【歌詞和訳】The Beatles – Ob-La-Di, Ob-La-Da

動画

歌詞&翻訳

Desmond has a barrow in the marketplace
デズモンドは市場で露店を営んでいる
Molly is the singer in a band
モリーはバンドで歌うシンガー
Desmond says to Molly, “Girl, I like your face”
デズモンドはモリーに言う「ねえ、君の顔が好きだよ」
And Molly says this as she takes him by the hand
そしてモリーは彼の手を取ってこう言った

Ob-la-di, ob-la-da
オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah
人生は続くよ、ブラ
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く
Ob-la-di, ob-la-da
オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah
人生は続くよ、ブラ
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く

Desmond takes a trolley to the jeweler’s store (Choo-choo-choo)
デズモンドは路面電車で宝石店へ(チューチューチュー)
Buys a twenty-karat golden ring (Ring)
20金のゴールドのリングを買う(リング)
Takes it back to Molly waiting at the door
家の前で待ちわびているモリーのもとへ
And as he gives it to her, she begins to sing (Sing)
そして彼が指輪を渡すと、彼女は歌い始める(シング)

Ob-la-di, ob-la-da
オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah (La-la-la-la-la)
人生は続くよ、ブラ(ラララララ)
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く
Ob-la-di, ob-la-da
オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah (La-la-la-la-la)
人生は続くよ、ブラ(ラララララ)
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く
Yeah
イェー

In a couple of years, they have built a home sweet home
数年後、二人は素敵な家を建てた
With a couple of kids running in the yard
庭では子どもたちが駆け回ってる
Of Desmond and Molly Jones (Ha, ha, ha, ha, ha, ha)
デズモンドとモリー・ジョーンズの家で(ハハハハハハ)

Happy ever after in the marketplace
市場でずっと幸せに暮らしてる
Desmond lets the children lend a hand (Arm, leg)
デズモンドは子どもたちに手伝わせる(手も腕も脚も借りて)
Molly stays at home and does her pretty face
モリーは家にいておめかしをする
And in the evening, she still sings it with the band
そして夜にはバンドでまだ歌ってる
Yes
イエス

Ob-la-di, ob-la-da
オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah
人生は続くよ、ブラ
La-la, how their life goes on (Heh-heh)
ララ、二人の人生は続く(ヘヘ)
Yeah, ob-la-di, ob-la-da
イェー、オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah
人生は続くよ、ブラ
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く

In a couple of years, they have built a home sweet home
数年後、二人は素敵な家を建てた
With a couple of kids running in the yard
庭では子どもたちが駆け回ってる
Of Desmond and Molly Jones (Ha, ha, ha, ha, ha)
デズモンドとモリー・ジョーンズの家で(ハハハハハ)
Yeah
イェー

Happy ever after in the marketplace
市場でずっと幸せに暮らしてる
Molly lets the children lend a hand (Foot)
モリーは子どもたちに手伝わせる(手も足も借りて)
Desmond stays at home and does his pretty face
デズモンドは家にいておめかしをする
And in the evening, she’s a singer with the band (Yeah)
そして夜には、彼女はバンドでまだ歌ってる(イェー)

Ob-la-di, ob-la-da
オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah
人生は続くよ、ブラ
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く
Yeah, ob-la-di, ob-la-da
イェー、オブラディ・オブラダ
Life goes on, brah
人生は続くよ、ブラ
La-la, how their life goes on
ララ、二人の人生は続く

(Ha-ha-ha-ha) And if you want some fun (Ha-ha-ha-ha-ha)
(ハハハハ)もし楽しみたいなら(ハハハハハ)
Take Ob-la-di-bla-da
オブラディ・オブラダの精神で楽しもう
Ahh, thank you
アー、ありがとう

曲情報

 「Ob-La-Di, Ob-La-Da」(オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ)は、イギリスのロックバンド、ビートルズ(The Beatles)が1968年に発表した楽曲で、2枚組アルバム『The Beatles』(通称『ホワイト・アルバム』)に収録されている。ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が作詞作曲し、レノン=マッカートニー(Lennon–McCartney)名義でクレジットされている。アルバム発売後、多くの国でシングルとしてリリースされ、オーストラリア、日本、ニュージーランド、スイス、西ドイツなどでチャートの1位を獲得した。アメリカでは1976年に遅れてシングルカットされ、ビルボードHot 100で最高49位を記録した。

 マッカートニーは「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を、ジャマイカのスカを模倣したスタイルで作曲し、ロンドンを拠点とするナイジェリア人ミュージシャン、ジミー・スコット(Jimmy Scott)が広めたフレーズをタイトルとコーラスに採用した。楽曲のリリース後、スコットは作曲クレジットを求めたが、認められなかった。この楽曲のレコーディングセッションでは、マッカートニーの完璧主義がメンバーやレコーディングスタッフとの間に摩擦を生み、特にジョン・レノン(John Lennon)はこの曲を嫌っていた。セッション中の激しい口論が原因で、エンジニアのジェフ・エメリック(Geoff Emerick)がビートルズの録音作業を辞職する事態にまで発展した。1980年代半ばには、スコットがコンガを演奏した初期バージョンがシングルとして発売される予定だったが、最終的に1996年のコンピレーションアルバム『Anthology 3』に収録された。

