【曲解説】Billy Joel – Just The Way You Are

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曲情報

「素顔のままで」(原題: Just the Way You Are)はアメリカのシンガーソングライター、ビリー・ジョエルの曲。

「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」はビリー・ジョエルの5枚目のスタジオ・アルバム『ザ・ストレンジャー』 に収録されている曲で、1977年11月初めにアルバムの2枚目のシングルとしてリリースされた。

ピアノマン以来のヒット曲

ビリー・ジョエルにとって、それまでの最大のヒット曲は全米25位に達した「ピアノマン」だったが、この曲は初の全米トップ10(3位)と全英トップ20(19位)の両方にランクインしたシングルとなった。

また、1979年にグラミー賞の年間最優秀レコードと年間最優秀楽曲の2部門を受賞した。

ポール・マッカートニーに高く評価された

ポール・マッカートニーはこ​​の曲を高く評価し、クラブ・サンドイッチのニュースレターで、この曲は自分が書きたかった数少ない曲の一つであると述べた。

ビリー・ジョエル本人はこの曲を高く評価していなかった

ビリー・ジョエルはこの曲をレコーディングした後、結婚式でしか演奏されないような「みすぼらしいバラード」だと考え、あまり評価していなかった。しかし、プロデューサーのフィル・ラモーンが、この曲が素晴らしい曲であることを納得させてくれたのだと彼は後に語った。2006年、オーストラリアのテレビ番組でジョエルはこう語っている「ほとんどのアルバムには入れなかった。僕らはこの曲を聴きながら、ああ、これはひよっこの曲だな、と思っていたんだ」

最初の妻エリザベスへ贈った歌だったが、その後二人は離婚した

この曲は、ビリー・ジョエルの最初の妻エリザベスについて書かれ、誕生日プレゼントとして贈られたもの。悲しいことに、9年間の結婚生活の後、ジョエルとエリザベスは1982年に離婚した。ジョエルのその後の2回の結婚もうまくいかなかった。彼は1985年から1994年までクリスティ・ブリンクリーと、2004年から2010年までケイティ・リーと結婚していた。「付き合っていた人のために曲を書くたびに、それは長続きしなかった」とジョエルは語った。「それは一種の呪いのようなものだった。これが君への歌だ。今すぐ別れた方がいいかもしれない」

歌詞の意味

この曲は、相手に変わることを求めず、そのままの姿を深く受け入れる愛をまっすぐに描いてる。外見や流行、気の利いた会話なんて必要なく、飾らない素顔のままそばにいてくれる存在こそが自分にとってかけがえのないものだという静かな確信が伝わってくる。良い時だけでなく、困難な時にも離れずにいたいという誓いが込められ、共に過ごしてきた時間への信頼が温かく積み重なっている。

相手が自分にとってどれほど特別かを言葉で伝えながら、もっと自分を信じてほしいという願いも滲む。派手なアピールではなく、日常の中で自然に寄り添える関係こそ愛の本質だという想いが優しく響き、愛する人を無理に変えようとしない成熟したまなざしが印象的。

全体として、相手の存在そのものを肯定し、変化を求めずありのままを愛するという、穏やかで深い愛情が静かに流れる曲になってる。

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