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オーディオ(2018リマスター)
歌詞&翻訳
Sometimes you’re better off dead
時々、死んだ方がマシだって思う
There’s a gun in your hand, and it’s pointing at your head
銃を手にして、自分の頭に突きつけてる
You think you’re mad, too unstable
Kicking in chairs and knocking down tables
In a restaurant in a West End town
ウエストエンドの街のレストランで
椅子を蹴飛ばし、テーブルを倒して
イカれてる、もう自分でも抑えがきかないって思ってる
Call the police, there’s a madman around
警察を呼べ、頭のおかしい奴がいるぞ
Running down underground to a dive bar
In a West End town
ウエストエンドの街で地下を走り抜けて、薄汚れたバーへ
In a West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
The East End boys and West End girls
イーストエンドの少年たちとウエストエンドの少女たち
In a West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
The East End boys and West End girls
イーストエンドの少年たちとウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
Too many shadows, whispering voices
そこかしこに人の影があって、どこにいてもささやき声が聞こえてくる
Faces on posters, too many choices
ポスターに並ぶ顔、選択肢が多すぎる
If, when, why, what?
もし、いつ、なぜ、何を?
How much have you got?
どれくらい持ってる?
Have you got it, do you get it, if so, how often?
持ってるの?理解してるの?じゃあ、どれくらいの頻度で?
And which do you choose, a hard or soft option?
それと、どっちを選ぶ?難しい方?簡単な方?
(How much do you need?)
(いくら必要なの?)
In a West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
The East End boys and West End girls
イーストエンドの少年たちとウエストエンドの少女たち
In a West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
The East End boys and West End girls
イーストエンドの少年たちとウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
(How much do you need?)
(いくら必要なの?)
In a West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
The East End boys and West End girls
イーストエンドの少年たちとウエストエンドの少女たち
Ooh, West End town, a dead end world
ああ、ウエストエンドの街、行き止まりの世界
East End boys, West End Girls
イーストエンドの少年たち、ウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
You’ve got a heart of glass or a heart of stone
君の心はガラス?それとも石?
Just you wait ‘til I get you home
家に連れて帰ればきっとわかるさ
We’ve got no future, we’ve got no past
僕らには過去も未来もなく
Here today, built to last
常に今だけを考え続けるように仕組まれてる
In every city, in every nation
すべての街、すべての国で
From Lake Geneva to the Finland station
レマン湖からフィンランド駅まで
(How far have you been?)
(どこまで行ったことがある?)
In a West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
The East End boys and West End girls
イーストエンドの少年たちとウエストエンドの少女たち
A West End town, a dead end world
ウエストエンドの街、行き止まりの世界
East End Boys, West End girls
イーストエンドの少年たち、ウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
West End girls
ウエストエンドの少女たち
(How far have you been?)
(どこまで行ったことがある?)
Girls
少女たち
East End boys
イーストエンドの少年たち
And West End girls
そしてウエストエンドの少女たち
And West End girls
そしてウエストエンドの少女たち
(…forever)
(…永遠に)
And West End girls
そしてウエストエンドの少女たち
(How far have you been?)
(どこまで行ったことがある?)
