動画
曲情報
「Higher Ground」(ハイヤー・グラウンド)は、スティーヴィー・ワンダーが作詞・作曲した楽曲で、1973年のアルバム『Innervisions』に初収録された。この曲はBillboard Hot 100で4位、全米R&Bシングルチャートで1位を記録した。
Red Hot Chili Peppers バージョン
アメリカのロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは1989年にこの曲をカバーし、4作目のアルバム『Mother’s Milk』からの最初のシングルとしてリリースした。このカバーは、2000年にイギリスの音楽誌『Total Guitar』によって「史上2番目に偉大なカバー曲」に選ばれた。
このバージョンは、映画やテレビ番組、ビデオゲームなどでも使用されており、『パワーレンジャー・ザ・ムービー』『Beavis and Butt-Head』『センターステージ』『ファン・フレッシュ・プリンス』『ランダウン ロッキング・ロード』『ロンゲスト・ヤード』『ベスト・キッド』『チェンジ・アップ』『Rocksmith』『Guitar Hero Live』などに登場する。
X-Ecutionersによるリミックスバージョンは、ビデオゲーム『SSX 3』で使用された。また、カバーバージョンが『Guitar Hero』にも収録されている。さらに、FXはリアリティ番組『The Ultimate Fighter: Live』の宣伝にこの曲を使用し、同番組のテーマ曲にもなっている。
「Year of a Million Dreams」キャンペーンの一環として、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドにあるアトラクション「スペース・マウンテン」は「ロッキン・スペース・マウンテン」として改装され、そのサウンドトラックとしてこの曲が使用された。実施期間は2007年1月3日から4月26日までの16週間だった。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、2012年のロックの殿堂入りセレモニーでのオールスタージャムの一環として、この曲を他のミュージシャンと共に演奏した。
ミュージック・ビデオ
このバージョンのミュージック・ビデオは、ドリュー・キャロランとビル・ストーバーが監督を務め、1990年のMTVビデオ・ミュージック・アワードにおいてブレイクスルー・ビデオ賞にノミネートされた。
歌詞の意味
歌詞は輪廻転生のテーマを扱っている。『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで、ワンダーは次のように語っている。
「輪廻転生を信じたい。もうひとつの人生があると信じたい。時には、意識がこの地上にもう一度現れることがあると思うんだ。『Higher Ground』を書いたのは事故の前だった。でも、何かが起こるということを、そしてもっと多くのことに気づき、自分を立て直す必要があるということを、どこかで予感していたのかもしれない。これは、人生の第二のチャンスなんだ。何かを成し遂げる、あるいはもっと多くのことをやるために。そして、生きているという事実に価値を見出すためにね」
『ビルボード』誌によれば、歌詞は「愛や人生のあらゆる局面において前進し続ける人々」について歌っているという。



