【曲解説】Sting – Be Still My Beating Heart

動画

曲情報

「Be Still My Beating Heart」(ビー・スティル・マイ・ビーティング・ハート)は、イギリスのシンガーソングライター・Sting(スティング)による楽曲であり、2枚目のスタジオアルバム『…Nothing Like the Sun』に収録されている。アルバムからの2枚目のシングルとしてアメリカでリリースされた。1989年の第31回グラミー賞では、「最優秀楽曲賞」と「最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」にノミネートされた。

元The PoliceのバンドメンバーであるAndy Summers(アンディ・サマーズ)がギターで参加している。また、この楽曲は2000年の映画『Dolphins』にも使用され、スティングは同作のスコアも担当した。この曲は、『The Best of Sting: Fields of Gold 1984–1994』などのベストアルバムにも収録されている。

シングルリリース

この楽曲はシングルとしてもリリースされ、Billboard Hot 100で最高15位、Hot Adult Contemporary Tracksで37位、Hot Mainstream Rock Tracksで2位を記録した。シングルは日本、南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカでのみリリースされた。また、異なる長さのシングルエディション(3:59 および 4:40)が存在する。

ミュージックビデオ

「Be Still My Beating Heart」のミュージックビデオは、Candace Reckinger(キャンダス・レッキンガー)とMichael Patterson(マイケル・パターソン)が監督を務めた。ビデオには、モデル兼女優のMitzi Martin(ミッツィ・マーティン)が出演している。このビデオは、後に『The Best of Sting: Fields of Gold 1984-1994』のVHSコンピレーションにも収録された。

歌詞の意味

この曲は強い感情に呑まれそうになる語り手が自らの心を必死に制御しようとする姿を描いている。胸の高鳴りや理性の混乱が繰り返し語られ、過去の痛みを知っているがゆえに同じ過ちを避けたいという慎重さが強調される。冷静さを保とうとしながらも感情の奔流に揺さぶられ、理性と欲望の間で揺れ動く葛藤が軸になっている。全体として、この曲は恋愛への不安と渇望が同時に存在する複雑な心理を内省的かつ緊張を帯びた語り口で描いた作品になっている。

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