【歌詞和訳】Elvis Presley – Can’t Help Falling In Love

音源

歌詞&翻訳

Wise men say
賢い人たちは言う
“Only fools rush in”
「バカほどすぐに恋に落ちる」ってね
But I can’t help
Falling in love with you
だけど僕は君に恋せずにはいられないんだ

Shall I stay?
そばにいようか?
Would it be a sin
If I can’t help
Falling in love with you?
君に恋せずにはいられないなら、それは罪なことかな?

Like a river flows
Surely to the sea
川の流れが海へ向かうことが当たり前のことのように
Darling, so it goes
ダーリン、そういうものなんだ
Some things are meant to be
そんなふうに運命づけられているものもあるんだ

Take my hand
僕の手を取って
Take my whole life, too
僕の人生のすべてを君に捧げるよ
For I can’t help
Falling in love with you
だって僕は君に恋せずにはいられないから

Like a river flows
Surely to the sea
川の流れが海へ向かうことが当たり前のことのように
Darling, so it goes
ダーリン、そういうものなんだ
Some things are meant to be
そんなふうに運命づけられているものもあるんだ

Take my hand
僕の手を取って
Take my whole life, too
僕の人生のすべてを君に捧げるよ
For I can’t help
Falling in love with you
だって僕は君に恋せずにはいられないから
For I can’t help
Falling in love with you
だって僕は君に恋せずにはいられないから

曲情報

 「Can’t Help Falling in Love」(キャント・ヘルプ・フォーリング・イン・ラブ、邦題:好きにならずにいられない)は、ヒューゴ・ペレッティ(Hugo Peretti)、ルイジ・クリアトーレ(Luigi Creatore)、ジョージ・デヴィッド・ワイス(George David Weiss)によって作詞作曲され、グラディス・ミュージック(Gladys Music, Inc.)から出版された楽曲。メロディは、1784年にジャン=ポール=エジード・マルティーニ(Jean-Paul-Égide Martini)が作曲したフランスの有名な恋愛歌曲「Plaisir d’amour」(プレジール・ダムール)に基づいている。当初は女性の視点で「Can’t Help Falling in Love with Him」として書かれており、これが歌詞の「Only fools rush in」と「Would it be a sin」という2つのフレーズが「in」と「sin」で終わる理由となっている。

 歌手で俳優のエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)が録音し、映画『Blue Hawaii』(ブルー・ハワイ)のサウンドトラックアルバム『Blue Hawaii』(1961年)に収録された。その後、1960年代にはペリー・コモ(Perry Como)、レノン・シスターズ(Lennon Sisters)、ドリス・デイ(Doris Day)、パティ・ペイジ(Patti Page)、アンディ・ウィリアムス(Andy Williams)、アル・マルティーノ(Al Martino)、キーリー・スミス(Keely Smith)などがカバーを発表。1970年代には、マーティ・ロビンス(Marty Robbins)、ボブ・ディラン(Bob Dylan)、スタイリスティックス(The Stylistics)、シャーリー・バッシー(Shirley Bassey)、エンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)などが録音した。

 時代を超えて、スウェーデンのポップグループA-Teensや、イギリスのレゲエ・ポップグループUB40など、ヨーロッパのアーティストによってもカバーされている。近年では、2022年にケイシー・マスグレイヴス(Kacey Musgraves)がエルヴィス・プレスリーを題材にした映画のために新たに録音している。

 この楽曲は、ローリング・ストーン誌が選ぶ「史上最高の楽曲」の一つとして評価されており、2012年には403位にランクインした。

背景とリリース

 エルヴィス・プレスリーによるこの曲のバージョンは、1962年にUKシングルチャートで4週間連続1位を獲得し、RIAA(アメリカレコード協会)によってプラチナ認定を受けた。アメリカでは、ビルボードHot 100で最高2位を記録し、ジョーイ・ディー&ザ・スターライターズ(Joey Dee and the Starliters)の「Peppermint Twist」の後塵を拝したが、アダルト・コンテンポラリーチャートでは6週間連続で1位を獲得した。

 1960年代後半から1970年代にかけて、プレスリーのライブ公演では本曲がフィナーレとして演奏されることが定番となった。特に、1968年のNBCテレビスペシャル『Elvis』のライブパートや、1973年の『Aloha from Hawaii via Satellite』のクロージングナンバーとして披露された。また、プレスリー最後のテレビスペシャル『Elvis in Concert』では、テンポの速いアレンジで披露された。「Can’t Help Falling in Love」は、1977年6月26日にインディアナポリスのマーケット・スクエア・アリーナで開催されたプレスリー最後のコンサートで歌われた最後の曲となった。

 この録音は、1997年のCD再発版『Elvis’ Golden Records Volume 3』にボーナストラックとして収録され、2002年のキャリア回顧アルバム『ELV1S: 30 No. 1 Hits』にも収録された。2010年には、リミックスアルバム『Viva Elvis: The Album』にカナダの歌手シェリー・セント・ジェルマン(Sherry St-Germain)をフィーチャーしたリミックス版が収録された。このバージョンは、1956年の楽曲「Love Me」の一部を繰り返す形でフェードアウトしている。2015年には、プレスリーの生誕80周年を記念したアルバム『If I Can Dream』に収録され、彼のアーカイブ音源にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Philharmonic Orchestra)の新たなオーケストラアレンジが加えられた。

 本曲は1960年代から、ハダースフィールド・タウン(Huddersfield Town)、ハル・シティ(Hull City)、スウィンドン・タウン(Swindon Town)、サンダーランド(Sunderland)など、イギリスの複数のサッカークラブの応援歌として使用されている。また、2020年にOnBuyが実施した調査によると、結婚式でカップルが選ぶ「ファーストダンス」の楽曲として最も人気のある曲とされている。

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