動画
歌詞&翻訳
Let me put my arms around your head
君の頭に腕を回させて
Gee, it’s hot, let’s go to bed
ああ、暑いね、ベッドに行こう
Don’t forget to turn on the light
電気をつけるのを忘れないで
Don’t laugh, Babe, it’ll be alright
笑わないで、ベイビー、大丈夫だよ
Pour me out another phone
もう一杯注いで
I’ll ring and see if your friends are home
君の友達が家にいるか電話してみるよ
Perhaps the strange ones in the dome
たぶんドームにいる変わり者たちが
Can lend us a book, we can read up alone
本を貸してくれるかもね、二人で読める本を
And try to get it on like once before
そして昔の時代の人々のように愛し合おうとする
When people stared in Jagger’s eyes and scored
人々がジャガーの目を見つめ、成功を収めていた時のように
Like the video films we saw
僕らが見たビデオ映画のように
His name was always Buddy
彼の名前はいつもバディだった
And he’d shrug and ask to stay
彼が肩をすくめて泊まってもいいかと尋ねると
She’d sigh like Twig the Wonder Kid
彼女はツイッグ・ザ・ワンダーキッドのようにため息をつき
And turn her face away
顔を背けた
She’s uncertain if she likes him
彼女は彼のことを好きかどうかはわからないけど
But she knows she really loves him
本当に愛していることはわかっている
It’s a crash course for the ravers
それはレイバーたちのための短期集中講座で
It’s a drive-in Saturday
それは土曜の夜のドライブイン・シアターなんだ
Jung the foreman prayed at work
That neither hands nor limbs would burst
作業現場で監督のユングは手足が爆発しないよう祈っていた
It’s hard enough to keep formation
Amid this fall out saturation
この放射能が降り注ぐ中でフォーメーションを維持するのは物凄く大変なんだ
Cursing at the Astronette
Who stands in steel by his cabinet
スチール製のキャビネットのそばに立つアストロネットを呪いながら
He’s crashing out with Sylvian
彼はシルヴィアンと共に疲れ果てて眠りに落ちそうになっている
(彼は幻覚に陥っている)
The bureau Supply for ageing men
高齢の男性たちのための補給局
With snorting head he gazes to the shore
彼は鼻息荒く海岸を見つめている
Where once had raged the sea that raged no more
かつて荒れ狂っていた海が、今はもう荒れ狂っていない
Like the video films we saw
僕らが見たビデオ映画のように
His name was always Buddy
彼の名前はいつもバディだった
And he’d shrug and ask to stay
彼が肩をすくめて泊まってもいいかと尋ねると
She’d sigh like Twig the Wonder Kid
彼女はツイッグ・ザ・ワンダーキッドのようにため息をつき
And turn her face away
顔を背けた
She’s uncertain if she likes him
彼女は彼のことを好きかどうかはわからないけど
But she knows she really loves him
本当に愛していることはわかっている
It’s a crash course for the ravers
それはレイバーたちのための短期集中講座で
It’s a drive-in Saturday, yeah
それは土曜の夜のドライブイン・シアターなんだ
His name was always Buddy
彼の名前はいつもバディだった
And he’d shrug and ask to stay
彼が肩をすくめて泊まってもいいかと尋ねると
She’d sigh like Twig the Wonder Kid
彼女はツイッグ・ザ・ワンダーキッドのようにため息をつき
And turn her face away
顔を背けた
She’s uncertain if she likes him
彼女は彼のことを好きかどうかはわからないけど
But she knows she really loves him
本当に愛していることはわかっている
It’s a crash course for the ravers
それはレイバーたちのための短期集中講座で
It’s a drive-in Saturday, yeah, yeah
それは土曜の夜のドライブイン・シアターなんだ
Drive-in Saturday
ドライブイン・サタデー
It’s a drive-in Saturday
それは土曜の夜のドライブイン・シアターなんだ
[繰り返し&フェードアウト]
曲情報
「ドライブ・イン・サタデー」は、イギリスのミュージシャン、デヴィッド・ボウイの1973年のアルバム『アラジン・セイン』に収録されている曲。アルバムの1週間前にシングルとしてリリースされ、前作の「ジーン・ジニー」と同様にイギリスでトップ3ヒットとなった。
歌詞の意味
この曲はポストアポカリプスの時代を描いている
デヴィッド・ボウイ自身が「Drive-In Saturday」について語ったインタビューで、この曲が未来の世界を描いていることを示唆している。例えば、1973年のNMEのインタビューで、ボウイはこの曲が「地球に戻った人々が、失われた性的アイデンティティを再発見しようとしている未来の社会」を描いていると説明している。
ちなみにポストアポカリプスとはマッドマックスや北斗の拳、ウォーキング・デッドのような文明が崩壊した後の世界(終末後の社会)のこと。
タイトルの「Drive In」(ドライブイン)の意味は?
