【曲解説】Big Bopper – Chantilly Lace

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曲情報

「Chantilly Lace」(シャンティリー・レース)は、ビッグ・ボッパーが1958年に発表したロックンロールの楽曲である。ジェリー・ケネディがプロデュースを担当し、全米Billboard Hot 100で最高6位を記録した。1962年にはブルース・チャネルがアルバム『Hey! Baby』でカバーし、1972年にはジェリー・リー・ルイスもカバーしている。

歴史

この曲はテキサス州ヒューストンのゴールド・スター・スタジオで録音された。当初はパピー・デイリーのDレーベルからリリースされたが、その後マーキュリー・レコードに買い取られ、1958年の夏に再発売された。同年の2月にチャック・ベリーが発表した「Sweet Little Sixteen」と同じコード進行を用いている。

シングルは本来「The Purple People Eater Meets The Witch Doctor」という曲のB面としてリリースされた。この曲はシェブ・ウーリーの「The Purple People Eater」とデヴィッド・セヴィルの「Witch Doctor」をパロディ化したものだった。当時J・P・リチャードソンが「ビッグ・ボッパー」という名義で初めて発表した音源だったが、DJや聴衆からの支持はB面の「Chantilly Lace」に集まり、こちらがヒット曲となった。

「Chantilly Lace」はBillboard Hot 100で最高6位を記録し、全米Top 40に22週間ランクインした。1958年で3番目に多くラジオで放送された楽曲である。『Cash Box』誌のチャートでは4位を記録した。

歌詞の意味

歌詞は、若い男性が電話越しにガールフレンドと戯れながら、彼女の魅力について語る内容となっている。

Chantilly Lace とは?

Chantilly Lace」(シャンティリー・レース)は元々レース生地の名前。ここでは「おしゃれして着飾った女の子」を象徴する言葉遊び。

ガチョウみたいに?

like a long-necked goose」は、「首の長いガチョウみたいに」=落ち着きなくふらふらする様子の比喩。ガチョウは首をくねくね振りながら歩いたり、水面でふらふらしているイメージがあり、そこから「ぐにゃぐにゃ」「クラクラ」する感じをコミカルに例えている。ちなみに「feel real loose」は「力が抜ける」「フラフラになる」「デレデレになる」という意味。

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