動画
歌詞&翻訳
One girl was called Jean Marie
ある女の子の名前はジーン・マリー
Another little girl was called Felicity
もうひとりの小さな子はフェリシティ
Another little girl was Sally Joy
次の子はサリー・ジョイ
The other was me, and I’m a boy
そしてもうひとりが僕――僕は男の子
My name is Bill and I’m a headcase
僕の名前はビル、頭のおかしい子って言われてる
They practice making up on my face
みんなが僕の顔でメイクの練習をするんだ
Yeah, I feel lucky if I get trousers to wear
ズボンを履かせてもらえたらラッキーって思うくらい
Spend evenings taking hairpins from my hair
夜には髪からピンを抜くことになる
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But my ma won’t admit it
だけどママは認めてくれない
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But if I say I am I get it
でもそう言うと叩かれる
Get your frock on, Jean Marie
さあ、ワンピースを着て、ジーン・マリー
Plait your hair, Felicity
髪を編んで、フェリシティ
Paint your nails, little Sally Joy
爪に色を塗って、サリー・ジョイ
Put this wig on, little boy
そしてこのカツラを被って、坊や
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But my ma won’t admit it
だけどママは認めてくれない
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But if I say I am I get it
でもそう言うと叩かれる
Help me wash up, Jean Marie
お皿洗いを手伝って、ジーン・マリー
You can dry, Felicity
拭くのは君だよ、フェリシティ
Stack the dishes, Sally Joy
お皿を片づけて、サリー・ジョイ
Behind them struggles, I’m a boy
そんな女の子たちの陰で、僕は「男の子」だってもがいてる
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But my ma won’t admit it
だけどママは認めてくれない
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But if I say I am I get it
でもそう言うと叩かれる
I wanna play cricket on the green
芝生でクリケットをしたい
Ride my bike across the stream
小川を自転車で渡りたい
Cut myself and see my blood
転んで血を流すようなことがしたい
I wanna come home all covered in mud
泥だらけになって帰りたいんだ
I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子
But my ma won’t admit it
だけどママは認めてくれない
I’m a boy, I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子、僕は男の子
I’m a boy, I’m a boy, I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子、僕は男の子、僕は男の子
I’m a boy, I’m a boy, I’m a boy
僕は男の子、僕は男の子、僕は男の子
曲情報
「I’m a Boy」は、ピート・タウンゼントが作詞・作曲した1966年のロック曲で、ザ・フーによって演奏された。
この楽曲は、未来の世界で親が子どもの性別を選べるという設定のロック・オペラ『Quads』の一部として構想されたが、この企画は後に中止され、「I’m a Boy」だけがシングル曲として生き残った。
物語は、女の子を4人「注文」した家族のもとに、手違いで3人の女の子と1人の男の子が届くというもの。男の子はスポーツなど男らしい遊びを夢見るが、母親は息子を娘たちのように育てようとし、「僕は男の子なのに、母さんは認めてくれない(”I’m a boy, I’m a boy, but my Ma won’t admit it”)」と歌われる。
この曲は1966年7月31日から8月1日にかけてIBCスタジオでキット・ランバートのプロデュースにより録音され、8月26日にシングルとしてリリースされた。B面には「In the City」が収録された。イギリスとアイルランドで大きな成功を収め、UKシングルチャートでは2位、アイルランドでは7位を記録。週刊音楽紙各誌のチャートや海賊ラジオ局では1位を獲得していたが、BBCが採用していたRecord Retailerのチャートでは2位止まりとなり、公式には1位にならなかった。アメリカでは成功を収められなかった。
シングルとしてリリースされたオリジナル録音(ジョン・エントウィッスルのフレンチホルンが前面にミックスされている)は、後にアルバム『Who’s Missing』に収録された。それ以外の多くのコンピレーションに収録されたバージョンは、フレンチホルンとドラムのオーバーダブが除かれた同一録音の別ミックスとされている。
また、1966年10月3日の週にロンドンで録音された別バージョンは、当初『Jigsaw Puzzle』というタイトルで構想されていた『A Quick One』の初期案に収録される予定だったが、最終的には1971年の『Meaty Beaty Big and Bouncy』で発表された。このバージョンはややテンポが遅く、2002年の『The Ultimate Collection』のボーナスディスクにも、イントロを省いた形で収録されている。
「I’m a Boy」は、ライヴ・アルバム『Live at Leeds』でも演奏されており、その中でピート・タウンゼントは次のように紹介している:
「ヒットシングルを3曲演奏しようと思う。簡単なやつを……それと『I’m a Boy』、『Melody Maker』によれば俺たちのイギリス初のナンバーワンだったらしいけど……30分間だけね(笑)」
B面曲「In the City」は、ジョン・エントウィッスルとキース・ムーンによる唯一の共作曲で、エントウィッスルはこの曲について、キース・ムーンが好きだったジャン&ディーンの「パクリ」だと語っている。この曲は1995年再発版の『A Quick One』に収録された。