動画
歌詞&翻訳
Eurus
ユーラス
Āfer Ventus
アフェル・ウェントゥス
So the world goes ‘round and ‘round
世界は今日もまわり続ける
With all you ever knew
あなたが知っていたすべてを抱えて
They say the sky high above
空の遥か高みには
Is Caribbean blue
カリブの青が広がっているという
If every man says all he can
すべての人が思いのすべてを語り
If every man is true
すべての人が誠実であるなら
Do I believe the sky above
Is Caribbean blue?
空の上に広がるのは本当にカリブの青なのだろうか?
Boreās
ボレアース
Zephryus
ゼピュロス
If all you told was turned to gold
あなたの語ったことすべてが黄金に変わり
If all you dreamed was new
あなたの夢見たものがすべて新しいものであったなら
Imagine sky high above
想像してみてほしい
In Caribbean blue
空高くに広がるカリブの青を
Eurus
ユーラス
Āfer Ventus
アフェル・ウェントゥス
Boreās
ボレアース
Zephryus
ゼピュロス
Āfricus
アフリクス
曲情報
「Caribbean Blue」(カリビアン・ブルー)は、アイルランドのミュージシャン、Enya(エンヤ)の楽曲で、3作目のスタジオ・アルバム『Shepherd Moons(シェパード・ムーンズ)』(1991年)の2曲目に収録されている。ワルツの拍子で構成されており、古代ギリシャの風の神々(アネモイ)であるボレアス、アフェル・ヴェントゥス(アフリクス)、エウロス、ゼピュロスが言及されている。この曲は1991年10月7日にアルバムからのリード・シングルとしてWEAよりリリースされた。
「Caribbean Blue」はアイルランド・シングルチャートで8位、UKシングルチャートで13位を記録した。アメリカではBillboard Hot 100で79位、Billboardモダン・ロック・トラックス・チャートでは3位を記録し、同チャートでは1992年に12番目に成功した楽曲となった。ミュージックビデオはマックスフィールド・パリッシュの絵画に基づくビジュアルが用いられており、イギリスの女優・歌手マルティン・マクカッチョンの初期の出演作の一つでもある。
評価
AllMusicのネッド・ラゲットは、この曲について「『Orinoco Flow』の成功したフォーミュラを繰り返すことを避け、ワルツの拍子という微細ながら効果的な変化によって全体の構成と演奏に色を与えている。エンヤが“ダンス・ナンバー”に最も近づいた瞬間かもしれない」と述べている。
Billboardのラリー・フリックは、「夢のようで喚起力があり、多層的かつ複雑な構成。豊かな音の織物が、複雑な音楽的テクスチャーの約束とともに聴き手を包み込む。エンヤの控えめなボーカルは波のようなクレッシェンドに高まり、美しい旋律と共に流れ込んでくる」と評している。
Entertainment Weeklyのデヴィッド・ブラウンは、「エンヤのすべてを体現したような、息遣いのある軽快なワルツ」と評価した。『Music & Media』誌は「1988年の世界的ヒット『Orinoco Flow』と同様に夢見心地の作品だが、より楽器による装飾がなされている」とコメント。『People』誌のレビューでは、「アイルランドの歌姫の天使のようなボーカルが、この優雅で前衛的なワルツを天上へと引き上げている」と評された。
歌詞の意味
タイトル「Caribbean blue」(カリビアン・ブルー)の意味
タイトルの「Caribbean Blue」とは直訳すると「カリブの青」。これは単に地名としてのカリブ海ではなく、「楽園」や「理想郷」のようなイメージを象徴的に表しており、澄みきった空や穏やかな海の色=夢や希望、心の平穏を意味すると解釈されている。
この歌詞に出てくる英語以外の言語は何?
この曲では、英語以外にもラテン語由来の風の名前が登場する:
- Eurus(ユーラス):東風
- Āfer Ventus(アフェル・ウェントゥス):アフリカから吹く風(南西風)
- Boreās(ボレアース):北風
- Zephryus(ゼピュロス):西風
- Āfricus(アフリクス):アフリカの風(南風)
これらはローマ神話やギリシャ神話に登場する「風の神々」の名前でもあり、曲全体に漂う神秘的な世界観を高める役割を担っている。