【歌詞和訳】Daryl Hall & John Oates – Maneater

動画

歌詞&翻訳

She’ll only come out at night
彼女は夜にしか姿を見せない
The lean and hungry type
痩せていて貪欲なタイプ
Nothing is new, I’ve seen her here before
特に変わったことなんて何もない、前にもここで見かけたことがある
Watching and waiting
じっと見つめて待っている
Ooh, she’s sitting with you but her eyes are on the door
ああ、君の隣に座っていても、彼女の目は扉のほうを見ている

So many have paid to see
多くの人が金を払って会ってきた
What you think, you’d get it for free
君はタダで手に入ると思ったのか?
The woman is wild, a she-cat tamed by the purr of a Jaguar
その女は奔放で猫のように気まぐれ、けれどジャガーのエンジン音には従順になる
Money’s the matter
大事なのは金なんだ
If you’re in it for love
もし愛を求めているなら
You ain’t gonna get too far
関係が長続きすることはないさ

Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Watch out boy she’ll chew you up
気をつけろ、彼女は君を食い尽くす
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Watch out boy she’ll chew you up
気をつけろ、彼女は君を食い尽くす
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ

I wouldn’t if I were you
俺ならやめておく
I know what she can do
彼女の本性を知っているから
She’s deadly, man, she could really rip your world apart
危険すぎる、なあ、マジで人生メチャクチャにされるぞ
Mind over matter
見た目に惑わされず、理性を持てよ
Ooh, the beauty is there but a beast is in the heart
ああ、美しいけれど心には獣が潜んでいる

Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Watch out boy she’ll chew you up
気をつけろ、彼女は君を食い尽くす
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Watch out boy she’ll chew you up
気をつけろ、彼女は君を食い尽くす
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ

[サックスソロ]

Ooh
ああ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Here she comes
来るぞ
Watch out boy she’ll chew you up
気をつけろ、彼女は君を食い尽くす
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Watch out
気をつけろ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ
Ooh, she’ll chew you up
ああ、君を食い尽くす
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Here she comes, she’s a maneater
来るぞ、彼女は男を食い物にする女だ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Watch out
気をつけろ
She’ll only come out at night, ooh
彼女は夜にしか姿を見せない、ああ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Here she comes, she’s a maneater
来るぞ、彼女は男を食い物にする女だ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ
The woman is wild, ooh
その女は野生的、ああ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Here she comes
来るぞ
Watch out boy, watch out boy
気をつけろ、気をつけろ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Oh, watch out, watch out, watch out, watch out
ああ、気をつけろ、気をつけろ、気をつけろ、気をつけろ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
Yeah, yeah, she’s a maneater
ああ、ああ、彼女は男を食い物にする女だ
Oh, here she comes
ああ、来るぞ
She’s a maneater
彼女は男を食い物にする女だ

曲情報

 「Maneater」(マネーター)は、アメリカのデュオ、ホール&オーツ(Hall & Oates)が1982年に発表した楽曲で、彼らの11作目のスタジオアルバム『H2O』(エイチ・ツー・オー)に収録されている。1982年12月18日付のビルボードHot 100で1位を獲得し、4週間にわたってトップの座を維持した。これは、彼らの他のナンバーワンヒット5曲の中でも最長であり、「Kiss on My List」の3週間を上回るものであった。

背景と作曲

 2009年の『American Songwriter』のインタビューで、ダリル・ホール(Daryl Hall)は次のように語っている。

 「ジョン(Oates)は『Maneater』の原型をエドガー・ウィンター(Edgar Winter)と一緒に作っていたんだ。最初はレゲエ調の曲だった。コード進行は面白かったけど、グルーヴを変えた方がいいと思った。そこでモータウン風のリズムにしてみた。それをサラ・アレン(Sara Allen)に聞かせながら歌ってみたんだけど、最後のフレーズがちょっと違っていた。彼女が『最後は“She’s a maneater”で終わるべきだ』と言ったんだ。最初は“そんなの変だよ”って思ったけど、よく考えたら彼女が正しかったんだ。それが曲の決め手になった。」

 また、ホールは「僕たちは常に新しいことに挑戦している。“Maneater”はラジオで流れているどの曲とも違う。僕たちの狙いは、常により良いものを作ることだ」とも語っている。

 ジョン・オーツ(John Oates)は、「歌詞は女性について歌っているように思われがちだけど、実は1980年代のニューヨークを表現しているんだ。欲望や貪欲さ、堕落した富を描いている。でも、女性の物語として描いたほうが伝わりやすい。僕たちはいつもそうやって曲を作っている」と述べている。これは、「I Can’t Go for That (No Can Do)」と同じアプローチだったと説明している。

 Billboard誌は、「60年代のシュプリームスの楽曲のようなベースラインを持ちながら、ジョルジオ・モロダーの映画音楽のような雰囲気を醸し出している」と評価した。また、Cash Box誌は「イントロのベースラインはシュプリームスの『You Can’t Hurry Love』を思い起こさせる」と指摘している。

 この楽曲は2023年の映画『No Hard Feelings』で俳優のアンドリュー・バース・フェルドマン(Andrew Barth Feldman)によるバラードバージョンが披露され、サウンドトラックにも収録された。また、2024年公開の映画『怪盗グルー4』の予告編にも使用されている。

ミュージックビデオ

 ホール&オーツのミュージックビデオは、女性(アレクサンドラ・ダンカン)が赤い階段を降りるシーンから始まる。スタジオでバンドが演奏するシーンでは、暗がりの中でスポットライトがメンバーを照らし、彼らが光と影の間を行き来しながらリップシンクする様子が映し出される。また、パーティードレスを着た若い女性と黒いジャガー(ヒョウ)が交互に映し出される。この「ジャガー」は歌詞の中で登場する「The woman is wild, a she-cat tamed by the purr of a Jaguar」(彼女は野性的で、ジャガーのエンジン音に飼いならされたメス猫)という一節に関連しているが、ここでの「ジャガー」は車メーカーのジャガーを指している。

パーソネル

  • ダリル・ホール – リードボーカル、バックボーカル、キーボード、シンセサイザー
  • ジョン・オーツ – リードギター、バックボーカル、Linn LM-1プログラミング
  • G・E・スミス – リズムギター、バックボーカル
  • トム・ウォーク – ベース
  • ミッキー・カリー – ドラム
  • チャールズ・デシャント – サクソフォン

歌詞の意味

タイトル「maneater」の意味

 maneater(マンイーター)とは、男性を利用して一連の性的関係を持つが、その男性を愛していない女性を指す言葉である。特に、この曲では金銭目的で男性を弄ぶ女性を描いているため、「男を食い物にする女」「金目当てで男を利用する女」と訳すのが適切。ここでの “man” は「」ではなく「」という意味。

 また、人を襲って喰う動物に対しても “maneater” という言葉が使われることもあり、こちらは「」という意味ではなく「」という意味の “man” である。

mind over matter とは?

 ”mind over matter” とは、精神の力で肉体的な状態や問題などを克服することを指す慣用表現である。

例:
His ability to keep going even when he is tired is a simple question of mind over matter.
彼の疲れていても動き続けられる能力は、単に「精神が肉体を凌駕する」という話だ。

get far の意味

Money’s the matter
大事なのは金なんだ
If you’re in it for love
もし愛を求めているなら
You ain’t gonna get too far
関係が長続きすることはないさ

 英語では「get far」や「go far」を「関係の進展」や「長続きすること」に使うことがよくある。

 そのためこの部分は、「もし愛を求めているなら / そんなに関係が進展することはないさ」と訳すこともできる。

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