おそらくドライブインシアターのこと。ドライブインシアターは大きな屋外スクリーンがあり、観客が車に乗ったまま映画を鑑賞することができる映画館である。1930年のアメリカで始まり、1940年代から1960年代に流行した。
ドライブインシアターはカップルのデートスポットとしても人気だった。
ドームとは?
Perhaps the strange ones in the dome
たぶんドームにいる変わり者たちが
Can lend us a book, we can read up alone
本を貸してくれるかもね、二人で読める本を
地球に戻った人々の中で知識に価値を置く人々がドームを活動拠点とし、知識の探究・保護を目的として活動をしていることが想像できる。地球に戻って文明崩壊前の性的な行為に興味を持つ主人公にとって彼らは変わり者と捉えられている。
ジャガーの目を見つめ?
When people stared in Jagger’s eyes and scored
人々がジャガーの目を見つめ、成功を収めていた時のように
この部分のジャガーはミック・ジャガー(Mick Jagger)を指している。この表現は「人々がミック・ジャガーのカリスマ性に影響され、自信を持って行動して成功を掴んでいた時のように」という意味。
主人公が終末以前の時代を知らなかった世代
この曲では主人公がアポカリプス前の時代を直接知らないが、本や映画を通じてその時代の情報を得て、過去の時代のロマンチックな関係を模倣しようとしているという解釈ができる。
Like the video films we saw
僕らが見たビデオ映画のように
And try to get it on like once before
以前のように愛し合おうとする
このフレーズにおける「以前」は、語り手個人の人生における「以前」ではなく、人類の社会全体の「以前」である。訳は「そして昔の時代の人々のように愛し合おうとする」とした。
ツイッグ・ザ・ワンダーキッドとは?
She’d sigh like Twig the Wonder Kid
彼女はツイッグ・ザ・ワンダーキッドのようにため息をつく
60年代の世界的なファッションアイコンであるツイッギー・ローソンのこと。イギリス出身の彼女はモデル、女優、及び歌手であり、日本でも人気があった。
レイバーとは?
「raver」という単語は時代や地域によって意味が変わるが、1973年にリリースされたこの曲の歌詞に使われている「raver」という意味は、ワイルドで解放された社交生活を送る人々や熱狂的なパーティー参加者を指していた。
クラッシュコースとは短期学習コース、集中訓練のこと。
つまり、このフレーズの意味は補足も加えると以下のようになる。
It’s a crash course for the ravers
それはワイルドで解放された社交生活を送る人々にとって、性のアイデンティティを再発見するための短期集中講座なんだ
ユング、アストロネット、シルヴィアン?
オーストラリアのアーティストでデヴィット・ボウイの作品とカール・ユングの心理学を深く研究していることで知られているターニャ・スタークによると、このユングはカール・ユングへの言及で、彼の深層心理学の枠組みがボウイのキャリアに極めて重要な影響を与えたことを告げるものだという。
アストロネット(Astronette)は宇宙飛行士(Astronaut)という単語に名前が似ており、アストロネットは女性的な名前であるため、女性の宇宙飛行士を連想させる名前になっている。
ここでアストロネットが立っているキャビネットはオフィスや作業現場にある金属製の保管庫や書類棚のことか、特定の機械や装置の一部を指している可能性がある。例えば、操作パネルや制御装置を収納するキャビネットである。
そしてアストロネットはスチール製のキャビネットのそばに立って、フォーメーションには加わらず、比較的安全でリスクを冒さないポジションにいるために恨まれていると解釈できる。
登場人物の「シルヴィアン」(Sylvian)は、シルヴィウス裂(Sylvian fissure)を暗示している可能性がある。シルヴィウス裂は脳の幻覚やビジョンに関連する領域であるため、このフレーズは、脳内での幻覚体験を表現していると考えられる。
つまり、バディ(ユングの可能性もあるが、歌詞の「he」はおそらくすべてバディのこと)はシルヴィアンと共に疲れ果てて眠りに落ちそうになっているという意味の他に、バディが幻覚体験をしているという意味もかかっていると解釈できる。