音した。この時、他のメンバーは不在で、スタジオの移転準備中だったため、彼一人で演奏を行った。
27日にはバンドでの初演奏が行われたが、その最中にレノンが「ヨーコの離婚が成立した」と告げ、即興で歌詞の一部を「I’m free at last(やっと自由になった)」と変えて演奏した。このバージョンは、1996年にリリースされた『Anthology 3』に収録されており、ビリー・プレストンによるキーボード演奏も含まれている。
ヨーコ・オノは1962年にアンソニー・コックスと結婚。娘(キョーコ・チャン・コックス)もいた。しかし、ヨーコとジョン・レノンが親密になり、アンソニー・コックスとは別居。1969年1月にヨーコとアンソニー・コックスの離婚が成立。1969年2月にヨーコとジョンはジブラルタルで結婚した。
スタイル
”Oh! Darling” はリズム・アンド・ブルースを基調とし、ドゥーワップや1950年代のニューオーリンズR&Bの影響を受けた楽曲である。ファッツ・ドミノなどのアーティストによって広められたスタイルが反映されており、スリム・ハーポの “Rainin’ in My Heart” やチャールズ・ブラウンの “Please Come Home for Christmas” などのルイジアナ・スワンプ・ブルースの要素も取り入れられている。
また、本楽曲は「スワンプ・ポップ」として知られるルイジアナ発祥の音楽ジャンルの影響も色濃く、当初ルイジアナのリスナーの間では「地元のミュージシャンが録音した曲」だと勘違いされるほどだった。1960年代にジョン・フレッドがビートルズとロンドンで会った際、彼らがルイジアナ音楽に精通していたことに驚いたという。実際に、スワンプ・ポップのミュージシャンであるジェイ・ランドールは “Oh! Darling” をカバーし、ルイジアナのレーベルLanorからリリースしている。