【曲解説】TLC – No Scrubs

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“No Scrubs”(ノー・スクラブス)は、アメリカのガールズグループTLCが3枚目のスタジオ・アルバム『FanMail』のリードシングルとして録音した楽曲。1999年2月2日にLaFace RecordsおよびArista Recordsからリリースされた。楽曲はプロデューサーのケヴィン “シェイクスピア” ブリッグス、元Xscapeのメンバーであるカンディ・バラスとタメカ “タイニー” コトル、TLCのメンバーであるリサ “レフト・アイ” ロペスによって作詞・作曲された。歌詞は、恋愛における男性の役割について描いている。ロゾンダ “チリ” トーマスが、TLCのシングルとしては初めてリード・ボーカルを担当した。

“No Scrubs”は、TLCにとって3曲目の全米1位シングルであり、8曲目の全米トップ10シングルとなった。Billboard Hot 100では4週連続で1位を記録し、Billboardの1999年年間Hot 100シングルチャートでは、シェールの “Believe”(1998年)に次いで2位にランクインした。この楽曲は、第42回グラミー賞で最優秀R&Bパフォーマンス(デュオまたはグループ)および最優秀R&Bソングを受賞した。1999年に公開されたハイプ・ウィリアムス監督によるミュージックビデオでは、メンバー3人が宇宙ステーションの中で踊る様子が描かれている。このビデオは、”Scream”(1995年)や “What’s It Gonna Be?!”(1999年)と比較された。”No Scrubs”はリリース直後から賛否両論を呼び、一部のラジオ局では本楽曲へのアンサーソングが放送された。また、「スクラブ」という言葉は世界的に広く使われるようになった。

背景と制作

“No Scrubs”は、カンディ・バラスが車の中で封筒に書き留めたことがきっかけで誕生した。歌詞は、タメカ・コトルが「失敗だった」と語る過去の恋愛を暗示している。バラスとコトルは当初、自分たちで “No Scrubs” を録音するつもりだったが、ダラス・オースティンがTLCの『FanMail』の最初のシングルとして起用し、ロゾンダ “チリ” トーマスがリード・ボーカルを務めることとなった。オースティンはこの曲を、トーマスにとっての飛躍のきっかけになると考えていた。

“No Scrubs”は、バラス、コトル、プロデューサーのケヴィン “シェイクスピア” ブリッグスによって作詞・作曲され、バックグラウンド・ボーカルにはトーマス、バラス、コトル、デブラ・キリングスが参加している。歌詞はTLCのイメージに合わせて若干修正された。楽曲は、異なるフォーマットでの放送を促進するために2つのバージョンがリリースされ、一方は純粋なR&Bバージョン、もう一方はTLCのメンバーであるリサ “レフト・アイ” ロペスによるラップバースを含むバージョンであった。

“No Scrubs”は、1999年2月2日に『FanMail』のリードシングルとしてリリースされた。

歌詞の意味

主人公は口だけで実力もお金もなく、女性に相手にされないような男性には興味がないと言い切る。
自信満々に話しかけてくるが行動も収入も伴わず、人の車に乗って女性へ声をかけてくるような相手は対象外だと突き放す。

彼が連絡先を求めても断り、会う約束も一切しない姿勢を貫く。
身の回りの状況も整えず親と住んでいたり、恋人を大事にしないような男性も論外だと歌う。

全体として、依存的で努力しない男性とは付き合わないという強い拒絶と自立した価値観を表した曲になっている。

「No Scrubs」とは?

“No Scrub”“Scrub” とは、「ダメな男」「甲斐性なしの男」「しょぼい男」 を意味する。

この曲の文脈では、「頼りなくて、お金もなく、女の子にしつこく言い寄るような男」 のことを指している。

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