【曲解説】BLACKPINK – Forever Young

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曲情報

「FOREVER YOUNG」(フォーエバー・ヤング)は、韓国のガールズグループBLACKPINKによって録音された楽曲で、2018年6月15日にリリースされた初の韓国語ミニアルバム『SQUARE UP』の2曲目に収録されている。作詞・作曲はTEDDYとFUTURE BOUNCEが担当しており、楽曲は2015年に録音されていた。日本語バージョンは、2018年の初の日本ベストアルバム『BLACKPINK IN YOUR AREA』に収録された。

「FOREVER YOUNG」はシングルとしてはリリースされなかったものの、商業的に成功を収め、韓国のガオン・デジタル・チャートでは最高2位を記録した。累計250万件以上のデジタルダウンロードを売り上げ、BLACKPINKにとって2曲目となる韓国音楽コンテンツ協会(KMCA)によるプラチナ認定を受けた楽曲となった。日本ではJapan Hot 100で最高36位を記録し、ストリーミングで5,000万回再生を超えたことにより、日本レコード協会(RIAJ)からゴールド認定を受けた。さらに、マレーシアおよびシンガポールでもトップ5入りを果たしている。

背景と制作

BLACKPINKがデビューする以前の2015年11月、ソウルのYGエンターテインメント本社の外で、メンバーたちが「FOREVER YOUNG」を歌っている様子が記録されたInstagramの動画が投稿されていた。動画を撮影した人物は、当初その楽曲を同事務所所属の2NE1の新曲だと思っていたが、声が違うことから疑問を抱いていた。後にその音声が、ロゼとリサが歌う「FOREVER YOUNG」の1番のパートであることが2018年になって確認された。

「FOREVER YOUNG」はTEDDYとFUTURE BOUNCEによって作詞・作曲され、曲の長さは3分59秒である。Billboardのタマー・ハーマンはこの曲を「ムーンバートンを基盤にしたビーチ風の楽曲」と評し、歌詞中の「BLACKPINK is the revolution(BLACKPINKは革命)」という宣言にも言及している。また、K-POPガールズグループの楽曲としては珍しく英語のスラングや罵り言葉が含まれている点も特徴として挙げた。The 405のチェイス・マクマレンは、同曲にレゲトンやバレアリック・ビートの影響があると述べている。日本語バージョンは、2018年11月23日にYGEXを通じてリリースされた日本初のベストアルバム『BLACKPINK IN YOUR AREA』に収録された。

評価

「FOREVER YOUNG」は音楽評論家から概ね好意的な評価を受けた。The 405のチェイス・マクマレンは、「YGが長年温存していた楽曲だが、ビートが始まればそんなことはどうでもよくなる」とし、『SQUARE UP』収録曲の中で最も優れたトラックと評した。Tone Glowは、2018年の韓国楽曲ベスト50において本作を11位に選出し、その「まっすぐな構成」にもかかわらず「生き生きとしたエネルギー」で勝っていると評価した。

2019年、NMEのリアン・デイリーはこの曲をBLACKPINKの楽曲の中で3位に位置づけ、「レーザーのように鋭いハウスビートとレゲトンのリズムを組み合わせ、若さを祝福するカラフルな基盤を作り上げた」と述べた。一方で、Insiderのパーマー・ハーシュは、この曲について「キャッチーではあるが、感情的なつながりに欠け、エンディングが物足りない」と批判的な意見を述べた。

歌詞の意味

この曲は、恋と青春が最高潮に燃え上がる一瞬を永遠に閉じ込めたいという願いを、勢いとロマンに満ちたムードで描いている。最初の瞬間から、愛する相手と過ごす時間が止まってしまえばいいという切実さが漂い、ふたりで見る景色や触れ合う体温が、いつか消えてしまう現実への抵抗として強く抱きしめられる。

全体には、夜の光や炎のような比喩を重ねながら、短い青春を悔いなく燃やし尽くそうとする意志が通っている。時間が離れ離れにしようとしても、それを跳ね返して永遠に書き換えてしまおうとするほど、ふたりの熱と勢いが激しく描かれる。

中盤では、世界の果てまで走り続けたいという衝動が高まり、人生の荒ささえ映画のような輝きに変えようとする大胆さが光る。誰よりも自由で、誰にも止められない若さを自分たちの手で掴もうとしていて、危うさと強さが同時に脈打つ。

終盤に向かうほど、仲間と踊り明かす無邪気な楽しさや、夜が終わらないよう願う高揚感が大きく膨らむ。愛と青春と友情が混ざり合い、いつ終わるかわからない瞬間を永遠に引き伸ばそうとするような、開放的で疾走感のあるエネルギーがあふれる曲。

ボンボン?

この部分はおそらくセルフリファレンスで「WHISTLE」のことを指していると考えられる。

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