動画
オフィシャルビデオ
オーディオ
歌詞&翻訳
What’s the matter with the clothes I’m wearing?
僕が着てる服に何か問題でも?
Can’t you tell that your tie’s too wide?
「ネクタイ太すぎってわからないの?」って?
Maybe I should buy some old tab collars?
じゃあ昔の襟がついた服を買えとでも?
Welcome back to the age of jive
またジャイブ全盛の時代に逆戻りだね
Where have you been hidin’ out lately, honey?
最近どこに隠れてたの、ハニー?
You can’t dress trashy ‘til you spend a lot of money
金に余裕がなきゃ悪趣味な服にも挑戦できないさ
Everybody’s talkin’ ‘bout the new sound
みんな新しいサウンドに夢中だけど
Funny, but it’s still rock and roll to me
おかしいね、それでも僕には全部ロックンロールに感じるよ
What’s the matter with the car I’m driving?
僕が運転する車に何か問題でも?
Can’t you tell that it’s out of style?
「時代遅れだって、わからないの?」って?
Should I get a set of whitewall tires?
じゃあ側面が白いクラシックなタイヤをつけた方がいいかな
Are you gonna cruise the miracle mile?
おしゃれな通りで見せびらかすために車に乗ってるの?
Nowadays you can’t be too sentimental
「今どき、昔を懐かしんでばかりじゃダサいよ」って?
Your best bet’s a true baby blue Continental
「ベイビーブルーのコンチネンタルなら間違いなしさ」って?
Hot funk, cool punk, even if it’s old junk
ホットファンクでも、クールパンクでも、たとえ流行遅れのガラクタみたいなものでも
It’s still rock and roll to me
僕には全部ロックンロールに感じるよ
Oh, it doesn’t matter what they say in the papers
ああ、新聞に何が書かれてたって気にしないよ
‘Cause it’s always been the same old scene
だっていつだって同じような光景が繰り返されてるだけだから
There’s a new band in town but you can’t get the sound
新しいバンドが登場したって本当の音は伝わらないよ
From a story in a magazine
Aimed at your average teen
平均的なティーン向け雑誌の記事じゃね
How about a pair of pink sidewinders
ピンク色のド派手な柄の靴と
And a bright orange pair of pants?
明るいオレンジ色のパンツなんてどう?
You could really be a Beau Brummel baby
君だってボー・ブランメルみたいにキメられるさ
If you just give it half a chance
ちょっと気合いを入れればね
Don’t waste your money on a new set of speakers
新しいスピーカーなんかに金を使うなよ
You get more mileage from a cheap pair of sneakers
安いスニーカーの方がよっぽど使えるよ
Next phase, new wave, dance craze, anyways
次のブーム、ニューウェーブ、ダンスの流行、何であれ
It’s still rock and roll to me
僕にとっては全部ロックンロールなんだ
Alright Richie!
オーライ、リッチー!
Woo!
Ooh
What’s the matter with the crowd I’m seeing?
今目の前にいる観客は一体どういうことなんだろう?
Don’t you know that they’re out of touch?
彼らは音楽の本質を理解してないんじゃないの?
Should I try to be a straight ‘A’ student?
「じゃあ私は優等生でも目指すべきかな?」って
If you are then you think too much
そう思うなら考えすぎだよ
Don’t you know about the new fashion, honey?
新しいトレンドがどういうものか気づいてないの?ハニー
All you need are looks and a whole lotta money
見た目と金さえあれば十分なんだよ
It’s the next phase, new wave, dance craze, anyways
次のブームはこれ、ニューウェーブに流行りのダンス、何であれ
It’s still rock and roll to me
僕にとっては全部ロックンロールだよ
Everybody’s talkin’ ‘bout the new sound
みんな新しいサウンドに夢中だけど
Funny, but it’s still rock and roll to me
おかしいね、それでも僕には全部ロックンロールに感じるよ
曲情報
「It’s Still Rock and Roll to Me」(イッツ・スティル・ロックンロール・トゥ・ミー、邦題:ロックンロールが最高さ)は、ビリー・ジョエルが作詞・作曲・演奏した楽曲で、アルバム『Glass Houses(グラス・ハウス)』に収録されている。1980年にシングルとしてリリースされ、同年7月19日から8月1日まで2週連続でBillboard Hot 100の1位を獲得し、ジョエルにとってアメリカで初のナンバーワン・ヒットとなった。この曲はトップ10に11週滞在し、『American Top 40』によれば1980年の年間第7位のヒット曲である。
この曲では音楽業界と音楽評論に対するジョエルの批判が込められており、当時のニューウェーブなどの新しい音楽スタイルを、古い音楽の焼き直しにすぎないと皮肉っている。また、時代の流行や価値観の変化にも言及している。
このシングルはアメリカで100万枚以上を売り上げ、RIAAからプラチナ認定を受けている。
制作背景と作曲
ジョエルは、しばしば自身の音楽がアダルト・コンテンポラリーや中庸なポップと評されることに反発し、この曲を書いた。彼は新しい音楽スタイルもマーケティングの違いにすぎず、実際は過去のスタイルと大差ないと感じていた。特にニューウェーブはパワーポップやロックンロールと似ていると考えており、『Rolling Stone』誌のインタビューでは、「ニューウェーブの曲は大体2分半以内でなきゃいけないし、使える楽器も限られている。録音に使える音数やプロダクションも限られていて、ガレージで聴こえる程度の音でなければならない。今流行ってるのは、そういう音への回帰にすぎないんだ」と語っている。
曲の拍子は4/4拍子でテンポは144BPM、キーはハ長調(Cメジャー)である。最後のヴァースの前にはサックスソロが挿入されている。ドラマーのリバティ・デヴィットによると、この曲のレコーディングでは、エンジニアが彼のスネアドラムを極端に低くチューニングさせ、「叩いた時に“フロップ”と鳴る」音を出させたという。
歌詞に出てくる「ミラクル・マイル」とは、ロングアイランドのマンハセットやグレートネックにある商店街の通りを指している。また、「ホワイトウォールタイヤ」はBest Tireという店舗のことであり、「新しいスピーカー」はBerliner Stereoというステレオショップを指している。いずれもジョエルが幼少期を過ごした地域に実在した店である。
歌詞の意味
タイトル「It’s Still Rock and Roll to Me」の意味
タイトルの「It’s Still Rock and Roll to Me」というフレーズは「それでも僕はロックの方が他のジャンルより好きだ」と言っているわけではなく、「(新しいものが出てきても)全部ロックに聞こえる」という意味のフレーズである。
実際、ビリー・ジョエル本人は当時のインタビューで「New Waveは、再発見された過去への反応にすぎない」「あれこれ言わないでくれ、全部ロックンロールなんだから」と語っている。ジャンルの名前が変わっても、やっていることは本質的に変わらないというのが彼の主張だった。