動画
歌詞&翻訳
And now, the end is near
そして今、終わりが近づいている
And so I face the final curtain
だから最後の幕と向き合ってるんだ
My friend, I’ll say it clear
友よ、はっきりと言おう
I’ll state my case, of which I’m certain
これから私の人生を語るが、確信を持って言える
I’ve lived a life that’s full
私は満ち足りた人生を生きたと
I traveled each and every highway
あらゆる道を旅してきた
And more, much more than this
そしてそれ以上に
I did it my way
自分のやり方で生きてきた
Regrets, I’ve had a few
後悔はいくつかある
But then again, too few to mention
けれど語るほどでもない
I did what I had to do
私は自分のやるべきことをやって
And saw it through without exemption
例外なく、最後までやり遂げた
I planned each charted course
具体的な目標を設定し
Each careful step along the byway
自分が選んだ道を一歩一歩慎重に歩んできた
And more, much more than this
そしてそれ以上に
I did it my way
自分のやり方で生きてきた
Yes, there were times, I’m sure you knew
そう、時にはあった、君も知ってるだろう
When I bit off more than I could chew
自分の手に余ることに挑んだことも
But through it all, when there was doubt
しかし、その間ずっと、疑念に襲われたときも
I ate it up and spit it out
飲み込んで、乗り越えた
I faced it all, and I stood tall
すべてに立ち向かい、堂々と立ち続けた
And did it my way
そして自分のやり方で生きてきた
I’ve loved, I’ve laughed and cried
私は愛し、笑い、涙し
I’ve had my fill, my share of losing
十分に生き、敗北も味わった
And now, as tears subside
そして今、涙が引いたとき
I find it all so amusing
すべてが可笑しく思える
To think I did all that
あれほどのことをやってきたなんて
And may I say, not in a shy way
そして私は言おう、臆することなく
Oh, no, oh, no, not me
「いやいや、私は違う
I did it my way
自分のやり方で生きてきた」と
For what is a man, what has he got?
人とは何か、何を持っているのか
If not himself, then he has naught
もし自分を持たなければ、何も持っていないのと同じ
To say the things he truly feels
心からの言葉を語ること
And not the words of one who kneels
ひざまずく者の言葉ではなく
The record shows I took the blows
私の人生が示している、私はあらゆる試練を受け止め
And did it my way
私は自分のやり方で生きてきた
Yes, it was my way
そう、それが私の人生だった
曲情報
「My Way」
「My Way」は、フランク・シナトラが1969年にリリースした楽曲で、フランスの楽曲「Comme d’habitude」に英語の歌詞をつけたものである。原曲はジャック・ルヴォー、ジル・ティボー、クロード・フランソワによって作曲され、1967年にフランソワによって初めて録音された。
本楽曲はフランク・シナトラをはじめ、エルヴィス・プレスリーやシド・ヴィシャスなど、さまざまなアーティストによって成功を収めた。シナトラのバージョンはイギリスのトップ40チャートに75週間ランクインし、UKチャート史上4番目に長くチャートにとどまった記録を持つ。
背景
1967年、ジャック・ルヴォーは「For Me」というタイトルのバラードを作曲し、英語詞は「恋人同士の愛が冷めていく」というテーマだった。ルヴォーはこのデモをペトゥラ・クラーク、ダリダ、クロード・フランソワに送ったが採用されなかった。最終的にルヴォーとフランソワが曲を改作し、「Comme d’habitude」(「いつものように」)として発表した。この楽曲は1967年11月にリリースされ、1968年2月にフランスのポップチャートで1位を獲得した。
1968年、音楽出版社のデヴィッド・ピットは、英語圏向けにこの楽曲をリメイクすることを考え、若手ソングライターであったデヴィッド・ボウイに英語詞を依頼した。ボウイは「Even A Fool Learns To Love」というタイトルでデモを作成したが、正式なレコーディングには至らず、このプロジェクトは棚上げとなった(後にボウイはこのアイデアを発展させ、「Life on Mars?」という楽曲として完成させた)。
ポール・アンカはフランス滞在中にこの楽曲を耳にし、すぐにパリへ飛び、曲の権利を交渉した。彼は1ドルという象徴的な金額で楽曲の翻案、録音、出版の権利を取得し、原曲の作曲者たちにはロイヤルティの一部が支払われる契約を結んだ。その後、アンカはフロリダでフランク・シナトラと会食し、その際にシナトラが「もう音楽業界から引退したい」と語ったことが、「My Way」の歌詞に影響を与えた。
作詞とレコーディング
ニューヨークに戻ったアンカは、「もしフランク・シナトラがこの曲を書いたとしたら、どんな言葉を使うだろう?」と考えながら歌詞を書き上げた。彼は、「そして今、終わりが近づいた(And now the end is near)」というフレーズから始め、シナトラの話し方や人生観を反映させた内容に仕上げた。
アンカは曲が完成するとすぐにシナトラへ連絡し、「特別な曲ができた」と伝えた。シナトラは1968年12月30日にこの楽曲を一発録りで録音し、翌年「My Way」アルバムとシングルとしてリリースした。Billboard Hot 100では最高27位、アメリカのイージーリスニングチャートでは2位を記録し、イギリスでは1969年4月から1971年9月までの75週間、トップ40にランクインするという前例のない記録を達成した。
Billboard誌は「ダイナミックで洗練されたドン・コスタのアレンジとプロデュースが加わり、シナトラの最高のパフォーマンスのひとつとなった」と評し、Cash Box誌も「シナトラの力強いパフォーマンスが際立つ名曲」と評価した。
その後の評価とカバー
本楽曲はフランク・シナトラの代表曲として広く知られているが、シナトラ自身は後に「この曲は自己陶酔的で自己満足的すぎる」と語り、演奏することに嫌気がさしていたという。
2000年、シナトラの1969年版「My Way」はグラミー殿堂賞に選ばれた。
ポール・アンカ自身も1969年に「My Way」を録音し、その後も何度か再録音している。1996年には映画『Mad Dog Time』でガブリエル・バーンとのデュエット版、1998年にはスペイン語版「A Mi Manera」(フリオ・イグレシアスとのデュエット)、2007年にはジョン・ボン・ジョヴィとのデュエット、2013年にはガルーとのデュエットを発表している。
本楽曲はエルヴィス・プレスリー、シド・ヴィシャス、ロビー・ウィリアムズなど、多くのアーティストによってカバーされ、長年にわたり世界中で愛され続けている。
歌詞の意味
“I planned each charted course” の意味
I planned each charted course
具体的な目標を設定し
Each careful step along the byway
自分が選んだ道を一歩一歩慎重に歩んできた
この部分の歌詞は具体的な意味が少し取りづらい表現になっている。sonichits.comでは以下のような解釈を示している。
I planned each charted course
I’ve set specific goals for myself
私は自分自身に具体的な目標を設定した
Each careful step along the byway
I’ve taken deliberate actions towards my goals
私は目標に向かって慎重に行動した
“I planned each charted course”
→ 「私は具体的な目標を設定した」
- “charted course” を 「事前に計画された進路」 と捉えることで「自分なりに人生の道筋を決め、計画して進んだ」という意味になる。
- 「あらかじめ決められた進路の中から、自分の目標を定め、それを計画的に進んだ」というニュアンスが強い。
“Each careful step along the byway”
→ 「私は目標に向かって慎重に行動してきた」
- “byway” は「脇道」や「メインストリームではない道」のことなので、
- 「主要な道ではないかもしれないが、自分で選んだ進路を慎重に歩んできた」
- 「目標達成のために一歩一歩、意識的に行動してきた」
という意味が込められている。