【曲解説】Ariana Grande – Side to Side (feat. Nicki Minaj)

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曲情報

「サイド・トゥ・サイド」は、アメリカの歌手アリアナ・グランデがラッパーのニッキー・ミナージュをフィーチャリングした曲である。2016年8月30日にリパブリック・レコードから、グランデの3枚目のスタジオアルバム『デンジャラス・ウーマン』 (2016年)からの3枚目のシングルとしてリリースされた。グランデは、プロデューサーのマックス・マーティンとイリヤとともに、サヴァン・コテチャ、アレクサンダー・クロンルンド、ミナージュと共作した。レゲエポップの曲である。

チャート、売上

「サイド・トゥ・サイド」は、米国のビルボードホット100と英国のシングルチャートの両方で最高4位を記録し、前者では『デンジャラス・ウーマン』からの初のトップ5シングルとなり、後者ではアルバムからの初のトップ10シングルとなった。また、カナダのホット100で4位、オーストラリアのチャートで3位、ニュージーランドのチャートで2位に達した。これは、米国メインストリームトップ40エアプレイチャートで首位を獲得した彼女にとって2枚目のシングルである。このシングルは、2018年時点で米国で110万枚を売り上げ、米国レコード協会(RIAA)から同等の追加ユニットに対して6倍プラチナ認定を受けている。

歌詞の意味

アリアナ・グランデとニッキー・ミナージュが組んだこの曲は、周囲からどれだけ「やめとけ」と言われても止まれない危険な恋をテーマにしている。相手には問題が多いと分かっていながら、体の相性や惹かれ合う力が強すぎて、自分でもブレーキが効かない。タイトルが示す“Side to Side”は、アリアナ自身が語ったように「やりすぎてまともに歩けなくなる」状態のこと。つまり、恋愛というより欲望に振り回されてヘロヘロになっている自分をあえて面白おかしく描いている。

アリアナ側のパートは「友達には反対されるけど、それでも止められない」というジレンマが中心。危ない関係だと分かってるのに、会うたびに惹きつけられてしまう。理性が警鐘を鳴らしても、身体が勝つ。そういう“悪いと分かっている快楽”の中毒性を歌っている。

対してニッキー・ミナージュのラップは、エロティックで強気なキャラ全開。「自分の色気が煙みたいに立ち上る」という意味で“チムニー”を使っているし、ラップのスキルをNBA選手スティーブン・カリーになぞらえて“ステファニー”と呼べと言うくだりは、圧倒的な自信の象徴。エロもジョークも全部パワープレイでねじ伏せる強さが曲のテーマと完全にハマっている。

全体として、抑えられない欲望・ダメと分かっていても離れられない関係・そしてその快楽に飲まれてフラフラになる自分——それらをポップでキャッチーに描き切った作品。アリアナは危うい恋の“被害者”として揺れ、ニッキーはその熱をさらに煽る“加速装置”になっている。バカみたいに中毒性があって、分かりやすくエロいのに、完成度は高い。典型的な「止められない危険な快楽」を歌った一曲。

Side to Side(サイド・トゥ・サイド)のタイトルの意味は?

セックスのしすぎでまっすぐ歩けなくなってることを意味しているとアリアナ本人が明らかにした。

ニッキー・チムニー?

ここでの「smoking」は、セクシーで魅力的という意味。「チムニー(chimney)」は煙突を意味し、体が燃えているように熱いというメタファーになっている。ニッキーはニッキー・ミナージュのニッキー。この部分はニッキー・ミナージュのラップパートである。

ステファニー?カリー?

NBA史上最高のシューターと言われるステフィン・カリーへの言及。ここではニッキー・ミナージュが自分のラップスキルをカリーのシュートスキルに例え「私はラップがとても上手いから、ステファニーと呼んで」と言っている。

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