【曲解説】The Rolling Stones – Sparks Will Fly

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曲情報

「Sparks Will Fly」(スパーク・ウィル・フライ)は、イギリスのロックバンド、The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)の20作目のスタジオ・アルバム『Voodoo Lounge』(ヴードゥー・ラウンジ)に収録された曲で、1994年7月11日に発売された。

このアルバムはバンドにとってVirgin Recordsとの新たな提携後初の作品であり、1989年の『Steel Wheels(スティール・ホイールズ)』以来5年ぶりのスタジオ・アルバムである。また本作は、1991年初頭に脱退したオリジナル・ベーシストのビル・ワイマン不在で初めて制作されたアルバムでもある。ワイマンの脱退は2年後に正式発表された。2009年にはユニバーサルミュージックによってリマスター版が再発された。このアルバムはアナログ盤では2枚組、CDおよびカセットでは1枚組として発売された。

ワイマン脱退後、ストーンズは新たな正式メンバーを加えず、ミック・ジャガー(ボーカル)、チャーリー・ワッツ(ドラム)、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド(ともにギター)の4人編成で活動を継続した。ワイマンの代役として、セッション・ベーシストのダリル・ジョーンズがスタジオおよびツアーに参加し、契約プレイヤーとして演奏を担当した。キーボードはチャック・リーヴェルが担当している。ジョーンズとリーヴェルは正式メンバーではないものの、以後もストーンズの協力ミュージシャンとして継続的に関わっている。プロデュースはドン・ウォズがミック・ジャガーおよびキース・リチャーズと共同で務めた。

『Voodoo Lounge』は世界的に好調な売り上げを記録し、複数の国でゴールドまたはプラチナ認定を受けたが、アメリカではトップ40入りするシングルを生み出すことはできなかった。収録曲「Love Is Strong」と「You Got Me Rocking」はそれぞれイギリスのチャートで14位と23位を記録し、特に「You Got Me Rocking」はその後のツアーで定番曲となった。アルバムは批評家から概ね好評を得ており、1995年に創設されたグラミー賞最優秀ロック・アルバム賞の第1回受賞作となった。

キース・リチャーズの楽曲「Thru and Thru」の一部は、HBOのテレビドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』シーズン2の最終話「Funhouse」(第26話)で使用され、エピソードのラストシーンおよびエンドクレジットでは曲全体が流れる。

歌詞の意味

この曲は、燃えるような欲望と再会への衝動を激しい火のイメージで描いた内容。
主人公は再び相手のもとへ向かう決意を語り、その瞬間に火花が散るほどの激しい情熱が爆発すると宣言する。自分自身が火を撒き散らす存在のようになり、再会したときには抑えきれない勢いで二人の間にエネルギーが溢れ出すと信じている。

炎や煙、警報などのモチーフを使い、抑えられない欲望が危険なほど高まっていることを比喩的に示す。相手への強烈な性的衝動もためらわずに表現され、再会した瞬間にすべてが爆発するかのような生々しい熱気がテーマとなっている。

ブリッジでは、過去にさまざまな場所を探し回ったが、相手ほど魅力的な女性はどこにもいなかったと告白し、その執着と独占欲が強調される。彼にとって彼女は他に代えがたい存在であり、その熱がさらに炎を大きくしている。

終盤では、これまで失った時間を取り戻し、混乱した心を再会によって整えたいという願望が語られる。全体として、激しい情熱と欲望が火花として散り、二人が再び交わる瞬間を待ち望む一種の爆発前夜のような高揚感に満ちた曲になっている。

スラング「ass」の意味

ass」は一般的に「尻」を意味するが、スラング的には「人そのもの」「体全体」を指すことがある。ここでの「sweet ass」は「甘いケツ」という意味ではなく「魅力的な体」という意味。

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