【曲解説】Elliott Smith – Alameda

動画

曲情報

「Alameda」(アラメダ)はエリオット・スミスの3枚目のスタジオ アルバム『Either/Or』に収録された曲。このアルバムはエリオット・スミスがまだヒートマイザーのメンバーだった頃、主にオレゴン州ポートランドのいくつかの場所でレコーディングされた。『Either/Or』はヒートマイザー解散後の1997年2月25日にキル・ロック・スターズ・レコード・レーベルからリリースされた。

歌詞の意味

以下は、海外のファンの意見を参考に、この曲がドラッグをテーマにした曲だと考えた場合の解釈である。

Verse1ではドラッグをやり始めた頃の自信満々の「君」が描かれている。みんなにトリックカードのデッキをシャッフルするというのは、みんなを騙して得意になっていることを表している。ドラッグをやりながら人前に出ても誰にもバレず、自分は上手くやっていると感じている。またドラッグの効果により、自分が周囲のみんなにとって大切な一人息子かのように感じる程、周囲から愛されていると感じている。

Verse2では、事情が急変している。suspenceは「何かが起こるのを待っている間の興奮や緊張感、また、それがどうなるかわからないことから生じる不安や期待の感情」のこと。「君」は友人たちを緊張下に置き続けたいと考えている。

Chorusでは、友人を緊張状態に置き続けたいと考える理由が、友情より自分がかわいいからだと説明されている。「君」はドラッグのせいで友人関係を壊し、友人に負担を強いながらもドラッグをやめられずにいる。ドラッグを続けるためにはお金が必要で、そのための連絡が友人の緊張状態を生んでいるのか、もしくは友人が「君」の健康を心配しているためか、解釈の余地がある部分である。

Verse3では、Walk downに主語が抜けた形になっている。ここでアラメダを歩くのは「君」の友達である語り手自身である。

彼女はドラッグの比喩。周囲の人を欺いて上手くやれてたのは使用し始めていた最初の間だけ。

動画(alt lyrics)

『Either/Or』のデモテープのDisc 2及び死後にリリースされた『Grand Mal』のDisc 5に収録されている別の歌詞(alt lyrics)のデモVer.

以下の動画はエリオット・スミスが所属していたキル・ロック・スターズ・レコード・レーベルが死後に公開した録音。デモVer.にノイズが入っているのに対して、こちらはアルバム収録バージョンの「アラメダ」と同じセッション中に録音された本番Ver.

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