【曲解説】IVE – TKO

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曲情報

「TKO」(ティー・ケー・オー)は韓国のSTARSHIPエンターテインメント所属のガールズグループ、IVE(アイヴ)の3rd EP『IVE EMPATHY』(アイヴ・エンパシー)に収録された曲。このEPは2025年2月3日18時にリリースされた。

歌詞の意味

この曲は圧倒的な強さと自信を全面に押し出し、相手を一撃で黙らせるような“決定打”としての自分を描いている。挑発してくる相手や軽く扱おうとする存在に対して、実力も格もまったく違うことを鮮やかに見せつける姿が中心にあり、まるでリングの上で圧勝するファイターのようなイメージが貫かれている。余裕のある笑みや鋭い一撃の比喩が続き、相手の思惑や策略を軽々と壊しながら、強烈な存在感で主導権を握り続ける。

火花のように熱く、氷のように冷静で、その二面性が強さの象徴として描かれており、攻撃性だけではなく自分の美しさや余裕も同時に誇示する。全体として、誰にも揺るがされない圧倒的カリスマと、挑まれれば必ず勝ち切るという覚悟が放たれた楽曲になっている。

タイトル「TKO」の意味は?

TKO(テクニカルノックアウト) は、ボクシングや格闘技で、相手が試合続行不可能になった際に勝者が決まる状況 を指す。この曲では、自分が圧倒的な存在であり、相手を完膚なきまでに倒すことを象徴している。

モハメド・アリの言及

“Float like a butterfly, sting like a bee”(蝶のように舞い、蜂のように刺す) は、伝説的ボクサー モハメド・アリ の名言。

パンチライン とは?

ラップにおける 「punch line」 とは:
「インパクトのある一言」
「強烈な韻を踏んだリリック」
「相手を圧倒するフレーズ」
「バースの中で最も強い部分」

つまり、この歌詞の「Take my punch line」「この強烈なリリックを食らえ」 という意味になる。

haters(ヘイターズ)とは?

“haters” は、批判や悪口を言う人たち を指すスラング。

歌詞の “Hello haters, Imma blow you a kiss”(ハローヘイターズ、ほらキスでも贈るわ) では、アンチの存在を気にせず、むしろ余裕で受け流す態度 を示している。

baddie(バディ)とは?

“baddie” は、スラングで 「魅力的で自信に満ちた女性」 を意味する。また、2023年にIVEがリリースしたタイトル曲のタイトルでもある。

  • 見た目や態度が堂々としており、強さと魅力を兼ね備えた存在 を指す。

ファイトクラブとは?

“Fight Club”(ファイトクラブ) は、1996年に出版された小説および1999年公開の映画『ファイト・クラブ』に由来する。

  • 秘密の地下格闘クラブを舞台に、暴力・反抗・自己のアイデンティティをテーマにした作品。
  • 「社会のルールに縛られず、本能的な戦いを通じて自己を確立する」 というメッセージが込められている。

この曲では、「戦いの場」「挑戦の舞台」 の象徴として使われており、「私を相手にしたいなら、ファイトクラブに上がってこい」という挑発的な意味合いを持たせている。

Ima と Imma の違い

Ima」と「Imma」は基本的に「I’m going to(~するつもりだ)」の省略形だが、「Ima」と表記された場合、稀に「I’m a」の短縮形として解釈される場合もある。

この曲の歌詞には「Ima」と「Imma」で使い分けられている部分がある。

もし作詞家がこの前提知識を持たずに書いたのでなければ、2つの意味は使い分けられているはずである。つまり「Cuz ima TKO」は「I’m a」の可能性で使われている可能性が高く、「Imma baddie」は「I’m going to(~するつもりだ)」の意味で使われているはずである。

しかし、歌詞全体のトーンを見る限り、これから「baddie(魅力的で自信に満ちた女性)」になるというより、現時点で私こそが「baddie」だと言っている可能性が高いため、訳は「私は魅力的で自信に満ちた女」とした。

ちなみに世界最大の歌詞掲載サイトであるGeniusでは、どちらも「I am a」の短縮形であると考えてか、MVの字幕表記を採用せず、「I’ma」という歌詞を掲載している。

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