【曲解説】Linkin Park – Two Faced

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曲情報

「Two Faced」(トゥー・フェイスド)はアメリカのロックバンド、リンキン・パークの8枚目のスタジオアルバム『From Zero』の8番目の曲。

「Two Faced」のMVは2024年11月14日(JST)に公開され、アルバムは15日(JST)にリリースされた。

歌詞の意味

この曲は相手の不誠実さによって混乱に巻き込まれた語り手が状況の核心にようやく到達する過程を切迫した心理描写を通して描いている。語り手は、相手が真実を歪め、責任を回避し、状況を操作してきたことに徐々に気付き、追い詰められるような感覚の中で自分の立場を見失っていく。

正しさがねじ曲げられる環境の中で、語り手は判断力を奪われ、相手の言動に翻弄され続けてきた。やがてその矛盾の中心には相手自身がいたと理解し、混乱の原因が外側ではなく内側にあった事実に直面する。関係の中で何度も「間に挟まれる」状態に置かれ、選択する余地すら与えられない不公平さが全編を貫いている。

相手からの攻撃的な声が頭の中を支配し、自分の思考すら聞こえなくなる描写は、精神的圧迫の象徴として扱われる。語り手はその状況を拒絶しながらも、完全には抜け出せない葛藤にとらわれている。

全体として、操作と誤導によって成り立つ不健全な関係の実態が、明確な覚醒の瞬間とともに露わになり、二重性をもつ相手との対立が関係の崩壊を決定づける様子が描かれている。

タイトル「Two-faced」の意味は?

Two-faced」とは「二面性」「表と裏の顔を持つ人」のこと。この歌詞では、この言葉が欺瞞や裏切りの象徴として用いられている。また、主人公が相手の偽善的な行動や不誠実さによって混乱し、苦しむ様子が描かれている。

イントロの解釈

イントロでは「I can’t hear myself think」(まともに考えられない、頭が働かない)というフレーズが逆再生されている。このフレーズは、混乱と自己の喪失を暗示している。

Get right」は、相手に対しての「自分を正せ」という命令、もしくは自身への内的な呼びかけとして解釈できる。

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