【曲解説】The Jackson 5 – I’ll Be There

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曲情報

I’ll Be There(アイル・ビー・ゼア)は、ジャクソン5がアルバム『Third Album』から最初にリリースしたシングルである。作詞作曲はベリー・ゴーディ、ハル・デイヴィス、ボブ・ウェスト、ウィリー・ハッチが担当した。

この曲はジャクソン5によって録音され、1970年8月28日にモータウン・レコードから『Third Album』の先行シングルとして発売された。楽曲は作家陣によって制作され、「I’ll Be There」は1969年の「I Want You Back」、1970年の「ABC」「The Love You Save」に続く4曲連続の全米1位となった。これにより彼らは、デビューからの4作すべてを首位に送り込んだ最初のグループ、そして同一年に4作連続でポップチャート1位を獲得した初の黒人男性グループとなった。また「I’ll Be There」は、モータウンの「デトロイト時代」(1959年–1972年)で最も成功したシングルとしても知られている。2011年にはグラミーの殿堂入りを果たした。

マライア・キャリーとトレイ・ロレンツによるデュエット版

マライア・キャリーとトレイ・ロレンツのデュエット版は、1992年にキャリーが出演した『MTV Unplugged』で録音され、その年の第2四半期にEP『MTV Unplugged』からの先行シングルとして発売された。キャリーとウォルター・アファナシエフが共同制作を手がけ、このバージョンはキャリーにとってアメリカで6曲目の全米1位となり、当時の彼女のキャリアにおいて国外でも最大のヒットとなった。

歌詞の意味

この曲は大切な人に向けて「呼んでくれたら必ずそばに行く」と誓う無条件の愛と支えをまっすぐに伝える内容になっている。相手の手を取って導き、守り、苦しいときには寄り添いたいという献身的な思いが全体にあふれている。

相手の心を喜びと笑顔で満たしたい、尊重したい、支えたいという優しさが自然に流れ、ふたりの絆を夢のように大きく育てたいという願いも重なる。もし相手が他の誰かと出会う日が来ても、その人が幸せであることを願い、それでも必要ならいつでも戻ってきてほしいという深い慈しみが描かれている。

愛とは常に側で支えることだと語りかけるように、強くて温かい愛情をシンプルな言葉で刻んだ曲になっている。

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