【歌詞和訳】The Beatles – Michelle

音源

歌詞&翻訳

Michelle, ma belle (Ooh, ooh)
ミシェル、僕の美しい人
These are words that go together well (Ooh, ooh)
このふたつの言葉は相性がいいね
My Michelle (Ooh, ooh, ooh)
僕のミシェル

Michelle, ma belle (Ooh, ooh)
ミシェル、僕の美しい人
Sont les mots qui vont très bien ensemble (Ooh, ooh)
このふたつの言葉は相性がいいね
Très bien ensemble (Ooh, ooh, ooh)
よく合ってるよ

I love you, I love you, I love you
愛してる、愛してる、愛してる
That’s all I want to say (Ooh, ooh)
Until I find a way (Ooh, ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
伝える術が見つかるまでは、言いたいのはこれだけだよ
I will say the only words I know that you’ll understand
君に通じるのはこれしか知らないから、この言葉だけを言うんだ

Michelle, ma belle (Ooh, ooh)
ミシェル、僕の美しい人
Sont les mots qui vont très bien ensemble (Ooh, ooh)
このふたつの言葉は相性がいいね
Très bien ensemble (Ooh, ooh, ooh)
よく合ってるよ

I need to, I need to, I need to (Ooh, ooh)
伝えなきゃ、伝えなきゃ、伝えなきゃ
I need to make you see (Ooh, ooh)
君にわかってほしいから
Oh, what you mean to me (Ooh, ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
君が僕にとってどれだけ大切か
Until I do, I’m hoping you will know what I mean
君に僕の想いが伝わるようになるまで願い続けるんだ
I love you (Ooh, ooh)
愛してるって
(Ooh, ooh, ooh, ooh, ooh)

I want you, I want you, I want you
君が欲しい、君が欲しい、君が欲しい
I think you know by now (Ooh, ooh)
きっともう気づいてるよね
I’ll get to you somehow (Ooh, ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
どうにかして君のもとへ行くよ
Until I do, I’m telling you so you’ll understand
君に僕の想いが伝わるようになるまで言い続けるんだ

Michelle, ma belle (Ooh, ooh)
ミシェル、僕の美しい人
Sont les mots qui vont très bien ensemble (Ooh, ooh)
このふたつの言葉は相性がいいね
Très bien ensemble (Ooh, ooh, ooh)
よく合ってるよ

And I will say the only words I know that you’ll understand
だからまた言うよ、君に届くたったひとつの言葉を
My Michelle (Mmm-mm-mm)
僕のミシェル

曲情報

 「Michelle」(邦題:ミッシェル)は、イギリスのロックバンド、ビートルズが1965年のアルバム『Rubber Soul』で発表した楽曲である。主にポール・マッカートニーが作曲し、中間部はジョン・レノンとの共作である。この曲はラブ・バラードであり、一部の歌詞がフランス語で歌われている。

 『Rubber Soul』に収録された後、1966年初頭にいくつかのヨーロッパ諸国およびニュージーランドでシングルとして、フランスではEPとしてリリースされた。「Michelle」はベルギー、フランス、ノルウェー、オランダ、ニュージーランドで1位を獲得した。また、デヴィッド&ジョナサンやオーヴァランダーズによる同曲のカバーも、北米やイギリスでそれぞれヒットした。「Michelle」は1967年にグラミー賞最優秀楽曲賞を受賞し、以降ビートルズの楽曲の中でも最も多くカバーされた曲のひとつとなっている。

作曲

 「Michelle」のメロディは、歌詞の構想とは別に生まれたものである。マッカートニーによると:

「“Michelle”は、チェット・アトキンスのフィンガーピッキング・スタイルに影響を受けてCのキーで作った曲なんだ。彼の“Trambone”って曲では、繰り返しの高音ラインを弾きながら、同時にベースラインも奏でていてね。クラシック・ギターの世界では当たり前だったけど、ロックンロールでは誰もやってなかった。それをやっていた最初の人物が僕らの知る限りチェット・アトキンスだった。僕自身はそのスタイルを習得したわけじゃないけど、“Trambone”の発想をもとに、ベースラインとメロディを同時に弾く曲を作ろうと思って、インストとしてCで書いたんだ」

 この曲のスタイルや詞の着想は、マッカートニーがリヴァプール時代に親しんでいたパリの左岸文化の影響を受けている。彼は「当時はジュリエット・グレコみたいな人がいて、フランスのボヘミアン文化が人気だった」と振り返っている。美術学生のパーティに出席したとき、ヤギ髭にボーダーシャツの学生がフランス語の歌を歌っていたのを見て、マッカートニーはそれを真似て、意味のないフランス語風のうめき声を交えた冗談の歌を作り、友人を楽しませたという。この曲はしばらくパーティ用のネタとして眠っていたが、1965年になってレノンが『Rubber Soul』用に本格的な曲に仕上げるよう提案した。

 マッカートニーは、旧友アイヴァン・ヴォーンの妻でフランス語教師だったジャン・ヴォーンに、フランス語の女性名と、それに韻を踏むフレーズの作成を依頼した。マッカートニーは「この曲は最初からフランス語っぽい響きだったから、それを活かそうと思った。自分じゃちゃんとしたフランス語が書けなかったから、言葉を整えるのを手伝ってもらったんだ」と語っている。

 ジャン・ヴォーンは「Michelle, ma belle(ミッシェル、マ・ベル)」というフレーズを提案し、数日後には「these are words that go together well(これらの言葉はよく合う)」の訳として、韻律に合うよう「sont des mots qui vont très bien ensemble(とてもよく合う言葉たち)」を提供した。マッカートニーがこの曲をレノンに聴かせると、レノンは「I love you」というブリッジ(中間部)を提案した。レノンは前夜に聴いたニーナ・シモンの「I Put a Spell on You」にインスピレーションを受けており、その曲でも「I love you」というフレーズが使われていたが、語尾にアクセントが置かれていた。

 この曲はバージョンによって再生時間が異なる。イギリスのモノラル版は2分33秒、ステレオ版は2分40秒、アメリカのモノラル版は2分43秒である。ゲーム『The Beatles: Rock Band』に収録されているバージョンでは、2分50秒となっている。

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