【曲解説】George Michael – Faith

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曲情報

「フェイス」は、イギリスの歌手でソングライターのジョージ・マイケルの曲。ジョージ・マイケルが作詞・作曲し、プロデュースしたこの曲は、 1987年に発表された同名のデビューソロアルバムからの2枚目のシングルとして、コロンビアレコードからリリースされた。この曲はビルボードホット100チャートで4週間1位を獲得し、1988年の米国で年間1位のシングルとなった。この曲はオーストラリアとカナダでも1位を獲得し、イギリスのシングルチャートでは2位を獲得した。2001年には、世紀の歌リストで322位にランクインした。

歌詞の意味

この曲は痛い経験を経た主人公が、軽い情熱に身を任せそうになりながらも、自分の心を守るために一歩踏みとどまろうとする気持ちを描いてる。相手に強く惹かれているのは確かで、触れ合いたい衝動も隠していないのに、過去に縛りつけられた恋の記憶がどうしても頭をよぎり、同じ失敗を繰り返したくないという慎重さがブレーキをかけている。

相手は引き止めようと必死で、言葉は甘く響くけれど、主人公の心には“本気かどうか”を見極めるための時間が必要だという思いが強い。情熱だけで流される恋は結局心を傷つける、と分かっているからこそ、衝動よりも誠実さ、短い刺激よりも深い繋がりを求めて、簡単には飛び込まない。

愛に対する欲求は確かにある。それでも“もっとちゃんと向き合える誰か”を待つために踏ん張ろうとする姿勢が、軽快なテンポの裏でしっかり息づいている。迷いと衝動と自己防衛がせめぎ合う中で、それでも前に進むための強さを自分に言い聞かせるような曲になっている。

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