 ビートルズがこの曲を英米でシングルとしてリリースしなかったため、多くのアーティストがカバーし、ヒットを狙った。その中で、スコットランドのバンド、マーマレード(Marmalade)のカバーが1968年末にUKシングルチャートで1位を獲得し、スコットランドのバンドとして初のナンバーワンヒットとなった。「Ob-La-Di, Ob-La-Da」は人気を博した一方で、その軽快な作風が批判の的となり、「最悪の楽曲リスト」に名を連ねることもある。しかし、2009年以降、マッカートニーはこの曲をコンサートで定期的に披露している。

背景とインスピレーション

 マッカートニーは、1968年初頭にインドのリシケシュ滞在中にこの曲を書き始めた。同地で超越瞑想を学んでいたプルーデンス・ファロー(Prudence Farrow)は、ビートルズのメンバーが彼女を部屋から引き出そうとして、この曲を演奏していたと証言している。マッカートニーは、当時イギリスで人気を博していたレゲエの影響を受けていた。音楽評論家のイアン・マクドナルド(Ian MacDonald)は、本曲を「マッカートニーによるジャマイカ・スカへの独自のオマージュ」と表現している。

 歌詞に登場する「デズモンド」は、レゲエ歌手デズモンド・デッカー(Desmond Dekker)にちなんで名付けられた。タイトルの「Ob-La-Di, Ob-La-Da, life goes on, brah」は、ジミー・スコットが広めたフレーズであり、彼のバンド名でもあった。スコットの未亡人によると、彼のステージでは「Ob la di」と呼びかけると観客が「Ob la da」と応え、彼が「Life goes on」と締めくくるというパフォーマンスを行っていたという。

 1968年11月に「Ob-La-Di, Ob-La-Da」がリリースされた後、スコットは作曲クレジットを主張したが、マッカートニーは「単なる表現」として拒否した。スコットは「これは私の家族しか使わない言葉だ」と反論したが、英メディアはスコット寄りの報道を行い、マッカートニーを怒らせた。1969年、スコットは養育費未払いでブリクストン刑務所に収監され、ビートルズに法的費用の支払いを求めた。マッカートニーは、スコットが作曲クレジットを放棄することを条件に、支払いに同意した。

レコーディング

 ビートルズは1968年5月、ジョージ・ハリスン(George Harrison)の自宅でアルバムのデモ録音を行った。この時点ではマッカートニーがアコースティックギター1本で演奏するシンプルなバージョンだった。

 正式なレコーディングは7月に行われた。最初の完成版は7月3日から5日にかけて録音され、スコットがコンガを演奏し、3人のサックス奏者が参加していた。しかし、マッカートニーの指示により、別バージョンが録音されることとなった。7月8日、ジョン・レノンはこの曲を嫌悪し、「ポールの“おばあちゃん向けの音楽”だ」と批判した。マリファナを吸ってスタジオに戻ったレノンは、ピアノで新たなアレンジを提案し、そのバージョンが最終的に採用された。

 マッカートニーはさらに修正を試み、9日には新たな基本トラックを録音したが、結局8日のテイクが採用されることとなった。この過程で、マッカートニーとプロデューサーのジョージ・マーティン(George Martin)が口論となり、エンジニアのジェフ・エメリックはビートルズの仕事を辞めた。

 最終バージョンには、マッカートニーが誤って「デズモンドが家にいて、おめかしをする」と歌ってしまった部分があり、本来「モリー」がするはずだったこの行はそのまま残された。

 なお、ハリスンが「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を嫌っていたことが、『ホワイト・アルバム』収録曲「Savoy Truffle」の歌詞に「We all know Ob-la-di-bla-da / But can you show me where you are?」(俺たちはみんな Ob-La-Di, Ob-La-Da を知ってるけど、お前は一体どこにいるんだ?)と登場することで示唆されている。音楽ジャーナリストのロバート・フォンテノ(Robert Fontenot)によれば、これはハリスンによるマッカートニーの曲への皮肉だったとされる。

歌詞の意味

barrow とは?

Desmond has a barrow in the marketplace
デズモンドは市場で露店を営んでいる

 barrow は手押し車(リヤカー)という意味で、この歌詞においては市場でリヤカー型の屋台で商品を販売しているというイメージ。つまり、露店商人をやっているということ。

宝石と金のカラットの違い

Buys a twenty-karat golden ring (Ring)
20金のゴールドのリングを買う(リング)

 カラット(carat, karat)は、宝石とで異なる意味を持っている。

1. 宝石のカラット (Carat, ct)

  • 質量(重さ)の単位
  • 1カラット = 200ミリグラム(0.2グラム)
  • 例: 「1ctのダイヤモンド」0.2gのダイヤモンド

👉 宝石のカラットは「重さ」を表す。
大きさではなく、重さで評価されるため、密度が異なる宝石では同じカラットでもサイズが変わる。


2. 金のカラット (Karat, K, kt)

  • 純度(純金の割合)の単位
  • 24K(24カラット)が純金(100%)
  • 18K = 金75% + 他の金属25%
  • 例: 「20Kの指輪」金の純度が約83.3%(20/24)

👉 金のカラットは「純度」を表す。
純金(24K)は柔らかすぎるため、通常は他の金属と合金にする。

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