【曲解説】Europe – The Final Countdown

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曲情報

「ファイナル・カウントダウン」は、スウェーデンのロックバンド、ヨーロッパが1986年にリリースした楽曲である。

デヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」の影響

ヨーロッパのリードシンガー、ジョーイ・テンペストが初めて購入したシングルのひとつがデヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」だった。宇宙空間に取り残された飛行士のことを歌ったこの曲はテンペストに大きな影響を与え、宇宙探査に魅了されるきっかけとなったという。彼によれば、「The Final Countdown」の歌詞は、「スペース・オディティ」にインスパイアされたものだという。

コンサートのオープニング曲のつもりが大ヒット

VH1の「100 Greatest One-Hit Wonders」において、ジョーイ・テンペストはこう語っている。「『The Final Countdown』がこんなに大ヒットするなんて、本当に驚きだったよ。だってこの曲は僕たちのコンサートのオープニング曲として使うつもりで書いたんだよ。それに、この曲はほぼ6分もあって、ヒットを狙ったものじゃ全然なかったんだ。それがこんなにも大ヒットするなんて本当に驚きだったし、F1とかボクシングとか、いろんなイベントで使われてきたんだ。まるでアンセムみたいにね。カバーされたバージョンもいくつかあるし、ベルリンの壁が崩壊した頃、多くの人がこの曲をアンセムとして捉えていたことも知っているよ。そのエリアからたくさんの手紙をもらったんだ。この曲は本当にいろんな形で解釈されてきたんだ」

チャート

この曲は25カ国で1位となり、世界中で800万枚以上のシングルが売れた。イギリスでは2週間首位を獲得し、ビルボードHot 100では最高8位に達した。

歌詞の意味

人類が地球を離れ、未知の宇宙へ旅立つ瞬間の高揚と別れの切なさを描いたロック・アンセム。仲間と共に新たな世界へ向かう希望と、もう戻れないかもしれないという不安が同時に響く。繰り返される「ファイナルカウントダウン」は、決断の瞬間と未来へのジャンプを象徴している。

光年?

歌詞には「With so many light years to go(まだずっと何光年も先だけど)」という表現があるが、実際には金星は地球から約0.000006光年(約4.2光分)しか離れていない。ここでは詩的な表現で壮大な旅であることを表現している。

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ライブバージョン

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