【歌詞和訳】The Fugees – Killing Me Softly

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▼『Bootleg Versions』に収録されたライブバージョン

歌詞&翻訳

Strumming my pain with his fingers
彼が指で私の痛みをかき鳴らしている
Singing my life with his words
その歌詞で私の人生を歌っている
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を深く傷つけている
Killing me softly with his song
その歌で静かに私を打ちのめしている
Telling my whole life with his words
その歌詞で私の人生の全てを暴いている
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を殺している

(Ah!) Yooo! (Yeah! Yeah!)
(あぁ!) よぉ!(イェー!イェー!)
This is Wyclef, Refugee Camp (L-Boogie up in here)
これはワイクリフ、難民キャンプ (ここにLブギー)
Pra’zrel, (Pra’zrel up in here! Ha! Ha!)
プラズレル、(プラズレルここにいる! ハッハ!)
Lil’ Base sits up there on the base (Refugees up in here)
リル・ベースがここにいて (難民たちがここにいる)
While I’m on this… I got my girl L (Ah, ah)
俺がこれをやる間、仲間のLがそばにいる (あ、あ)
One time (One time), one time, (One time)
一度 (一度)、一度、(一度)
Ayo, L, you know you got the lyrics
おい、L、お前は歌詞をわかってるよな

I heard he sang a good song
彼が素晴らしい歌を歌うって聞いて
I heard he had a style
彼には独特のスタイルがあるって聞いて
And so I came to see him
それで私は彼に会いに来たの
And listen for a while
少し彼の歌を聴こうと思ってね
And there he was
そして、彼が現れたわ
This young boy, stranger to my eyes
私にとって見知らぬ若者だった

Strumming my pain with his fingers (One time, one time)
彼が指で私の痛みをかき鳴らしている (一度、一度)
Singing my life with his words (Two times, two times)
その歌詞で私の人生を歌っている (二度、二度)
Killing me softly with this song
その歌でそっと私を深く傷つけている
Killing me softly with his song
その歌で静かに私を打ちのめしている
Telling my whole life with his words
その歌詞で私の人生の全てを暴いている
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を殺している

I felt all flushed with fever
私は熱に浮かされたかのように赤面したわ
Embarrassed by the crowd
大勢の来場者がいて、なおさら恥ずかしかった
I felt he found my letters
彼が私の手紙を見つけたんだって感じたの
Then read each one out loud
そして、それを一つ一つ大声で読んでるかのようだった
I prayed that he would finish
すぐに歌い終えることを祈ったわ
But he just kept right on
でも彼はそのまま続けたの

Strumming my pain with his fingers (One time, one time)
彼が指で私の痛みをかき鳴らしている (一度、一度)
Singing my life with his words (Two times, two times)
その歌詞で私の人生を歌っている (二度、二度)
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を深く傷つけている
Killing me softly with his song
その歌で静かに私を打ちのめしている
Telling my whole life with his words
その歌詞で私の人生の全てを暴いている
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を殺している

Yo, L-Boog, take me to the bridge
よぉ、Lブギー、ブリッジに連れていってくれ

Woah
Woah-oah-ah-ah-ah uh, uh
La-la-la, la, la, la
Woah, la
Woah, la (Ha, ha, ha, ha)
Laaaa

Strumming my pain with his fingers (Yes, he was singing)
彼が指で私の痛みをかき鳴らしている (そう、彼は歌っていた)
Yes he was singing my life with his words
そう、彼はその歌詞で私の人生を歌っていた
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を深く傷つけている
Killing me softly with his song
その歌で静かに私を打ちのめしている
Telling my whole life with his words
その歌詞で私の人生の全てを暴いている
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を殺している
Strumming my pain, yeah (Strumming my pain)
彼が私の痛みをかき鳴らしている、ええ (彼が私の痛みをかき鳴らしている)


Yo, put your hands together for L-Boogie from the Refugee Camp (Yeah, yeah)
よぉ、難民キャンプから来たLブギーに拍手を (イェー、イェー)
(Singing my life)
(私の人生を歌っている)
Up in here, you know how we do, L-Boogie up in here
ここでやるよ、俺たちがどうするか知ってるだろ、Lブギーもいる
Wyclef, Pra’zrel, said L-Boogie up in here
ワイクリフ、プラズレル、そしてLブギーがここにいる
Wyclef up in here
ワイクリフもここにいる
My man Lil’ Base (Pra’zrel up in here)
俺の仲間リル・ベース (プラズレルもここにいる)
Jerry one time (T Rocks up in here, we got Warren up in here)
ジェリーも一度 (Tロックスがここにいる、ウォーレンもここにいる)
This is how we— (Warren up, up in here, Outsiders up here)
これが俺たちのやり方だ (ウォーレンもここにいる、アウトサイダーズもいる)
Refugee Camp, Refugee Camp (We got Fallon up in here, Mulaney, Mulaney’s up in here, we got Val’ up in here)
難民キャンプ、難民キャンプ (ファロンもここにいる、ムラニーも、ヴァルもここにいる)

Everybody got a breaking point, kid, and they’ll rat on you
誰にだって限界があるんだよ、坊や、そんで奴らは裏切る
The family niggas’ll rat on you
仲間たちだって裏切る
That’s why we gotta be prepared to take out whoever we need to (Man, motherfucker, I told you I was gonna get you next)
だから俺たちは必要なら誰だって片付ける覚悟が必要なんだ (おい、この野郎、次はお前をやるって言っただろ)

