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曲情報
「Hit the Road Jack」(邦題:旅立てジャック)は、リズム・アンド・ブルース歌手パーシー・メイフィールドによって書かれ、レイ・チャールズが録音した楽曲である。1961年に全米1位を獲得し、グラミー賞最優秀リズム・アンド・ブルース録音賞を受賞、チャールズの代表曲のひとつとなった。
背景
この曲はパーシー・メイフィールドによって作詞・作曲され、1960年に彼自身がアカペラによるデモを録音し、音楽プロデューサーのアート・ループに送ったのが最初である。その後、シンガーソングライター兼ピアニストのレイ・チャールズがザ・レイレッツのマーギー・ヘンドリックスをフィーチャーして録音し、広く知られるようになった。
チャールズによる録音は1961年10月9日付のBillboard Hot 100で2週間1位を記録。また、グラミー賞最優秀リズム・アンド・ブルース録音賞を受賞し、R&Bチャートでも5週間首位を獲得した。これはチャールズにとって6曲目のR&Bチャート1位である。ローリング・ストーン誌の「史上最高の500曲」リストでは、2004年版で377位、2010年版で387位に選ばれている。
2013年には、レイ・チャールズが1961年にABC-パラマウントから発表した録音がグラミーの殿堂入りを果たした。また、ザ・シャンテルズが返答ソング「Well, I Told You」を発表し、Billboard Hot 100で29位を記録している。
歌詞の意味
hit the road とは?
“hit the road” はアメリカの口語表現で、直訳すれば「道を叩け」だが、実際には 「道に出る → 出発する/旅に出る」 という意味になる。昔のブルースやカントリーの歌詞にもよく出てきて、「さあ行こう」「道に出ろ」=「出発だ」というニュアンスで使われていた。
「hit」は基本的には「打つ」「叩く」「ぶつかる」という意味で、直訳で考えると混乱するが、 「急に動く/行動に移る/インパクトを与える」 という共通のコアのイメージをおさえておくことで「hit」を使ったイディオムの意味を理解しやすい。