East End boys
イーストエンドの少年たち
The West End girls
ウエストエンドの少女たち
The West End boys
ウエストエンドの少年たち
And West End girls
そしてウエストエンドの少女たち
The West End girls
ウエストエンドの少女たち
The West End boys
ウエストエンドの少年たち
The West End girls
ウエストエンドの少女たち
曲情報
「West End Girls」(ウエスト・エンド・ガールズ)は、イギリスのシンセポップ・デュオ、Pet Shop Boys(ペット・ショップ・ボーイズ)の楽曲で、ニール・テナントとクリス・ロウによって作詞作曲された。楽曲は2度にわたってシングルとしてリリースされている。歌詞はロンドンの都市部での生活や階級にまつわるプレッシャーをテーマにしており、T・S・エリオットの詩『荒地』から部分的に影響を受けている。リリース当時の音楽批評家から高く評価され、デュオのキャリアにおけるハイライトとしてしばしば言及されている。
最初のバージョンはボビー・オーランドがプロデュースし、1984年4月にColumbia Records傘下のBobcat Recordsからリリースされた。このバージョンはアメリカやヨーロッパの一部でクラブヒットとなった。その後、デュオがEMIと契約した後、スティーヴン・ヘイグのプロデュースによって再録音され、1作目のスタジオ・アルバム『Please(プリーズ)』に収録された。新バージョンは1985年10月にリリースされ、1986年にイギリスとアメリカの両方で1位を獲得した。
1987年にはブリット・アワードで最優秀シングル賞、アイヴァー・ノヴェロ賞では最優秀インターナショナル・ヒット賞を受賞。リリースから20年後の2005年には、英国作曲家作詞家アカデミーによって1985年から1994年の「ソング・オブ・ザ・ディケイド(10年間の代表曲)」に選ばれた。2020年には『ガーディアン』紙の批評家による投票で、「イギリスの歴代1位シングルの中で最も優れた作品」とされた。
この曲は2012年のロンドンオリンピック閉会式でPet Shop Boysによってパフォーマンスされた。
音楽と歌詞
「West End Girls」はヒップホップの影響を受けたシンセポップ楽曲である。また、ダンス・ポップ、ディスコ、ニュー・ウェーブとしても分類されることがある。社会的意識を持つ歌詞と推進力のあるベースラインは、グランドマスター・フラッシュの抗議ラップ「The Message」に由来している。ロウとヘイグは、かつてのシンプルなビートや最小限のキーボードラインに代えて、「くねくねとした執念深いリズム・パンチ」を作り上げた。
テナントがこの曲を書き始めたのは、ノッティンガムにいる従兄弟の家でギャング映画を観ていたときだった。就寝前に、「時には死んだ方がマシだ/手には銃があって、それが頭を狙っている」というフレーズを思いついたという。歌詞はT・S・エリオットの詩『荒地』から影響を受けており、異なる語り手の視点や難解な引用が取り入れられている。歌詞の主なテーマは階級と都市生活のプレッシャーである。後にテナントは、一部のリスナーがこの曲を売春婦について歌っていると解釈したことについて、「実際は“粗野な少年たちがちょっと上品な相手に手を出す”という内容なんだ」と説明している。
1985年バージョンの音響は、1984年バージョンに比べてはるかにスムーズなアレンジとなっており、ガラスの割れる音や「I」と叫ぶ声などの断片的なサンプルのコラージュは排除され、ソフトなシンセ・パッドやヘイグによるエミュレーター・トランペットのソロが取り入れられている。同時に、1985年版は「フィルム・ノワールのように始まる」とも言われ、1984年版にはない環境音としての交通音で始まる。2001年の『Please』再発盤のライナーノーツで、テナントはこの演出について「映画的な音楽を目指した結果」と語っている。
2022年、Pet Shop BoysはNew Orderとの共同ヘッドラインツアー「Unity Tour」およびグラストンベリー・フェスティバルの出演時に、最後のヴァースの「From Lake Geneva to the Finland Station」という歌詞を「From Mariupol to Kyiv Station」に変更した。これはロシアの侵攻を受けたウクライナへの連帯を示すためであり、またフィンランド駅がロシアにあることも理由のひとつである。
歌詞の意味
West End / East Endとは?
ロンドンの地域を象徴する言葉で、社会階級や文化の対比を含んでいる。
- West End(ウェストエンド)
ロンドン中心部の西側に位置し、劇場、ショッピング、観光の中心地。裕福な人々が集まる華やかなエリアとして知られる。 - East End(イーストエンド)
ロンドンの東側にある、労働者階級が多く住む地域。歴史的に工業地帯や移民の居住区でもあり、庶民的・下町的なイメージを持つ。
この曲での意味
- 「East End boys」=労働者階級の少年たち
- 「West End girls」=裕福で都会的な少女たち
これらを対比させることで、階級差・男女差・都市の分断や混沌を象徴的に描いている。