曲情報

 「Killing Me Softly with His Song」(読み:キリング・ミー・ソフトリー・ウィズ・ヒズ・ソング、邦題:やさしく歌って)は、チャールズ・フォックス作曲、ノーマン・ギンベル作詞の曲である。この歌詞は、1971年のドン・マクリーンのパフォーマンスに触発されたロリ・リーバーマンとの共同作である。フォックスとギンベルから作詞のクレジットを否定されたリーバーマンは、1972年にこの曲の彼女バージョンをリリースしたがヒットしなかった。この曲は、他の多くのアーティストによってカバーされている。

 アメリカのヒップホップグループ、Fugees(フージーズ)は、2枚目のアルバム『The Score』(1996年)で「Killing Me Softly」というタイトルでこの曲をカバーし、ローリン・ヒルがリードボーカルを務めた。1996年にRuffhouseとColumbiaからリリースされたFugeesのバージョンは、国際的に大ヒットした。しかし、アメリカでは商業シングルとしてリリースされなかったため、当時のルールによりBillboard Hot 100には登場しなかった。代わりに、Billboard Hot 100 Airplayチャートで2位、Hot R&B Airplayチャートで1位を記録した。この曲は、アメリカで約300万ユニットの売上とストリーミング数に基づき、アメリカレコード協会(RIAA)によってトリプルプラチナに認定されている。

 イギリスでは、「Killing Me Softly」は当時、1週間で最も多くラジオで再生された曲として記録を更新した。また、1996年のイギリスで最も売れたシングルであり、現在もグループによるヒップホップ曲の中で最大のヒット曲として知られている。また、イギリスの歴代ベストセラーシングルの一つでもある。ドイツでは、初登場1位を記録した初のシングルであり、その年のベストセラーシングルでもあった。現在も歴代ベストセラーシングルの一つに数えられている。この曲は、1996年にベルギー、アイスランド、オランダでも最も売れたシングルであり、1990年代のフランスでもベストセラーソングの一つに数えられている。

歌詞の意味

Killing me softlyの意味は?

Killing me softly with his song
その歌でそっと私を深く傷つけている
Killing me softly with his song
その歌で静かに私を打ちのめしている
Killing me softly with his song
その歌でそっと私を殺している

 Killing me softly with his songというフレーズは直訳すると「その歌でそっと私を殺している」となる。通常音楽の文脈でkillが使われる場合、「その場を圧倒的なパフォーマンスで支配する」「すごく上手くやる」というような聴衆に感動を与える意味合いで使われることが多いが、この曲では単なる感動ではないことがVerse2で明確になっている。

I felt all flushed with fever
私は熱に浮かされたかのように赤面したわ
Embarrassed by the crowd
大勢の来場者がいて、なおさら恥ずかしかった
I felt he found my letters
彼が私の手紙を見つけたんだって感じたの
Then read each one out loud
そして、それを一つ一つ大声で読んでるかのようだった
I prayed that he would finish
すぐに歌い終えることを祈ったわ
But he just kept right on
でも彼はそのまま続けたの

(ちなみにこの部分の手紙は比喩表現であって実際に手紙を送ったわけではない。彼の歌がまるで自分の深い秘密やプライベートな思いを直接表現しているように感じたということ。)

 つまり、「Killing me softly」という表現は感情的に打ちのめされる感覚を表している。同時に良い意味での感動もしていると読み取れる余地があるが、自分の痛みや秘密が静かに、しかし強烈な羞恥を伴って暴かれていくという感覚が核心となっている。

 また邦題が「やさしく歌って」であるため誤解されやすいが、主人公は歌手である彼に「やさしく歌ってほしい」とリクエストしているわけではない。そもそもhisと言ってる時点で相手に話しかけていない。むしろ、彼の歌によって心の奥を静かに傷つけられているという状況を描写しているのである。

なぜstranger to my eyesと歌われているのか

This young boy, stranger to my eyes
私にとって見知らぬ若者だった

 ”This young boy, stranger to my eyes” は直訳すると「この若い男の子は、私にとって見知らぬ人だった」となるが、このフレーズは「彼が自分のことを深く知っているかのように歌っている」という曲の核心部分を際立たせるための前置きである。つまり、「面識がない人なのに、どうして私の人生をこんなに正確に表現できるの?」ということである。

難民キャンプ(Refugees Camp)って何のこと?

 “The Fugees”というグループ名の“Fugees”は、“Refugees”(難民)という言葉の省略形である。

 この名前はハイチ系アメリカ人に対して蔑称的に使われることがあった「refugee(難民)」という言葉をポジティブに捉え直し、自己表現の象徴として用いることを選んだものである。

ブリッジに連れて行ってくれとは?

Yo, L-Boog, take me to the bridge
よぉ、Lブギー、ブリッジに連れていってくれ

 ブリッジとは、曲の中でサビやヴァースとは異なる、曲に変化を加えるセクションのこと。このフレーズの直後に以下のブリッジが来る。

Woah
Woah-oah-ah-ah-ah uh, uh
La-la-la, la, la, la
Woah, la
Woah, la (Ha, ha, ha, ha)
Laaaa

Lって誰?

 ボーカルのLauryn Hill(ローリン・ヒル)のこと。

ワンタイム、トゥータイムって何?

 リズムやビートを強調する掛け声で、曲全体にエネルギーや勢いを与えるために使われている。

その他の動画

▼1999年日本でのライブパフォーマンス

▼BBC2で放送された音楽番組「Later… with Jools Holland」でのパフォーマンス

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